連続体の運動の記述方法
連続体の運動の記述方法は2つある
2024-03-31 この表記は誤解を招く
まだ説明には困っている(後述)takker.icon
初期配置
https://kakeru.app/b645ea25440dd7c4367f0e7f6a7496b5 https://i.kakeru.app/b645ea25440dd7c4367f0e7f6a7496b5.svg
連続体中の微小領域を粒子とみなして、質点の力学と同様に扱う
この点を物質点と呼ぶ
図中オレンジの点
物質点の初期配置(基準配置)$ \pmb{X}で運動を追跡する
表記ゆれ
Lagrange的手法
Lagrange表示
確かJoseph-Louis Lagrangeがよく使った手法なのが名前の由来だったはず
現配置
空間内の位置$ \pmb{x}で発生する運動を調べる
https://kakeru.app/71a9aec8589f446443a0b9ce0ce9b961 https://i.kakeru.app/71a9aec8589f446443a0b9ce0ce9b961.svg
中央の曲線が流線
ループとかしている細い線が流跡線
普通に速度場みたいなのを描いたほうがわかりやすかったかも?
表記ゆれ
Euler的手法
Euler表示
Leonhard Eulerがよく使った方法
SVGアニメーションで描いたら一目瞭然になりそうtakker.icon
そのうち作りたい
from 流体の運動方程式(レベル1):ナビエ・ストークスの方程式のイントロダクション
各手法の例
物質表示:バルーンの軌跡
流跡線と同一
-@2022-08-18 流線と流跡線の数学的取扱いを調べる
空間表示:風速vector場
各手法のイメージ
速度違反
覆面パトカーによる追跡
ノービスによる違反検出
イノシシの追跡
発振器を取り付けて運動追跡する
定点カメラで運動検出する
Euler的手法ってEuler表示とかの表記ゆれだろうか?takker.icon
調べておこう
表記ゆれっぽい
構造と連続体の力学基礎 熊でもわかる変形できる物体の力学では「Euler的定式化」という表現を用いていた
『明解水理学』だと単に「Euler的」と呼んでいる
『非線形有限要素法のための連続体力学(第2版)』だとEuler表示もしくは空間表示
連続体力学 | 東北大学 材料力学研究室だと空間表示のみ
手法名と表示名とが入れ混じっているな……区別すべきか?
対応としてはこんなかんじかな?
「Lagrange的に定式化すると」=「空間表示(で記述)すると」
「Lagrange的手法とEuler的手法の比較」=「物質表示による(追跡|記述|分析)と空間表示による(追跡|記述|分析)の比較」
ちょっと語尾を調整する程度で済みそうだな。あえて使い分ける必要はなさそうだtakker.icon
/takkerでは「物質表示」と「空間表示」に用語を統一することにするtakker.icon
区別しないとまずいtakker.icon
表示方法と、定式化の考え方は全く別物
例
物質微分は物質点を追跡して(つまりLagrange的に)出した時間微分を空間表示したもの
連続の式 (流体)の導出は、固定した領域に対して質量保存則を立てる方法(Euler的方法)と、物質点を囲む微小領域に対して質量保存則を立てる方法(Lagrange的方法)とがあるが、表示方法はいずれも空間表示である
$ \begin{array}{}&\text{物質表示}&\text{空間表示}\\\hline \text{Lagrange}&\frac{\partial}{\partial t}\left(\left.\rho\mathrm{d}V\right|_{\pmb{x}=\pmb{\phi}(\pmb{X},t)}\right)=0&\frac{\mathrm{D}\rho\mathrm{d}V}{\mathrm{D}t}=0\\\hline\text{Euler}&\rho(\pmb{\phi},t)\left.\left(\pmb{\nabla}\cdot\pmb{u}\right)\right|_{\pmb{x}=\pmb{\phi}(\pmb{X},t)}+\frac{\partial}{\partial t}\rho(\pmb{\phi},t)=0&\rho\pmb{\nabla}\cdot\pmb{u}+\frac{\mathrm{D}\rho}{\mathrm{D} t}=0\end{array}
モデルの構築については(Euler的定式化|Lagrange的定式化)、数式の表現については(空間表示|物質表示)と呼ぶことにしよう
連続体の質量保存則
2024-03-31まだ混乱しているtakker.icon
3つ以下の視点があることは確実そう
物質表示/空間表示
単純に$ \bm Xで記述されているか$ xで記述されているかの違い
初期配置/現配置
物体の変形状態の違い
例えば変形後の体積要素$ \mathrm dvは$ \mathrm dv(\bm x,t)=\mathrm dv(\bm\phi(\bm X,t),t)と物質表示へ変数変換できるが、変形後の体積要素を表していることには変わりない
Euler的定式化/Lagrange的定式化
一般に通用する定義ではないことに注意
Euler的定式化:検査領域を固定してモデルを組み立てる
Lagrange的定式化:物体の変形に追随する領域でモデルを組み立てる
Reynoldsの輸送定理で相互変換できる
正直名前を変えたいtakker.icon
Euler的定式化は「領域を固定した定式化」といえる
Lagrange的定式化は「物体とともに変形する領域による定式化」といえる?
冗長だ……
これらの概念の使い分けに言及した文献は、2024-03-31現在一つも見つけていないtakker.icon
表記揺れ
記述に使う変数
$ \bm X=物質点=物質座標
$ \bm x=空間に固定された位置=空間位置=空間座標
『非線形有限要素法のための連続体力学(第2版)』 p.105あたりに説明があるが、この説明の時点でかなり表記ゆれしている
配置
初期配置、基準配置、物質配置
変形前の連続体の状態
「初期配置での体積$ \mathrm dV」などというふうに使う
物質配置は物質点のことを示している場合もある
ページ数忘れたtakker.icon
現配置、空間配置、現在配置
変形後の連続体の状態
現在配置は『例題で学ぶ連続体力学』p.83で使われている
#2024-03-31 18:27:16
#2022-07-02 10:14:57
#2022-07-01 22:44:03
#2022-06-28 11:03:25
#2022-06-27 17:17:12
#2022-06-24 11:05:51
#2022-06-23 09:26:26
#2022-06-22 09:42:24