2024年5月の更新ノート
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## 2024年5月着想メモ
### いかに価値を作るのか
May 01, 2024 at 10:07AM
知的生産において新しいテクノロジー周りの話が出てくると「どうやってコンテンツを作るのか」みたいなポイントに注目が集まるわけですが、実際は「どうやって価値を作るのか」を考える必要があり、そこでは「価値とは何か」が問われていることは見逃してはいけないですね。
### 特権性と批判
May 01, 2024 at 10:45AM
自分の批判についてやたら特権的な態度(自分は批判するが、自分が批判されると怒り出す)って謎だなぁと思っていたが、むしろ特権性を得るために批判しているのだと考えるとすごく納得できる。別に何かをよくしたいわけではなく、「批判できる人」というポジションが切実に必要なのだろう。
### 学び直し復権(★)
May 01, 2024 at 11:44AM
なんとなく、最近は「学び直し」のようなニュアンスが少しずつポジションを獲得しつつあるような気がする。それが意味することはなんだろうか。
### 課題的読書のレベル(★)
May 01, 2024 at 05:17PM
何か重要なことが(もう少し言えば、自分にとって重要なことが)書かれているのはわかる。しかし、それがどう重要なのかまでは現時点ではわからない。そういう書物が、課題的読書のレベルとしてちょうどよいのかもしれない。
### 自己表出の練習
May 01, 2024 at 08:53PM
極度に細分化された労働が自己疎外を引き起こすとして、だから労働なんて価値が低いみたいな話にいくのではなく、だから自己表出の場が必要になるし、そのための技術もあった方がいいよね、みたいな話にしたい。
### 表したい気持ち
May 02, 2024 at 10:01AM
何かを知りたい気持ちは全般的なものだろうし、何かを表したい気持ちもそうだろうが、特に後者は困難さを抱えているときほど強くなる気はする。その意味で、高度な洗練が必要ではない表現手段が受け皿として大切なのだろう。
### システム的な見方
May 02, 2024 at 07:56AM
方法Aか方法Bかどちらかを選択しなければならない(どちらかを選んだらもう片方は捨てる)という観念になってしまうのは、全体をシステム的に捉えられていないからだろう。物事が複数の要素の関係性によって成立しているという見方に立てば、二つかそれ以上の「方法」がありうることは理解しやすい。
### 「ただ○○する」
May 02, 2024 at 08:14AM
脳は意味を生成するので、「ただ○○する」というのが難しい。というか一定の(抑制の)訓練がいる。
### うまく進まないこと
May 02, 2024 at 02:36PM
着手しようと思っているがなかなか着手できない結果が繰り返されている状態はは、自分を知る上で大切なことが含まれているように思う。
単に実行数を増やすだけならば、ある抑制(感覚の鈍化)を訓練すればいいわけだが、それは自分について知る機会をいくらか失うことでもある。 #セルフスタディーズ ### 変わること、変わらないこと
May 03, 2024 at 08:28AM
「変わらないために変わり続ける」があるのだから、「変わり続けるために変わらない」もあるのだろう。
### 生きることの把握
May 03, 2024 at 08:46AM
人が生きることについての詳細が見えていない、という状態はあるのだろう。
たとえば、RPGのようにステータスを上げて良質なアイテムを手にすれば楽勝、みたいなメンタルモデルとか。
周りから隔絶した固定的な「自分」があって、相互作用とは無関係に存在している、とか。
### 正当化の弊害
切実な願いが背景にあるとしても、何かを正当化しようとするときに「自分たちはあいつらとは違う」と言いたくなる欲望が紛れ込む。これは別に特別なことではなく、誰にでも起こりうるだろう。
### 自分の興味
すごく究極的に言うと、自分が興味・関心を持っているテーマは「情報整理」とは言えそう。ただしかなり広い意味においてのそれ。
### オーガナイズと手作業
May 03, 2024 at 04:39PM
ある種のオーガナイズには「手で動かす」ことが必要となる。もう少し言えば、自分の注意をいったん通す必要がある。
