【2-2】ボディにキースイッチを取り付ける
はんだ付けの基本的なやり方やコツは解説動画を参照。 はんだごての電源を入れ、1分程度温度が上がるのを待つ。
温度ダイヤルは、使うはんだ線が鉛入りなら330℃、鉛フリーなら350℃くらいにセットする。
ダイヤルは目盛りと目盛りの間でもアナログに上下する。
温度ダイヤル付近のLEDが点灯→点滅になったら設定温度到達の合図。
こて台のスポンジは水道水を含ませて硬く絞っておく。
針金の生えたキースイッチを4つ作る。
キースイッチをステーションに軽くはめて、裏に2本出た端子(以降「足」と呼ぶ)に重なるように針金を置き、はんだの玉を置くように接着する。
針金を曲げて足に巻こうとするな。この部分があまり太るとボディに装着できなくなる。
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本質的には、接着したい2点に同時にこて先を当てて温め、液体になったはんだが重力と表面張力で温かいところへ流れていくよう誘導する作業である。
有鉛はんだの煙は有毒なので、換気しながら作業すべし。
接合する部品の安定させにくさから、これは全工程中3番目に難しいはんだづけである。残り2つをお楽しみに。
キースイッチは、親指と人差し指or中指で数回以上押してみて、以下のような不良があれば捨てる。不良率は数箱に1つくらいだが、毎日仕事で使う人は些細な違和感でも気になってくるし、組み立て後のスイッチ交換も簡単にはできないため、慎重に確認すべし。
底に張り付くような感覚がある(潤滑剤過多)
ほかと比べて明らかに(押下圧にして15gf以上)重い/軽い
明らかな異音がする
この4つのキースイッチが親指キーになる。ボディの造形上、足に直接基板を近づけられないので、針金でブリッジするのだ。
左右のボディの32個のスロットに、キースイッチをカチッと言うまではめる。
スロットには上下がある。間違った向きでは嵌まらないので注意。
さきほど作った針金の生えたスイッチ4つは、親指のスロットから針金がボディ内への穴を通るようにはめる。あらかじめ針金を曲げておくとよい。
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さきほどと同様にキースイッチの検品をしながら行う。
比較的(押下圧が)軽いスイッチを小指キーに充てる。
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比較的静かなスイッチをホームポジションに充てる。
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画像はキーキャップが装着されているが、いまはスイッチがついただけの状態でよい。
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【2-2】ボディにキースイッチを取り付ける