スポーツ心理学
スポーツ心理学
2025/11/15~2025/11/16の放送大学面接授業
長谷川弓子
【授業内容】
スポーツ心理学とは、スポーツに関わる問題を心理学的側面から明らかにして、スポーツの実践や指導に科学的知識を提供する学問です。スポーツ心理学では、こころを人の動きなどから探るために実験をしたり、運動技能がうまくなっていく過程を明らかにしたり、動機づけやアスリートのこころの問題に取り組みます。本授業では、楽器の演奏やチェスといった技術が重視される技能も含めて幅広く運動とこころの問題について取りあげ、運動に関心のあるあらゆる立場の人が「する・みる」をより楽しめるような知見を概説します。
【到達目標】
運動やスポーツに関心のあるあらゆる立場の人が、運動やスポーツをより楽しめるようになるために、スポーツ心理学における基礎的な問題についての知識を習得し、それを説明できるようになる。
【授業テーマ】
第1回スポーツ心理学とは:身体とこころの問題
第2回情報処理的アプローチ、注意とパフォーマンス
第3回感覚・知覚、イメージ
第4回運動学習理論、学習段階、練習の基礎的原理
第5回動機づけ
第6回緊張によるパフォーマンス低下
第7回メンタルトレーニングとは
第8回全体の振り返りとまとめ
【学生へのメッセージ】
本授業では一方的な講義とならないように、インタラクティブな授業を行いたいと思っています。受講生の皆さんの積極的な授業への参加をお願いします。
【受講前の準備学習等】
スポーツなどを観戦し、競技中の選手あるいは指導者(コーチ)の心理面や行動面などを観察して、自分にとって特に興味のある問題について考えをまとめてきてください。
【成績評価の方法】
成績評価は、授業中の学習状況及びレポートの評点により行います。
最も知りたかったこと
心のなかで作り出してしまう壁を超える
動き=バイオメカニクスや運動生理学
生理機能
心理機能
感覚器官→頭の中(感覚・運動領域↔記憶)→運動行動
頭の中はわからないので行動から推測する
行動主義心理学mtane0412.icon
アスリートの心理的サポート
臨床心理士や精神科医はカウンセリングベース
スポーツメンタルトレーニング指導士はパフォーマンス・エンハンスメント
体育心理学とスポーツ心理学
体育=身体教育学
教育
スポーツ
競う
健康運動心理学
運動心理学
土台
共通基盤の運動行動
応用心理学の一分野
スポーツ心理学の4領域
運動制御・運動学習
動機づけ
社会心理
心理適応
運動制御・運動学習
速度-精度相反性(速度と精度のトレードオフmtane0412.icon)
MT=A+B log2(2D/W)
一人の動きの巧みさ→2者&集団の動きの巧みさ
動機づけ
チクセントミハイの定義
学習性無力感
スポーツチームの社会心理
心理適応
経緯
1879 ヴント
1898 トリプレット スポーツの社会心理学的実験
1903 松本亦太郎 東京帝国大学に心理学実験室を開設
日本の実験心理学の祖
1914 松本亦太郎「精神的動作」
1959 松井三雄「スポーツ心理学」
ヴント、松本の心理学構築のために動作を重視する考え方はスポーツ心理学の体系化にも影響(山田, 2023)
シュルツ
最初のスポーツ心理学者
1923
巧さ
フリースローラインのシュートの成功率は通常の距離と成功率の線形関数から予測されるよりも高い
訓練の特異性(specificity of practice)
技能を身につける→体を適応させていく
求められる環境に対して体が変わる
NHK 世界最強の人魚たち(2016)
肉眼ではわからないがスローにすると違うのが普通だが、ロシアはほぼ同じ動きをしていた
潜水時間がロシアがスペインよりも20秒くらい長い
後半ほど長い
動物学の研究者が水生生物のように脾臓を予備の酸素タンクとして使っているのではないか
実験すると脾臓がイシェンコ59%縮小、ロマーシナ23%、スペインは11%(一般の人レベル)
練習ではイシェンコがロマーシナに合わせるように指導
講師) 二人が同一の目標を目指しているものだと思っていた
ロマーシナが最高の動きを目指し、イシェンコがロマーシナに徹底して合わせる戦略だった