### 救い
May 03, 2024 at 05:19PM
救いとは何か、ということすら、僕らには自明ではない。
### ながら作業の実体
May 03, 2024 at 09:27PM
ながらの作業をしているとき、僕たちの体験は二倍になっているのか、それぞれ二分の一になっているのか、それともまったく違う体験になっているのか。
### タグづけは情報整理とは限らない(★)
May 04, 2024 at 09:07AM
デジタルノートなんかで行うタグづけは、それをつけておいて後から見つけ出しやすくするという意味でマーキングなのですが、単にそれをしただけで「情報整理」ができたとは限らないという点が課題です。
### しょーもない自己との対峙
May 04, 2024 at 11:13AM
自己との対峙は自分のしょーもなさに気づくことでもあるわけで。
### 決まり切った結論
May 04, 2024 at 01:07PM
決まりきった結論があって、特に議論することもなく、役立つ引用を並べただけで、「はい、正しい」と言われても困っちゃうところがある。
多少回りくどい儀式を挟んだ「論破」なのかもしれない。
### 呼び水としてのノウハウ
May 04, 2024 at 07:02PM
何かしら課題を抱えているとして、その解決のためにツールなりノウハウを覚えようとする。そこで試行錯誤なりカスタマイズなりが発生し、その経験を通して当人の熟練度が上がっていった結果、課題が解決できるようになったり、そもそも課題ではないと気がついたりする。そういうプロセスがよく起こる。
そのとき、ツールなりノウハウは最終的な解決において活躍していないという意味では必要のないものだと言えるが、しかし試行錯誤をトリガーしたという点では必要なものだったとも言える。呼び水としてのノウハウ。
### デイリー方式について
May 05, 2024 at 08:10AM
デイリーノート方式はたいへん便利だけども、デイリー項目を作ればなんでもうまくわけでもなければ、どんなデイリー項目であってもうまくいくわけでもない。
### 心の声との対話
May 05, 2024 at 08:32AM
何かしらの主張が心の声で展開されたときに、別の心の声が「たとえば?」と促してきて、再び元の心の声が具体例を展開していく、という脳内議論は人類共通の出来事だと思っていたが、別にそうではないという。
### 頭と心を柔らかく
May 05, 2024 at 12:27PM
僕らの考えは時間と共に固まっていく。だからこそ、それをディスターブするものを引き受け続けることが大切。
というよりも、それは自然に欲しているはずだ。それを抑制しなければいい。
### しぐさを拒絶するしぐさ(★)
May 05, 2024 at 01:13PM
何かしらのしぐざを拒絶することは、「しぐさを拒絶するしぐさ」を生んでいる。
### 情報整理について(★)
May 05, 2024 at 01:36PM
情報というのは、それがどこに置かれているのかによって生成する意味を変える。それを気にするのも、情報整理の一環。
### 意味を見出す余地
May 05, 2024 at 02:03PM
何の意味もないことだからこそ、自分なりの意味を見出すことがしやすい、ということがあるのだろう。
### 思考の態度
May 05, 2024 at 08:22PM
「具体的に観察し、抽象的に考える」というのが大事なのではないか。
### 三つ目の有り様
May 06, 2024 at 10:19AM
外的と内的という二分がありつつも、重なりあるものもある。それをどう扱うか。
### プラグマズティックともう一つ
May 06, 2024 at 03:03PM
絶対的なものが成り立たなくなった環境においても何かしらの軸は必要で、実際的なものはその軸としてたいへん有効だろう。ただ、それだけでよいのかはちょっとわからない。
### 語彙と友人
May 06, 2024 at 04:18PM
すごく雑に言えば、いろいろな分野を学ぶことは、その分野の語彙を増やすと言える。
これは「友人」を増やすと言い換えてもいい。雑多な群衆からその人を区別し、名前が思い出せ、どんな風に話しかけたらいいのかが直感的に想起できる人。
### 部分的な正しさ
May 07, 2024 at 09:35AM
「絶対的に正しいと言えるものはない」というのは、「ある局面においては正しいと言えることがある」ということなわけで。
