フィードバック
制御の仕組みの一種。ポジティブ・フィードバックとネガティブ・フィードバックがある。
「フィードバックが欲しい」の要望は何か
「フィードバックが欲しいです」というとき、実は「承認が欲しいです」っていう場合がある
この偽物のフィードバックを求自分がめてないかを確認する方法は、誰にもらいにいっているか
優しい言葉を投げかけてくれる人や、なんでもポジティブな人に聞いてたら危ないかも
フィードバックの受け入れ準備
他人の率直なフィードバックを受け取るには、有り余る余裕が必要
フィードバックの例
道路の法定速度
スピードを法定速度まで上げたり、下げるためのフィードバックを提供する
エアコン
設定温度 22度
現在温度 26度
22度になるまで作動する、22度になったら止まる、室温が23度になったらまた稼働する
信号
スピードに対する強い強制力
赤信号 スピードをゼロにする
青信号 スピードを法定速度まで上げる
ネズミ捕り
道路は法定速度を破ってスピードを上げることができる。そういうルールを破る思考をもつ人がいる
警察が取締り、罰金や免停をもたらすことで、交通法を破る思考にフィードバックをかける
身体はフィードバック回路の宝庫
寒くてさぶいぼがたつ、震える
体温を維持する
明るいモノを見ると光彩が小さくなる
光量を一定以下にするため
「フィードバック欲しい」問題
どのようなフィードバックをすれば効果的なのかの検討を、フィードバックする側に押しつけている。探索コストがでかすぎる。忖度が起きる。
フィードバックをされると何が起きて欲しいか
個人のキャリアに繋がりそうなフィードバックが欲しいのか
チームの仕事(スプリントなど)がより効果的になるようにフィードバックが欲しいのか
チームを越えて、プロダクトヴィジョンの実現に向けたフィードバックが欲しいのか
事例
https://gyazo.com/06afb42fe1b9d0c8f596c468594e02b9
ゲーム画面に顔が近づき過ぎると注意する、キングジムの「めまもりん」
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フィードバック・コントロールは、目的論につきまとう不可解さを取り除くことにより、システムが目標に向かってどのように作動しうるか、また変化する環境にどのように適応しうるかを示してくれる。ここで要求されるのは、目標を認識し、現状と目標の差異を推測する能力、そしてその差異を少なくする行動である。
フィードバック
ジョン・ハッティは長年フィードバックの価値を研究してきた。彼はフィードバックが学習の最も重要な要素の一つであると確信しており、毎晩夕食の席で、学校から帰った息子たちを「今日学んだことについてどのようなフィードバックを受けたか」と質問攻めにする。
ハッティによれば、フィードバックの効用は正しい情報を得ることだけではない(もちろんそれもおおいに役立つだろうが)。ハッティをはじめとする専門家は、フィードバックが最大の効果を上げたと言えるのは、学習者が新しい推論法を獲得したとき、あるテーマについての考え方が変化したときだと主張している。ハッティが書いているように、フィードバックは「誤った理解に働きかけるときに最も威力を発揮する」。
しっかりしたフィードバックは地図のようなものだ。理解をどう進めていくかを知る手がかりになる。ハッティが著書『Visible Learning』(未邦訳)でこの考え方についてうまく述べているが、良いフィードバックには必ず「先行予測」の要素が含まれているという。つまり学習で次にどこに進めばよいか、見当をつけさせてくれるのだ。
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制御工学のフィードバック
正(強化)のフィードバック/ポジティブフィードバックともいう/正帰還
負(バランス)のフィードバック/ネガティブフィードバック/負帰還
フィードフォワード フィードバックに入力される外乱を打ち消す
ポジティブフィードバック 相手の好ましいところを相手に伝える/残念な例 前向きなことを伝える
ネガティブフィードバック 相手の好ましくないところを相手に伝える/残念な例 後ろ向きなことを伝える
フィードバック 観察したことや評価を伝える
フィードフォワード 謎理論
