ライティングスタック
外に出した「書いたもの」を膨らませていく形の仕事の仕方。
イメージ:
https://gyazo.com/3f7899de6ad87a3c3fcca72122130fb6
例: 新規ビジネス案としてA案/B案/C案がある、半年後に必ず一つ始めることは確定、どれを始めるか・および初期の体制を決めたい
イメージスタックだと:
スポットで個人で検討したりワークしたりはするが、基本的に打ち合わせを行う
おそらく、
意思決定者へのインプットが偏重され、中盤終盤は「意思決定者の脳内で進行している」「意思決定者以外は決定を待つ」といった形になる
意思決定層以外の社員は恒常的に参加できない。たとえば所定の会議がn回開催され、その開催時のみがチャンス。あるいはレイジーオープン的に意思決定層に言うことはできるかもしれない ライティングスタックだと:
スポットで打ち合わせは行うが、基本的に必要な論点とその議論は全部書く
おそらく、
各論点の結論や最終的な意思決定も、その書いた先にて示される
収拾をつけるため当事者と助言者の区別は(たとえば論点や論点グループごとに)なされていく →当事者助言者モデル 端的な違い
イメージスタックでは「打ち合わせ」がメイン
各人は打ち合わせに必要なことを準備する or 打ち合わせ時に超集中してひねり出す
その性質上、打ち合わせというイベントに拘束される → nつの拘束 ライティングスタックでは「書くこと」がメイン
打ち合わせはヒントや刺激を集めたり、気分転換したりといった「書くための一手段」になる。サブになる
拘束の根源、打ち合わせがサブなので、拘束も少なく各自のペースで仕事できる
メリット
イメージスタックの弊害を越えられる
情報格差については、外に出したものを見ればいいのでなくせる
深い議論については、外に出したことでこれを育てていけるのでなくせる
ハードル
新しいツールやメンタルモデルが色々必要となること
ライティングスタックだけではグルーミングを行えないこと
有限時間で収束させるための自律性やファシリテーションに工夫が必要なこと
たとえば「63の論点があり、締切の平均は2ヶ月後、全員すべての論点に対して遅れることなく捌くこと、関与しないならその旨を明示するだけでもいい(明示的否定)」といったことができるか タスク管理を始め、自律的・自立的に動ける力があれば問題ないが、筆者の肌感覚では1割もいない
新しいやり方かつ考え方なので当たり前
この素養を教育するか、ツールの力でカバーするか、あるいはファシリテーションを上手くやるか等してカバーしなければとてもじゃないが立ち行かない