### 時間の価値の誤謬
May 07, 2024 at 01:10PM
僕たちは一日にできることを過大評価し、一年にできることを過小評価しがち。
### 頭の良さのバリエーション
May 07, 2024 at 02:30PM
瞬間的な計算力・判断力も有用だが、決断したいという欲求を我慢し、結論を遅延して考える時間を長く取れることもまた有用だろう。
### 計画は役立たずか(★)
May 08, 2024 at 01:47PM
願望をそのまま列挙することを計画と呼ぶならば、それが役立たずなのも仕方ない。
### 精神論とは何か(★)
May 08, 2024 at 07:28PM
何かしらの思考プロセスや概念の獲得、つまり思考のOSのアップデートは、多様な行動の背景にあるものだからテコの原理がかなり効いているものだと思うのだけども、これは純粋に情報的なものであり、つまりは精神的なものだから、それも「精神論」と呼ばれるのだろうか。
### 年齢における刺激の求め方の方向性
若い頃はより大きい刺激を求める方向への探索が行われがちだが、老い頃はより細かい刺激を見出す探究が行えるようになる。
### 呼び水としての若干のセルフコントロール(★)
May 08, 2024 at 09:27PM
ただ行動を記録するだけでセルフコントロールにつながるのは、「記録をつける」という行為自体が若干のセルフコントロールを必要とし、それが呼び水となるからだろう。
### 変化の契機
May 09, 2024 at 07:31AM
弁証法というのではないけども、二つのなしたいことが衝突するときは変化の契機になりうる。
### 情報の媒介者
May 09, 2024 at 08:27AM
間に入って情報を媒介する人は時に大きな力を持つ。だからといって直接的であれば皆ハッピーというわけでもないわけで、媒介的なものの在り方が検討される必要があるのだろう。
### 極端な行動
May 09, 2024 at 04:31PM
一つの極を選択したら、その逆は選択しえないという考え方をたまに見かけるけども、別にそういうわけでもないのではないか。
### 焦ったときの対応(★)
前に進もうと思っているときに、前に進めているなら問題ない。
しかし、前に進もうと思っているのに、前に進めないならもやもやするだろう。それを「焦り」と呼ぶ。焦りとは、前に進む気持ちがあるのに、それが思うように為せない状況である。
前に進めているときは、そのまま進めばいい。しかし、焦りを感じているときは、前に進みたい気持ちを一旦抑え、立ち止まり、振り返ってみることが大切だ。
そのようにして、そもそもどこに進みたいと思っているのか、なぜ進みたいと思っているのか、今どんな状況で、どのような打ち手がありうるのかを考える。そういう「整理」が必要となる。
前に進もうという気持ちが悪いわけではない。状況と気持ちの不一致があるなら、それを解消するというのがポイントになる。
### 思考放棄
May 11, 2024 at 08:32AM
固定的な思考による弊害を、思考しないというアプローチによって対応する姿勢。ある意味で、調和している。
少なくとも、そうすれば思考しないことによって起こる弊害を認識しなくて済む。
### 不満足の表明
May 12, 2024 at 08:36PM
不思議なことに、何かに文句を言っているツイート、2か3ツイートくらいで理屈が整合しなくなることをよく見かける。なんなら1ツイート内ですらある。
たぶん、不快感がまずあって、それを正当化するために理屈が持ち出されるという感じなのだろう。当然それらはアドホックなものになる。
同じことは褒めることでも起きそうだが、正当化の必要性を感じにくいから、「すげー」とか「尊い」とか、単に感情の発露だけで終わるということなのだろう。
### 自分の中に他者性を認める
May 12, 2024 at 08:49PM
自分の中に他者性を認めるということは、自分にはわかっていない自分があると受け入れることだ。それは怖さを含むかもしれないが、探究・研究・冒険する余地がそこにあることも同時に意味する。
### 意味との出会い直し
May 13, 2024 at 05:21PM
意味を介した世界との関係がうまくいっていないときに、一度意味を離れてみることは有効なのだろう。なにせそこで離れる意味とは、まさに機能不全を起こしているものなのだから。その上で、もう一度世界と意味を結び直す。
### 反射的と吟味的(★)
May 13, 2024 at 10:16PM