イシェンコは脳の酸素の消費量が大きかった
可塑性
ニューロンの出力は単純で足し算
一定以上の刺激で次に伝える
たくさん練習することは経路を増やすこと
ネイマールの脳は効率的
動きを捉える技術
常保(ウォーク)、速歩(トロット)、駈歩(キャンター)、襲歩(ギャロップ)
1878年エドワード・マイブリッジ 車輪でプレートを踏んで12台のカメラで撮影
24台に増設
ジェリコーのエプソムの競馬
巧みさの特徴
主観と客観が一致した適切な方略を選択できる
ゴルフの実験
フィードバックありのときプロは高く打ち出した
アマチュアはリスクが高い打ち方
ホール周辺で速度が速い
1~10打の変化でプロは変化量が大きく最高到達点が高いが、アマはそれほど変化しない
一つは気付けない
プロはもっとこっちの方に打ってましたよ→へぇ〜
主観的リスクと客観的リスク
どれが安全かという判断にも個人差がある
アマチュアのボール起動変化が少なかった理由
認知的制約
経験不足で気付けない
運動的制約
速度の制御が難しい
ゆっくり高く打ち出すルートがプロにとっては低リスクの選択肢
速度制御が難しい
低く打つことは速度制御は簡単だがミスすると大きくハズレる
アマは速度制御のばらつきが大きい
方略の選択は意識せずに行われている
「これならできそう」
運動制御のレベルによってリスク認知の関与の仕方が変わる
客観的リスク
実際の失敗確率、転がりすぎるなど
主観的リスク
プレーヤーの感じる難しさ、やりやすさ
非荷重で安定した準備姿勢(力みのない構え)ができる
バスケの実験
状態遷移確率
非荷重状態で守備がうまくいく
守備成功時は関節のトルクが同時に素早く立ち上がる
短時間で精巧な調整ができる
卓球の実験
面の向きをかなりの角度で急速に修正
漏斗型制御
正確で再現性の高い動きができる
正確性と再現性
平坦な人工芝上ではプロゴルファーとハイレベルアマチュアで顕著な差はない
速度の解像度を見るとプロの方がアマチュアよりも小さな距離感覚を打ち分けることができる
運動制御の解像度は違うが、知覚の解像度が違うかはわからない
運動制御の情報処理モデル
時間計測アプローチ
入力
処理(どこにどれくらい時間がかかっているか?)
刺激同定
反応選択
反応プログラミング
出力
ヒック-ハイマンの法則(Hick-Hyman's Law)
$ RT=a+b \times \log_2(N)
log2→2で分けていったら何回で1つに決まるか
選択肢が2つ→1ビット
選択肢が4つ→2ビット
迷う数が情報量
反応時間は選択肢の数そのものではなく情報量に比例する
フィッツの法則(Fitt's Law)
$ MT=A+B \times \log_2(2D/W)
速度精度相反性
運動の距離、運動の正確性、運動時間の3要素が単純な法則性で結びついている
運動の困難度指標
$ ID=\log_2(2D/W)
人間の動作時間は距離や精度が2倍になっても時間はちょっとした増えない
武田勝とダルビッシュ有の投球フォーム
武田はアーム式
関節の可動域を制限して正確性を高める
ダルビッシュは3次元的なムチ運動で高速な動き
プロは両方求められる
一般的な原則を超越する
フィードバック制御とフィードフォワード制御
フィードバック制御(閉ループ制御)
感覚フィードバック(数十ms~数百ms)
フィードフォワード制御(開ループ制御)
感覚フィードバックに頼らない制御
運動プログラム
反応プログラミング段階で生成された運動指令
熟練者と未熟練者の違い
オープンスキル
相手の動きを読むスポーツ
サッカー・ハンドボール
クローズドスキル
ボーリングやダーツ
知覚-認知スキル
手がかりの利用が早く、反応精度・速度で優位(テニス、野球)
視線/Quiet Eye
注視点少なく・持続長く、最後の注視(Queit Eye)が長い(ゴルフ・射撃)
予測・先取り
動作初期から将来を予測、フェイント耐性あり(サッカー、格闘技)
運動制御・変動性
重要方向でブレを抑え、余裕のある自由度で調整(スイング運動、射撃)
色々な考え方
一番ばらつきが少ないのを脳が選んでいる?
