恐竜の鼻は夜ひらく
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ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア作/浅倉久志訳
ハヤカワ文庫SF・短篇集『愛はさだめ、さだめは死』収録
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000010730/
概要
タイムマシンを用いた時間遡行考古学研究のために、どうしても研究助成金を引っ張ってこなければならない。
なんとか狩猟好きの議員をだまくらかすことには成功したが、議員は見返りに恐竜狩りを要求する。
しかしタイムマシンの設定は新生代で……。
おすすめポイント
“もっとも男らしいSF作家”ティプトリーが贈る、お下劣SF。
頭のいい人が全力でふざけている文章って、本当に面白いですよね。
この作品は,普段は生態学やフェミニズム、破滅を見つめる男らしい姿勢、あるいは未来に関する思慮深い考察が持ち味のティプトリーが全力でふざけ倒している最高にお下劣な作品です。
私には関係ありませんが、食事の前に読むのはやめておくのが賢明かと思います。
次に読むSF
同じ作者から選ぶ
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「いっしょに生きよう」(生態学系)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「たったひとつの冴えたやりかた」(男らしさ系)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「接続された女」(先駆的サイバーパンク)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「男たちの知らない女」(フェミニズムSF)
違う作者から選ぶ
筒井康隆「最高級有機質肥料」
フィリップ・ホセ・ファーマー「紫綬褒金の騎手たち、または大いなる強制飼養」
アーシュラ・K・ル・グイン「アカシア種子文書の著者をめぐる考察ほか、『動物言語学会誌』からの抜粋」
ルーディ・ラッカー「宇宙の恍惚」