理屈づけることは反射的な反応でも可能。しかし、その理屈が通っているのかは内省的な反応が必要になる。
よく感情と理屈が対比的に扱われるが、むしろ反射的か吟味的かの軸が有効な対比だろう。
### スコラな人々(★)
May 14, 2024 at 08:17PM
将来的に人間がネットに文章をアップしなくなったら、それを専門にする人たちが現れ、そのための場所がスコラと呼ばれるようになる、というSFの設定。
### 階層を上がる議論
May 15, 2024 at 04:03PM
結局、当人が反対しているはずの価値観から抜け出せていない議論というのがあって、それ自体は別に構わないのだけども、その上でなぜ抜け出せていないのかというより根本に迫る展開がなされるとすごく面白くなりそうだなとときどき思う。階層を一つ上がる議論。
「私はBではなく、Aがよいと思う。しかしこのA自体がよく考えるとBではないか。このように抜け出そうとしていても結局そこに戻ってしまう。二項対立がそもそも成立しておらず、見せかけでしかない。であれば、ここにあるのは一体何なのだろうか」みたいな展開だとワクワクしますね。
### ツール利用における合成の誤謬(★)
May 15, 2024 at 11:06PM
プラグインでも使い方でも、便利さを感じてどんとん増やしていくと総合的な使い勝手で不便になってしまうという合成の誤謬。
「ぼくがかんがえたさいきょうの」がうまくいかないのは、これが影響している。
### 情報整理の問題(★)
May 16, 2024 at 08:03AM
タスクと、ノート(メモ)と、資料がバラバラになってしまう問題というのがありそう。
### コミュニティー維持のための言説
May 16, 2024 at 09:05AM
何かしらのトピックが、コミュニティー形成・維持のために用いられると排他的になりやすい。つまり、トピックBとかもありますよね、という話題は抑制され、とにかくトピックAだという言説で満ちる。
さらに言えば、そのような状態の指摘すら暗黙で禁じられる。
### 第三の選択(★)
May 16, 2024 at 09:28AM
「Aをするか、Aをしないか」という二択に、「できるだけAを遅らせる」という選択肢も加えておきたい。
### 行為に影響を与えるもの(★)
May 16, 2024 at 05:29PM
ツール/道具などの物。それを使う主体。それらを取り囲む環境。行為やその達成はその三つの影響を受ける。どれか一つだけ見ていても掴みきれない。
これは別に問題をむやみに複雑化させているのではなく、物で問題が解決しないなら主体との関係を再検討し、それでも解決しないなら環境を含んだ視点で再検討した方がいい、という問題系の階層化というだけにすぎない。
### 生産と消費の対比(★)
May 16, 2024 at 10:00PM
情報的なものは、生産と消費を単純に対比するのではなく、たとえば消費的生産と増殖的生産のように、生産の性質として対比させるのがよいのかも。
### 道徳的感情の限界
May 18, 2024 at 07:39AM
規模が限られたある程度顔見知りか知人である可能性が高い人で作られたグループ内での人間の行動の傾向と、完全に開かれた誰かもよくわからない集団内での人間の行動の傾向は違うだろうな。やっぱり。
「他者への想像力」による道徳感情が起きなくなる閾値があるというか。
### 何主義か
May 19, 2024 at 10:44AM
ともかく波風立てず、与えられたもので良しとする、というのは呼ぶとしたら何主義になるだろうか。
### 暗黙の対比
May 19, 2024 at 10:52AM
AとBがあるときに、Aが悪いと述べ立てただけで、Bがよいものとして扱われてしまう現象。
### 一部は正しいこと
May 19, 2024 at 10:56AM
人間の活動には何かしら社会が関係しているのだから、「社会が悪い」と言っておけば、少なくとも一部には真実が含まれることになる。
### 効果的ではない作業
May 19, 2024 at 08:22PM
ある種の作業は、頭が働いていない状態でどれだけ続けていても、求めている成果は得られにくい。
### 他人の考えの使い方
May 20, 2024 at 09:00AM
他人の考えに触れることで、
→自分の代わりに考えてもらったことにする
→自分が考えるきっかけにする
という分岐。