動作は毎回必ず違う
電気信号なのでノイズが入る
神経・効率性
脳資源の効率化(見る〜動くまでが効率的)、予測制御重視(高速競技)
雑談: 国立大学の授業時間が長くなっている
知覚と認知
明確に分けられない
脳領域の違い→またがることが多い
熟練者は知覚と認知がほぼ一体化し「みる=わかる=動く」状態
知覚は学習される
縦縞・横縞だけを見せる猫の実験(Blackmore, Cooper, 1970)
知覚-行為結合(perception-action coupling)
入力処理相当の知覚認知と出力に相当する運動はそれぞれ独立して働くのではなく連鎖的に機能する
見ると動くはいつもセットで働いている
知覚することによって行為し、行為する事によって知覚する
Bootsma & van Wieringen, 1990; Kugler & Turvey, 1987
力動的知覚
運動の場が、運動する人の意欲や情動あるいは知識や技能の程度によって、客観的には同一の場にいながら、それぞれの人によってかなり異なって意識され、行動に変動を起こさせることはよく知られたことである(加賀秀夫, 1987)
運動は知覚を強める
運動は感覚受容器を移動させることができる
技術水準と知覚の解像度
ゴルフの実験
平坦と微妙な傾斜(0.4度; 0.2度が違いが全くわからないとされるライン)
平坦ですか?左が高いですか?右が高いですか?
プロに比べてアマの知覚の解像度は悪い
目だけではなく体性感覚
運動は知覚を特徴づける
丘の峻度を判断させる研究(Profitt, Bhalla, Gossweiler, Midgett, 1995)
重いリュックを背負う条件
口頭回答だとリュック条件のほうが坂が急に感じた
行動的コストが主観的な判断を変えている
水準器回答は差がない
視覚システムが処理する物理的傾きには差がない
身体化された知覚(Embodied perception)
運動によって知覚を得る D.F.の例
一酸化炭素中毒の影響で物体の認識ができなくなった
カードの角度だけをスリットに合わせる
失敗
カードをスリットに差し込む
成功
運動を伴う行動条件は成功する
一度スリットを見せたあとにめかしなどで刺激を取り除く→数秒後にスリットを差し込んで
まぐれ当たりレベルになった
見て知ると見て行うが異なる脳経路
TWo-visual systems mdoel(Milner and Goodale, 1995)
一次視覚皮質(V1)から2つの経路に別れる
腹側経路(知覚のための視覚)
What経路
意識的な視覚的体験をもたらす
背側経路(行為のための視覚)
Where経路
意識される必要はない
最終的な知覚表象は、最新の感覚入力と過去の経験にもとづく貯蔵された情報との組み合わせ(Goodale and Milner, 2004)
一説には見えたものの3%くらいしか使われていない
ボトムアップ処理とトップダウン処理
知覚の歪みに運動は影響されるか?
Traditional Cartesian view
伝統的なデカルトの見方
情報処理理論
情報→知覚→行動
Two-visual systems model
情報
→知覚
→行動
異なる情報を利用する
この観点では知覚の歪みは行為に表れる必要はない
知覚・認知スキル
環境情報を識別・処理し、既存の知識や運動能力と結合し、適切な行動を選択・実行できる能力(Marteniuk, 1976)
200kmのサーブは0.3秒で到達
単純反応時間の限界は0.1秒
事前手がかりの特定→予測→意思決定
3つの能力
相手動作の結果予測
「いつ・どこの動作情報を利用するのか」の調べ方→
行動の映像を時間的空間的に遮蔽する
バイオロジカルモーション知覚
バーチャルリアリティ
熟練者はボール情報以外の少なくとも2つの情報(動作と文脈)に基づいてボール軌道を予測
パターン認識
