Funding the Commons(FtC)Tokyo 日本開催に向けて
public.icon
2023年夏にPlurality Tokyoというイベントを実施したときも、似たような記事を書いた。 Plurality Tokyoを開催します — taka
(そしてその後にPlurality Tokyoの反省も含めて)
このページでは、2024年7月 Funding the Commons Tokyoについての意気込みや文脈などを書いていく。
この記事を書いている2024/1/8までは主にHiroTaiyoHamada.icon, hal sk.icon, MORi.iconで進めているが、表に書いていること・書くほどではないこと含めてこれまでに長い時間議論をしていきた。興味ある人がこれを読み、貢献できるように書き残したいと思う。(自分が見返すのも楽しみだ.)
https://gyazo.com/db18b8bfb3600246d1219b6965753410
自分の理解
Funding the Commonsを知ったのは、自分がフォローしている人たちが登壇しているNov 12 2021のFunding the Commonsだった。
https://fundingthecommons.io/november-2021
https://gyazo.com/f7bda97218d2cdccb6d513e6d356fdda https://www.youtube.com/playlist?list=PLhuBigpl7lqtMdPkejuo3mHdLFX53ftXJ
最初はオンラインだったはず?tkgshn.icon
一番最初は2021の11月に開催され、VitalikButerin.iconとかが出ていた。
その次もオンラインだったらしい
https://fundingthecommons.io/march-2022
(一方的に)Evan Miyazonoとかを知ったのもこれがきっかけtkgshn.icon
https://gyazo.com/6d167c7a3c329c5b849448c5665272a0 https://gyazo.com/f2f4a4148b7a569b0640cc37eb0c030c
その後も各地の大きなカンファレンスごとに開催している
https://gyazo.com/84eeeffd47afd958522a405d7c07cb2b https://fundingthecommons.io/past-events
前回のFtC Taipeiは自分もワークショップ(Anti-Collusion QF workshop)をホストするという形で参加・登壇したtkgshn.icon
FtC・FtC Taipeiとは何か?
形態としては、Berlinぐらい?からDeSci Berlinみたいなローカルのコミュニティと組んでカンファレンスをやっている。台湾の際もg0vと一緒だった。今回、東京ではPlurality TokyoとDesci Tokyoがその立場になる。
とにかく、今回のFtC Tokyoはオンライン開催も合わせると11回目になる。ベアマーケットの間も開催してきた証拠だ。。。tkgshn.icon*3
ちなみにこのカンファレンスはFilecoinを開発しているProtocol Labsがやっている。担当はDavid CaseyDavid Casey.icon。
https://protocol.ai/
「FtCがどんなカンファレンスか?」と考えると、クリプトで実験されている統治技術を、いかに社会に実装していくかというのを世界中の人たちが考えている場所だと思う。クリプトの人間だけではなくて、VC, 行政, AI alignmentの人たちも参加していたりする。
あと、ものすごく過小評価されているものでもあるなと思うwtkgshn.icon
RxCもだけど、Youtubeの再生回数とか少なすぎる。
実際、クリプトの中でpublic goods(公共財)というのはロングタームすぎてあまり評価されていないと思う
owocki.iconのA Vision for A Pluralistic Civilizational Scale Infrastructure for funding Public Goods - 🤖 DAO Governance and Vision - Gitcoin Governanceでの言及が理解しやすい
公式はこのカンファレンスを私たちFunding the Commonsの目標は 、Web2、Web3、研究、フィランソロピー、産業界にまたがる公共財コミュニティの架け橋となることです。私たちは、公共財の構築者と実践者、研究者と学者、資金提供者と慈善活動家を招集し、公共財におけるイノベーションの触媒となることを目指します。将来的には、Funding the Commonsコミュニティが発案し、インキュベートしたプロジェクトに資金を提供し、インパクト評価機関と連携した公共財ファンドの設立を促進することで、私たちの影響力を拡大したいと考えています。と自称している。
https://gyazo.com/ce8c045298c097034ad9534e377d8b29
まぁ大体あってそうtkgshn.icon
余談だけど、似たようなトピックのカンファレンスに「Schelling Point」というイベントがある。こっちはGitcoinがメインになって開催しているもの
Schelling Point .edu Singapore(Ethereum Singaporeの時にやってたけど、あんまり面白くなかった), Schelling Point Denver(ETH Denver), Schelling Point Bogota(Devcon)には参加したことがあるtkgshn.icon*3
https://schellingpoint.gitcoin.co/
このようなトピックにフォーカスしたカンファレンスはあまり聞き馴染みがないかもしれないけど、(確かに古くはないが)特に新しくはない気がする。
というのも、Protocol Labs(PL)はWeb3リサーチ企業というポジションだけど、このような話題は過去にも(特にアメリカで)議論されていた。
自分は/tkgshn/Ethereumことワールドコンピュータはデジタル公共財のために産まれた。歴史振り返りと今後についてで書いた通り、"公共とテクノロジー"という文脈に興味があり、ある日yomoyomo.iconが「日本でも重視されるべき「公益テクノロジー」とそのための人材 – WirelessWire News」というテーマで書いている記事を見つけた時、いろんなものが繋がった気がする。
アメリカのオバマ政権の頃に、"Public-Interest Technology"という文脈でプラットフォームとしての行政が言及された。