心理学におけるフィードバック
一般的に、褒める、称賛するなど効果的に作用する働きかけを正のフィードバック、けなす、否定するなど反対の働きかけとなるのが負のフィードバックと表現するケースが多いが、これは本来「フィードバック」の機能として持っている円環性や回路の意がくまれていない。 よって、上記については、正のストロークと負のストロークと表現される方が実態に即している。
ネガティブ・フィードバック 別名:バランス型フィードバック、負のフィードバック
運動の目標と、実際に行われた運動との差を新たな入力として用いる。このような制御によって、次の運動を目標にさらに近づける。
フィードバックの種類
自分が何をどれくらい知っているかを書く
自分が何を期待しているかを書く
問いかけを作る
他者からのフィードバック
定義された問題について、どれくらい合意できるか
理想状態について、どれくらい合意できるか
解決策について、どれだけ合意できるか
何を理解したか、どのように理解したか
経験を開いて、引き出す
エピソードを引き出す問いかけ
「今回のお話を聞いて、ご自身のこれまでの経験の中で何か結びついた出来事はありましたか?」
行動を確認する
「面白かったけど明日からの行動はかわりません」なら失敗
フィードバックの質
APEXなどマルチプレイFPSでは意思決定の的確さと、フィードバックの頻度が重要になる。
遅れるフィードバック
https://gyazo.com/2345238b9e1f4b742534de81c7792021
映像へのフィードバック
https://gyazo.com/dda3aaec8e2e1feff3d47be1f2b65c34
歪ませるフィードバック
役に立たないフィードバック
提案に対して
前例がない
時期尚早
なぜこれでうまくいくのか
決め手に欠ける
これじゃない
なんか違う
優しさバイアスのフィードバック
他人に優しくすることが要求される現代なので、他人の優しさにあふれている。つまり何をするにしても、やさしさが加味されている。つまり、やさしさバイアス。ところがフィードバックとしてみると、実態と乖離があるので優しさを鵜呑みにしていると実力が伸び悩む
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2014/6/6
仕事の質を高める仕組みが不統一です。
行っている人もいれば、していない人もいます。
仕事の質を高めるために仕事のフィードバックのたたき台を提示します。
フィードバックは何のために行うのか
行動の結果を受けて、あるべき状態に向かって行動を再修正するためである。
現在社内で行われている多くはフィードバックではなく、集計である。
集計は作業である。作業では行動は変わらない。行動が変わらなければ成果は高まらない。
行動を変えるためには当事者の考察が必要がある。
結果から、何が良くて、何が悪かったのかを判断する行為が必要がある。
どうやって変えるか
フィードバック者の力量にバラツキがあっても行動を変えられる質問のガイドラインを示す。
小さな要求や、複数の小さな要素の評価を引き出す質問 (KPT)
・なにをしたか。その結果どのようなポジティブなことがあったか
・なにをしたか。その結果どのようなネガティブなことがあったか
・次にすることはなにか。その行動から期待できるメリットはなにか
PJ施策レベルの評価を引き出す質問
・目標・あるいは目的はなんだったか
・何をしたか
・何が分かったか
・目標を達成するために分かる必要のある現在分からないことは何か
なぜわからないことを明らかにするかというと、プロジェクトのトラブルを防ぐためである。納期のプレッシャーから分からないことを解決せずに分かることから着手し始めると、プロジェクトの後半になって未解決の分からないことによって進行が困難になるからである。
・良かったことは何か
・悪かったことは何か
・予想通りだったことは何か
・予想外だったことは何か
・成功基準はどのくらい達成したか
・目的はどのくらい達成したか
・以上から、次にする行動にはどのような選択肢があるか。
・次にする行動から期待できるメリットはなにか
解説
負帰還の考え方
事例
dropboxのフィードバック
https://gyazo.com/09d68fc6fc0e90e65552331b2773f257