熟達化研究の基盤となったチェスの研究(Chase and Simon, 1973)
戦略的に意味のある構造化された情報を記憶する
チャンク
マスターに必要なチャンク数は5万チャンク
マジックナンバー
パスを選択する状況下のサッカー熟練者の潜在的なパターン知覚に関する研究
直感、無意識処理、経験に裏付けられた暗黙知(tacit knowledge)
再認課題
潜在的に知覚できる時間である34msの提示条件において最も高かった
視覚探索
アイカメラ、アイトラッカー
中心視で対象を捉える注視行動
フリースロー、標的照準競技(Quiet Eye)
注視点を起点として周辺視を活用する方法
キッカーの軸足を注視するゴールキーパー
予測的サッケード
ボールバウンド位置
クリケット
ボールがいつ届くかとその高さを見積もる
バッターの視点
玉が投げ出される点
ボールがバウンドする点から後のボールの軌道
プロ選手とマイナーリーグ選手
書ける人はここのレポートを書いてもいい
プロ選手は時間と目の角度がきれいな対応関係
good amateurは時間と目の角度の関係が不確か
weak amateurはバラバラ
気づきは必ずしも必要ない
オートマティック・パイロット
意識的な判断を経ずに運動が引き起こされる
点が消えて再び表れる→サッケードが起きたときにわずかに新しい点を移動させる→新しい移動には気付かないが腕は新しい位置に向かう
サッケード(サッカード): 目が急激に動く跳躍運動
眼球の角速度が60~70度/秒以下の場合には物体を滑らかに追いかけることができる
それ以上は跳躍運動
跳躍中は抑制が起こり、余分な情報を取り入れないようにする
運動の上達
運動学習的には、予測=結果となること
運動の学習はエラーが重要
誤差信号(小脳が担当)
失敗
内部モデルを更新
周囲の環境や自分の振る舞いをシミュレートする
学習曲線とパフォーマンス曲線
運動学習: 練習や経験によって生じる運動技能の比較的永続的な向上
学習曲線: 練習や経験によって生じる運動や知覚に関係する中枢神経系の変化の過程を図示したもの
パフォーマンス曲線: 練習中のパフォーマンス推移を図示したもの
特定の型の優位性などは示されていない
この曲線を提示することは、学習者自身の意欲や理解に有用
ドラム演奏の熟達化モデル
ドラムは非利き手操作能力が向上すると両手動作のミスが減少する
直線的にうまくなるわけではない
時には後退することもある
プラトー
高原現象
学習やパフォーマンスが一時的に停滞する
原因
モチベーションの低下
疲労の蓄積
練習方法の問題
スランプ
パフォーマンスの後退あるいは顕著な低下
原因
身体的問題
精神的問題
運動技能上の問題
学習の段階
3段階モデル(Fyrley & Memmert, 2010)
1. 認知・言語段階
2. 連合段階
3. 自動化段階
段階を進むほどワーキングメモリ負荷が少なくなる
研究によって熟達者が常に自動化段階にあるわけではない
考えながらプレーしていることもある
練習効果の保持と転移
保持: 練習後も練習によって姑kす荒れた技能水準が保たれること
過剰学習: 保持がなされるためには習得された技能の反復練習が必要
過剰学習によって技能が固定化(考えながらできる)、自動化(考えずにできる)に到達する
レミニセンス
学習直後よりも休んでしばらく時間が経ったあとで学習効果が高くなっている現象
ワールドトリガーのサイドエフェクト
練習効果の転移
正の転移
スキーをやっている人はスノボの上達が早い
負の転移
野球やっている人はゴルフなかなかうまくならない
両側性転移
右側でできることが左側でできる
練習方法
練習課題の順序性
ブロック練習
A→A→A,→B→B→B→C→C→C→...
即時的な成果が見えやすい、動作の安定化が早い
→心理的負担が少ない
学習保持が弱い、実践的応用が難しい、課題切り替えに弱い
ランダム練習
A→C→B→B→A→C→A→B→C...
