カードとカードの関係性を深める
カードを見たまま、見る。ボード上にはカードや画像などがあり、集まりができている。それは光学的な視覚であり、美的な制約によって秩序をもたらすことは出来ても構造的優位性を持たせることはできない。模造紙に付箋が貼られたものだけ眺めていても、そこに書かれたことと付箋の位置以外に意味を見いだすことはできない。しかし、そのミーティングに参加していたり、ミーティングの映像を見れば別の意味を見いだすことはできるだろう。 私たちはカードに情報的価値を付加したいのだ。
postalkにはエクスポート機能があった。その機能はカードの集まりを読み取って一つの文章へと変換する。当時の私たちはこの機能を気に入ってはいたが、重要な機能だとは考えておらず(もっと別のことにリソースを割くべきだと考えていた、カードの見た目やカードの動かし方とか)、アップデートすることをやめた。しかし、この機能は情報的価値を高める機能であり、リソースを割くべき存在だったのではないかと考えている。
その頃のpostalkを操作する時に意識することがあった。それは、エクスポートされる文章が必要かそうでないかである。
最終的にwikiへ書き出したいと考えたとき、エクスポートがしやすいようにカードを動かし、動線を意識していた。
エクスポートされた文章を必要としないこともある。評価グリッド法やKJ法を使うときには各々が書いたカードの内容や動き、カードの集まりやボード全体から考えられることが重要であり、エクスポートされる文章を意識することはない。 ただ、こういう使い方をした場合でもエクスポートさせたいこともあった。wikiに書きたいと思ったならば 1. ボードのスクリーンショットを撮り、2. カードをエクスポートされやすいように並び替えて、3. エクスポートする。
当時の自分を振り返ってみると、2. のような行為を軽く見ていた。なぜならば、スクリーンショットをwikiに貼ればいいし、重要な部分はカード同士を結合させてコピペすればいいと考えていた。しかし、いまでは”最終的に文章化されている”ことが思考する上で非常に大きな働きをもたらすのではないかと
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ボード上でカードを貼るという行為と文章を書くという行為が繋がることによって新しいテキストエディタとも言える
マークアップされた状態のページとソースコード、そして0と1で書かれたページ。この3つは見た目は全く別だが同じ意味を持っている。(家に帰ったらちゃんと引用しますyo3.icon)
kwsk kiyopikko.icon
まかせてくださいいいね.icon
大きなカードの下に小さなカードが続けば、そこが一つのトピックであり、話題のブロックであると感じることができる。KPT法を複数人で行う場合、Keepという大きなカードを一枚書くことでその下に置くように努力することが期待できる。もしくは、小さなカードを分類したいと思ったときに大きなカードを何枚か書いておいて、そこにくっつける・振り分けるのは自然な動きではないだろうか。 https://gyazo.com/0ae6f4dbd6f6bb13d7df286da1c841f5
この画像のように、カードの右下へ並べることもある。これはカードに対してリプライを飛ばすような役割を果たしてくれるが、リプライに対してリプライを飛ばす事が多々あり、二つに分かれて話題が盛り上がる事もある。どちらか重要だと感じた場合、色かサイズを変えることで強弱をつける事ができる。postalkはカードとカードの位置によって文脈を感じることができる。
postalkにタイムライン・時間の流れというものはあるのか。私たちが強制しなくても左から右へ流れるように、カードも自然な方へ流れていく
さらに余談ではあるが、こういう私たちからすると当たり前になりつつことや気づいている現象を言語化することは重要である。私たちはpostalkという真っ白な紙を売っているとも言えるし、発想を知ればフレームワークが浮かび上がる。
カードの大きさが同じでも色だけが違う場合がある。
1. 誰の発言かを見分けるため
2. 強調したいとき
3. 補助的な意味合い
postalkの機能としてカードの色を後から変えることができる。議論の最中に重要だと判断したカードの色を変えると有効だろう。
カードの関係性
- テキストで手軽に表現できるなら「線」でつなげるのもありかも?
https://i.gyazo.com/2f9612375e6fdac2a5b180d5d2f2a240.png
DONE サービスのURL貼ったらいい感じに展開シリーズ
次のバージョンでは、TwitterとyoutubeのURLを書けばこのように展開される予定である。
https://gyazo.com/108512f1aa548473d62e7dd33613eb5f
この切り取って貼ったかのようなカードがボード上に現れるということはひとつの挑戦だ。懸念していることから言えば強すぎるカードだからだ。あるサービスに対しての感想ツイートをたくさん引っ張ってきて、その上で議論する場合に、通常のカードがあまりにも補足的な存在になってしまわないだろうか。
写真や絵のインパクトは絶大ですからね...最近の著名人のツイッターアカウントに飛ぶともはや画像やURLがないツイートがまったくなくてちょっと驚きましたkiyopikko.icon
ツイッターで「イラストで物事を説明する」みたいなことがはやってることからも、インターネットのトレンド的に「テキストのみ」っていうのはもう存在し得ないのかもしれませんkiyopikko.icon たしかに。それに関連してですが文章を箇条書きにしてツイートすることが流行っているのも印象的ですよね。ああしないと文章が読めない人たちがたくさんいるということなんだろうな
/shokai/箇条書き / 箇条書きも今風の文化ですよね。「文の流れ」ではなく「かたまり」で認識するようになってきてるんですかねkiyopikko.icon 読解する力ってどうすれば高まるのでしょうね。Twitterを見ているとそれが失敗してしまった(そもそも失敗だと思うからブランチャットのようなインターフェイスが重要だと言い続けてきたわけですが) 何度も言ってる、「人を賢くするサービス」が無いってやつですよねー。怠惰の法則 道具に人が引っ張られることが理想だなと思ってますね、そういう意味だとビジネスモデルキャンパスにハマる人の気持ちが良くわかるw
SNSとかキュレーションサービスがそもそも短文しか書いてないから、それしか見てない現代人はだんだんバカになっていきますよねー。「本読め」ですよねw
短文しか書いてないとは実は思ってなくって、短い文章だと様々な解釈が生まれるから助長になるし、人々は要約しか読めない