「すっきりする」言語化も、もうそれ以上それについては考えないという使われ方もあるし、整頓された部分を土台に新たなことを考えるという使われ方もある。
### ダブルバインドとダブルシンク
May 20, 2024 at 09:09AM
ダブルシンクというのは、意識の欺瞞を欺瞞だと認めつつ、それでも有用性に合わせて利用するという感じだろうか。
それはダブルバインド的な状況の防御策なのかもしれない。
### 文ではわからないと出会える
May 20, 2024 at 01:37PM
よく考えたら、書かれた文は「わからない」ことがある。言い換えれば、「わからない」という現象と出会えるのが言葉。
二分するのは好みではないが、たしかに「わからない」を知っている状態と、そうでない状態には違いがあるように思う。もちろん、知っていてもそれを忘れることはあるわけだが。
「なんとなくわかる」という感覚が大切で、そこではわかることがありつつも、同時にわからないことがあることも体感されている。
### ダイナミズムのエンジン
May 21, 2024 at 09:09PM
否定性を含んだ肯定というのが、ダイナミズムのエンジンなのではないか。
対して、メッセージは肯定で、メタメッセージが否定(ないしは否認)は、機能不全のエンジンだろう。
### 発想を生み出せる環境か
May 22, 2024 at 10:42AM
無駄なこと・余計なことを考えることは抑制され、ルールからの逸脱はたとえそれが暗黙に提示されていたものであっても悪しきことだとされた上で、新しい発想を求められてもそりゃ困る。
### 過程
May 22, 2024 at 09:37PM
結局のところ、最終的な「答え」をあまりにも急いで手にするあまり、僕らは過程(プロセス)がどうなっているのかどんどん見えなくなっているのだろう。
何を失ってもいいが、過程を失うのは避けたい。なにせ、生きるとは過程のことなわけで。
あと、両義的なものが失われるのも怖い。
「うまくいく方法」よりも、うまくいかない状態からいかなる試行錯誤を経てうまくいく状態へ持っていったかというプロセスの話が大切ではないか。
そこから抽出される思考の道具はさまざまに応用が効くだろう。
たとえば、『「超」整理法』は紹介されるノウハウも端的に有用ではあるが、それ以上に整理についてどう考えたらいいのかという観点を提供してくれている。そこから考え方を抽出できるなら、さまざまな場面で「使える」ものになるだろう。
### 越境のスタイル
May 23, 2024 at 10:54PM
境界線を越えるには、身軽でないと。
### 同じ人間、違う人間
May 24, 2024 at 11:50AM
相手も自分と同じ「人間」であり、しかしその趣味嗜好・価値観は「違う人間」であるという認識。
### ツールとやりたいこと
May 24, 2024 at 04:56PM
「デジタルノート、何を使えばいいんですか」と質問されたら、「あなたが何をやりたいかによりますね」と答えるしかないし、「どんなノートを書けばいいですか」と質問されたら「あなたが何をなしたいかによりますね」と答えるしかない。パラメーターがけっこう多いのだ。
入手できるノウハウやツールが限定されていた時代と、無限とは言わないまでも多数の選択肢がある時代では、いろいろ勝手が違ってくるということはありそう。
### 無責任で発言できる技術
May 24, 2024 at 11:18PM
常に自分が含まれないように問題を構成するのは一種の技術で、長く続けるとうまくなってその技術を自分が使っていることすら意識されなくなるのだろう。
### 読書の話題が不足している(★)
May 25, 2024 at 09:08AM
人口的にいって、本を読む人の身近には本を読む人はあまりいないだろう。つまり、読書について話せる人は少ない。なのでSNSとかポッドキャストとかで等身大の読書の話が聞けるのは単純に楽しいのである。
### メタ認知
May 25, 2024 at 09:22AM
自己制御のいろいろな方策は、「メタ認知を鍛える」に結びついている。
タスク管理は、「やること」の管理ではなく、自分が「やること」だと思っていることの管理。微妙なこの違いが把握できるかがけっこう大切。
多くの場合、ツール・ノウハウ・情報そのものなどのオブジェクトに注意が向きがちだが、その方向を変えて自分の注意に注意を向ける。端的に言えば、ようするにそれだけの話。でも、端的に言い過ぎると有り難みがなくなる、ということはあるかもしれない。
