造語(吉良野すた)
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(僕が抱いているニュアンスを汲んで定義してみたもの)
定義
造語とは、新しい単語をつくること
新しい「2つ以上の既存の単語が使われた言葉」は、造語ではない
なぜこのような定義にした?
Ans: 単語の神聖性を保護したいから
単語とは辞書に載るような「皆が使う道具」であり、身勝手に追加していいものではない
追加したところで、他者は混乱するだけである
あるいは他者は理解にかなりのコストを要する
現実的ではない
新しい単語の身勝手な追加は保護する必要がある
そのために、これに「造語」という名前をつけて区別する
それだと新しい概念つくったり名前つけたりしてコミュニケーションできなくない?
Ans: そんなことはない
「2つ以上の単語が使われた言葉」は自由に作ればいい
そのベースとなる単語として「皆が使う道具」を使う、という前提は崩れていない
この前提を守れれば、現実的にできる
略語は造語ですか?
Ans: いいえ
略語も「2つ以上の既存の単語が使われた言葉」の範疇になるので。
「2つ以上の既存の単語(の接頭辞)が使われた言葉」とでも言えようか
造語という言葉が既に「単語の造語」と「2単語以上の言葉の造語」を両方含んでいる
なのに「造語は前者だけだ」とするのは横暴
たとえばこうすればいい
造語
造単語 …… 単語の造語
造言葉 …… 2単語以上の言葉の造語
これなら、造語という言葉のニュアンスはそのまま継続するし、さらに解像度高く扱いたいなら造単語とか造言葉という言葉を使えばいい
ちょっと気持ち悪いのはsta.icon
言葉という意味が「単語」も含んでることなんだよな
造単語、造連語?
でも連語って、単に2単語以上という意味よりも、もっと限定的な意味持ってるイメージ
熟語 ← これだ
造語
造単語
造熟語
完璧!……完璧?
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以下は作業エリア
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あとでarplaも覗いてみるか(哲学も扱っている可能性がある(sta.iconに理解できるかわからんが rashitaさんから指摘
プログラミング言語で言えば、単語はifとかdefとかlistみたいな内蔵キーワードで、2単語以上の言葉は変数や関数やクラスやモジュールやライブラリ
便宜上前者をkeyword、後者をuser defined concept(ユーザーが定義できる概念、略してudc)と名付ける
プログラムを書くときはkeywordもudcも使える
どちらも「使えるもの」という意味では同じ
だが、追加に伴う秩序破綻という意味では、前者がとても大きい
detail
「keywordの集合は聖域」であり、おいそれと手を入れるものではない
手を入れるのは、Python言語がバージョンアップして新しい命令が追加されました、みたいなときに限る。正式な手続きをもって入れられなければならない
だってkeywordは、python利用者が等しく使うものだから。皆が使っているものだから。
udcみたいに誰かが自由につくって追加していては混乱してしまう
たとえばpythonの偉い人が「gotoというキーワードを追加したぜ」と勝手に追加したところで「何それ」「聞いてない」となる
しかし、正式なバージョンアップとして「python 3.11でgotoに対応しました」みたいにすれば、(賛否はともかく)承知できる
皆が使っているがゆえの正式性とでも言えばいいのか
keywordに手を入れる営為は、udcに手を入れる営為とは別物にするべきだと思うのだ
Q: 単語だけに限定する意義
Ans: 追加に伴う秩序破綻を抑えたいから
そのために、特別に呼び方を定めることでそうであることを明示する
noratetsuさんからももらった
で、二人の指摘を踏まえて、こんなマトリクスが出てきた
table:m
造単語 造言葉(2単語以上の言葉)
純新語 1 2
準新語 3 4
が、なんか当たり前のことを小難しく言ってる感があってなんか、うーん……sta.icon
まとめにいくと、こうかな
上記は造語マトリクスという
造語には1~4の四種類があるということだ
何をもって造語とするか
個人の知識量
なんか「人によって造語かどうかが変わる」的な見方もありそう
詳しいAさんと、無知なBさんとでは、違ってくる
ある新しそうな単語Xに対して、Aさんは「いや既存だろ」だし、Bさんは「Xは既存ではないです」
「神の視点」もある
あらゆる言葉を知り尽くした神なる存在を導入したとする
神が知らない単語は造語
権威
造語かどうか「権威が持つ定義に含まれるかどうか」で決まる、とする
権威として一番わかりやすいのは辞書
次にわかりやすいのが流行
若者言葉みたいに、ある界隈ならまあ誰にでも通用するかどうか
もうちょっと狭い界隈にも適用できる
極限まで小さくすれば「自分一人という界隈」もありうる?sta.icon
train.iconsta.iconは「俺の凄さ」を「造語をもって」思い知らせたい欲求がある
Aさんのような詳しい人は「いや、それって~~だよね」と既存の言葉に頼りがち
でもそれってダサいんだよね
あと知識ゲー的なので、苦手なsta.iconとしては辛い だから造語して「ほれ、俺だからこそ生み出せた新しいものだぜ」としたい
造語をぶつけられる側からしてみれば迷惑以外の何者でもないだろうが
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2 もうちょい簡潔に書けたもの
「概念」と「(概念を捉えるためにつける)名前」があって、造語は後者の集合を増やすイメージでしたsta.icon
加えて、(これはぼくがかんがえたさいきょうのかいしゃくになりますが)後者にはパーツとフレーズがあって、
パーツを増やすこと → こっちが造語(だとsta.iconは解釈している)
フレーズを増やすこと → こっちの名前はよくわからない
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前提として以下を導入する
パーツ(語)
フレーズ(語を2つ以上組み合わせてつくったもの)
※ここでは一般的な意味としてのwordとかphraseとか句などは指していない
造語とは
辞書にないパーツや一般利用されていないパーツをつくること
言い換えると、パーツの集まりという人類の叡智に新たなパーツを追加するということ
造語の定義を明確にすることの必要性
造語には神聖や高尚といったニュアンスがついているから
造語とは人類の叡智を拡張することを意味する
辞書に新しい単語を載せる、と言っても良い
だからその辺の素人が造語したところでダサいというか、ほぼ価値がない
無知。既に適切なパーツやフレーズがあるのに、無知なのでそれを知らずに造語しているとか(車輪の再発明みたいなもの)
無価値。誰の役にも立たない概念に対して名前付けをしているとか
勝手につくったパーツを押し付けられても困るから
身勝手なパーツの氾濫を防ぐために、パーツの集まりは保護するべきだから
しかし、造フレーズは自由に行える余地を残すべきだから
あらゆる新規表現を封じるのはさすがにディストピアすぎる
造フレーズと造パーツを区別したい。
造フレーズは勝手にやればいいが、造パーツは人類が使ってる土台なのだからそうじゃないので。
もし造語という言葉が「造フレーズと造パーツ」を両方指すとすると、この区別がしづらい。
造語は「造パーツ」だけを指すことにした方が、定義上はスッキリしそうである。
(造フレーズの方をなんと呼べばいいかはわからない)
……みたいなことが言いたかった。
これはsta.iconが考える「ぼくがかんがえたさいきょうのかいしゃく」ですかね。