制御理論
制御理論(せいぎょりろん、英:control theory)とは、制御工学の一分野で、数理モデルを対象とした、主に数学を用いた制御に関係する理論である。いずれの理論も「モデル表現方法」「解析手法」「制御系設計手法」を与える。
制御理論
歴史
記事
フィードバック制御の始まりは、ジェームスワットの蒸気機関の調速器であると、大概の本に書いてあります。1776年のことだそうです。マクスウェルが英国科学院に、「ガバナについて」という論文を発表したのは約90年後、1868年でした。このふたつは自動制御の分野では良く知られた出来事です。ある日突然ワットの調速器が発明されたわけではなく、その前から水車や風車など動力を産業に使おうとしたときから制御への努力は始まっていたものと考えてよさそうです。その中で、ワットの業績は制御史上の大きなモニュメントでした。
自動制御ことはじめ
制御理論が技術の世界にもたらした大きい功績のひとつは、ものごとの動きや変化について、時間軸上の経過を通して視るということが定着したことでしょう。我々はとかく、いろいろな現象をビフォアー・アフターのみで捉えて理解したつもりになりますが、どのような変化の過程を経て最終状態に達するかということが制御理論の出発点になります。
第11回 制御理論がもたらしたもの