### 怒り方の品
May 25, 2024 at 09:48PM
品のあるなしというのは、怒る頻度よりも怒り方に出てくる気がする。
### 焦り駆動
May 26, 2024 at 10:52AM
「焦り駆動」は、だいたいあんまりうまくいかないですね。
### 異なるものの組み合わせ
May 26, 2024 at 12:26PM
素朴な楽観性と、盲信的な頑張りの組み合わせはあまりよくないので、別のものと組み合わせた方がいいだろう。
### 上司が無能でも回る仕組み
May 26, 2024 at 01:19PM
"それから随分と時間が経ち、オッサンになった今、わかったことがある。平成の時代をビジネスパーソンとして過ごした私たちの世代は、実は組織マネジメントなど誰も理解していないという驚くべき事実だ"
『なぜこんな人が上司なのか (新潮新書 1035)』(桃野泰徳)
より驚くのは、それでも表面的には組織がうまく回っているように見える、ということだ。そうした上司に「反抗」しない人がうまく教育されてきたということなのだろう。でもって、その歪みは実際に働く人に確実に影響を与えている。
会社の運営にせよ個人の生業にせよ、「マネージ」という感覚と技能の欠落は、どこかで無理がやってくる。最新のテクニックをキャッチアップしたところでそれは変わらない。
### 自我主義
May 26, 2024 at 08:36PM
個人主義というのとは違って、自我主義みたいなのがありそう。
視野が狭く、排他的で、衝撃に脆い。だから、集団に属そうとする。
頭の良さ、知識の多寡、とは別に「自分のことしか考えていない」か否か、というのもありそう。
### 規模感
May 27, 2024 at 09:02AM
1万人にアンケートを取って似たような意見の人が100人だとだいぶ少ない感じがしそうですが、SNSで100人にファボられるとすごく多い感じがしますね。
### 方法論の起点
May 27, 2024 at 01:26PM
・方法に自覚的になること
・他人の方法は自分の方法を考える上で役にたつ
この二つから「方法論」は考えていけそう。
### 対話と社交
May 27, 2024 at 07:39PM
対話の前に、社交あり。
差し向かって話していても、相手に悪感情を持っていると、発言の意図を悪い方に引き付けて解釈するので、話し合いにはならない。
### 希望ということ
May 27, 2024 at 09:59PM
今日とは異なる明日を思い描けること。今の自分とは異なる自分がありうることを想像できること。希望というのはそういうことではないか。
### メタ学び
May 28, 2024 at 11:44AM
何かを学ぶことで学んだ主体が変化し、次回以降の学ぶ行為にも変化が生まれる。
### 枠組みは変えないまま
May 28, 2024 at 03:56PM
PDCAとかも背後で動いている組織のOSを変えないままに実装してもそりゃ何も変わらんよな、という気はします。
むしろいかにそれを保持しつづけるかという観点で新しいものが採用されている、という感じ。
### 実践知を得る
May 30, 2024 at 09:01PM
テキストから学ぶことで、物事を進める手順についての知識は得られるが、かんどころについては実践の中で磨いていくしかない。
### 穴のあるノウハウ
May 31, 2024 at 12:57PM
当座の問題を解決する方法を具体的に教えるとその時点ではハッピーですが、問題を認識すること、理想的な状態を想像すること、必要な方法をクリエイトすることが行われず、経験不足になってしまう。
昔の知的生産技術系の本は穴があった分、読み手の試行錯誤が要請され、その結果それぞれの人が自分なりの方法をつくることにつながっていた、みたいな流れがありそう。
現状は具体的でわかりやすいメソッドが提示され、しかしそれを個々人の人が異なって解釈するので、その内部で論争(というかなんというか)が行われることが多い印象。基本的に細かい話になって、あまりクリエティブではない。
当座の問題を解決するものと、長期の問題解決力を上げるものをいったん二項対立の構図に据えた上で、その構図をかき乱す何かがあれば面白い。
### 試行錯誤をパスする代償
May 25, 2024 at 10:07AM
提示された「答え」に飛びつけば、試行錯誤をすっ飛ばせるわけだけども、一体そこでは何を得ていることになるのだろうか。