Tim O'Reillyはこれに従って「Gov 2.0」というカンファレンスを実施し、この後にCode for Americaが出来た。
ティム・オライリー特別寄稿:ガバメント2.0―政府はプラットフォームになるべきだ
(ここら辺は、日本だとNEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメントとか、Code for Japanが追いかけているイメージ)
(特にアメリカでは)時代は一周回り、監視資本主義みたいなワードで"publicさ"からは離れていっているのが最近の流れだと思う。
これに加えてここ2~3年は「AI」が目に見えて使えるレベルまで上がってきて、The Techno-Optimist Manifesto | Andreessen Horowitzがでたり、それに対するアンサーとしてVitalikButerinVitalikButerin.iconが「My techno-optimism」という記事を書いたりしている
(ここら辺からテック系思想としての、EA, e/acc, そしてd/accという単語が出てきたりする。)
PLはクリプトから始まっているが、目指しているところは同じだ。それこそ、DevCon Bogotaでは、UNICEF Innovation Fundが登壇していたり、GitcoinがUNICEFとQuadratic Fundingで連携の例などもあり、金融インフラとしてクリプトは存在意義を出していけていると思う。
思うに、FtCというのはこの文脈につながっている
どうして日本で開催することになったか
前回は台湾だった。これはTaipei Blockchain Weekと合わせて開催したものだ。今回東京で予定している時期は7月、同時期にEDCON 2024が開催される。これに合わせている。
知り合ったのはtkgshn.iconがETH DenverでDavid Casey.iconにあった。その後にHiroTaiyoHamada.icon, MORi.iconがDeSci Berlinであったっぽい。簡単にいうと、「界隈が近い人はいずれ会うことになる」みたいな感じで、半ば必然的なものだったのだろう。
結論は、自分たちが頑張ったからなのかな。
https://gyazo.com/e73d8c84aa17cf43a150cce0b4dd1030
東京は、世界的な課題(人口減少など)の影響を受けながらも、独自の文化やアイデアを国際的に発信してきました。
人口減少という大きな課題の中で、新たな公共財やコモンズのあり方を提示・支援することで、地域やコミュニティを再生的に活性化している団体や研究プロジェクトを紹介する。
これらの取り組みを通じて、国際都市・東京から再生ビジョンを提示したい。
東京では7月26日から30日にかけてイーサリアム・エドコンが開催されますが、講演者や参加者の便宜のため、その直前の日程を選びました。
どんな人に来て欲しいか
https://gyazo.com/a76ef6c0af0a880322557659962a8128
クリプトと公共財の相性に興味がある人かな。と言っても、自分たちでは「クリプト」という言葉はあんまり使っていない。たとえば、AI alignmentなんかはまさに"コモンズ"だし、OSSの資金調達・持続可能性についてなんかもそう。今回は日本で開催するということもあり、depopulation(人口減少)などもテーマになっている。
なぜ説明するのが難しいかというと、ここら辺をbridgeする適切な言葉がまだない気がするから。
他にも、今後5年で議論されるだろうテーマに「d/acc」という単語がある。ここら辺にも触れていく予定だ。tkgshn.icon
技術の悪影響を軽減できるタイプの技術, (翻訳)民主的なテクノロジー:分散を推進する技術とAI
もう少し一般的にいうと、公共財の運動関わっている、または関心のある人たちに来てほしい。これには、開発者、デザイナー、ブロックチェーン・プロトコル開発者、慈善財団、学者、アーティスト、オープンソース・ソフトウェアの取り組みに携わる組織、公的資金の配分に関わる政府関係者、公共財の資金調達プロジェクトの代表者などが含まれる。
このカンファレンスでは、ゲストスピーカーによるキーノート(基調講演), ワークショップ、ディスカッションなどがある。基本的には英語だけど、頑張って言語の問題はハードルが下がるように設計している最中だ。(UD talkとかね)
https://gyazo.com/306390005370d340a3e451925a61846d
関わり方
いろんな関わり方がある、単純にカンファレンスに参加するのもあるし、スピーカーとして登壇するのも、ボランティアとして運営側になるのもある。スポンサーになることもできるし、単純に学びをツイートしたり、翻訳活動をしたりするのもその1つだ。
わからないことがあればぜひ相談してほしい、takagishunsuke1129@gmail.com tkgshn.icon
https://gyazo.com/1093a5ae116a50808a2f9a0cf2fd19e3
PL側へはcommons@protocol.aiで相談できる
まだ公開できる部分は少ないが、7月・8月は東京だけではなくアジア地域が注目される時期になるだろう。簡単にいうと、大きなパートナーシップを予定している。これが何を意味するかというと、世界中からゲストが参加しやすくなるということだ。
場所
国連 日本オフィス(「国連大学」という名前で出てくる、あれは日本のHQだったらしい...)
https://gyazo.com/eb0bfe129f3600b057580abd9ac116a0
tkgshtkgshn.iconについて
tkgshn.iconは今のクリプト界隈に入る前は、CivichatというGovtechスタートアップを起業していた。そういう文脈もあり、このカンファレンスに関わっている。
/tkgshn/tkgshn(高木俊輔)について
/tkgshn/Civichat撤退にあたり
/tkgshn/公共財を持続可能な方法で維持できるような仕組み
/tkgshn/デジタル公共財であるOSSに対して資金的に持続可能にする取り組みまとめ
/tkgshn/Ethereumことワールドコンピュータはデジタル公共財のために産まれた。歴史振り返りと今後について
/nishio/tkgshnの鈴木健批判と和解
Ken Suzuki - PICSY : Proposing a New Currency System Using Social Computing, Introducing "Plural Money" from Japanese Complex System Researcher