長期保持・転移に優れる、課題切り替え能力、実践的学習
ランダムのほうが良いと言われる
文脈干渉効果(Shea & Morgan, 1979)
課題の切り替えによって生じる干渉が一時的に成績を下げる一方で、長期的な学習を促進する現象
再構成仮説(Lee & Magill, 1983)
課題が変わるので再構成が必要
再構成過程が学習を強化
精緻化仮説(Shea & Zimny, 1983)
各課題の類似点・相違点を比較する機会が増える
課題ごとの知識がより精緻に整理され、学習の転移が促進される
深い符号化
処理水準の話mtane0412.icon
多様性に重きをおくスキーマ理論
スキップされたので自分で調べる
運動の学習・指導に用いるフィードバック
フィードバック: ある目標値と実際の出力値の差に関して与えられる情報
内在的フィードバック
外在的フィードバック
KR: 結果の知識(Knowledge of Results)
KP: パフォーマンスの知識(Knowledge of Performance)
指導の手段
視覚的誘導
見ることで学ばせる
運動感覚的指導
実際に体を動かして、感覚を通して覚える方法
言語的誘導
言葉で注意点や意識すべき点を伝える
映像による視覚的フィードバック
ただビデオを見せるだけでは効果があまり期待できない
観察学習(observational learning)
他人の行動を観察し、それに応じて自分の行動を適応させる
学習を成功させるには、観察者が環境(e.g. モデル)から関連情報を抽出し、それに応じて行動を修正する能力が重要(Newell, Annual Review of Psychology, 1911)
注意を向けて抽出
視覚ガイダンス群は自由観察群よりも早い上達が見込める
フィードバックのタイミングと割合
即時的フィードバックは学習を低下させる
自らの内在フィードバック情報を処理しない
漸減的フィードバックが有効
100%フィードバックを与えた群と50%与えた群では、10分後は差がないが、2日後の保持成績に大きく差が出た
付加的フィードバックはどれくらい緻密であるべきか
フィードバックのバンド幅が大きい方が学習を促進
細かな誤差に対しては適切な修正を超えた過剰修正をしてしまうことが多い
レスポンスカード
競技のメンタルについて
スポーツ心理学者様々だが、私は心の問題にしないようにしている
「メンタルが弱いからできてないだけで、技術はできている」になりがち
技術で向上できる部分はたくさんある
「なんだか今日は調子が悪い」はナシmtane0412.icon
試合で出た結果が自分の実力→技術の向上
本番で出るレベルが自分の実力
実力とはあらゆる要素が下振れした時に出る最低限の結果mtane0412.icon
チームメンタルモデル
チームで共通する目標を建てられるか
自分でできるところとできないところの線引をして自分を守る
パフォーマンスの低下・イップス
パターでは起こらないがアプローチで起こる
動きが小さいほど緊張が出やすい
イップスに関しては研究が進んでいない
心因性のもの、遺伝的なもの
上級者がなりやすい
イップスのメカニズムを解明したらノーベル賞モノ
練習法おすすめ
逆打ちで別回路を使う
目を瞑って打つ
見ることが緊張させる
ぼーっとみる
集団・チームビルディング
一緒に時間を過ごす、共同で作業するのが基本
話し合いだけじゃなく遊ぶとか身体的な活動も
集団凝集性
まとまっているチームが強いのではなく、強いからまとまる
まとまりを目指すよりも、強くなることを目指す
プレーヤー以外の人の心理
審判員の心理やギャラリーの心理も研究がある
社会学
登山のための減量
体重減少のためだけだと厳しい
自分がどうなりたいか
2日目
レスポンスカード
一般とパラスポーツの心理
パラアスリートのサポートをしたことがないので想像
アスリートとしては基本的には同じ
障害との共存
社会からのラベリング
アスリートとして評価されにくい
自己概念形成、動機づけに影響があるかも?
アイデンティティ
自立できる部分と補助が必要な部分
ダイナミクス
時間的に変化する
動機づけ
行動を起こさせ、その行動を一定の目標に方向づけ、持続させる心理的エネルギー(Csikzentmihalyi, 1975)
動因
生理的な欲求
お腹すいた、喉乾いた
動機
社会的欲求
認められたい、目標を達成したい
誘因
その人にとって価値や行動の目標となる具体的な対象物
誘因の獲得=目標の達成
岩手日報の取材で上手い人と下手な人の違いを聞かれた
色々あったが情熱と答えた
練習の質が違う
マズローの欲求階層説(マズローの欲求の5段階説)
生理的欲求 生きる
安全の欲求 安心する
所属と愛の欲求 つながる
承認の欲求 認められる
自己実現の欲求 自分を実現する
動機づけには2種類ある
外発的動機づけ
行動が外的報酬を得るための手段
内発的動機づけ
行動そのものが目標
アンダーマイニング効果
Deciのパズルの実験
報酬を与えると一時的に課題の関与があがるが、報酬がなくなると自発的に取り組む意欲が低下した
→
過度な報酬を与えない
選択に自由を与える
自己決定理論
人は本来、自ら成長しようとする内発的動機づけをもつ
基本的心理欲求が満たされることで高まる
有能感: できる、上達していると感じたい
自律性: 自分で選び、行動を決めたい
関係性: 他者とつながっていたい
阻害されると「外発的」「無動機的」方向に傾く
自己決定の連続体
自律-他律の考えを導入し、自律性の程度によって無動機、外発的、内発的を連続体として位置づける
行ったり来たりする
無動機づけ
無調整
外発的動機づけ
外的調整: 自己決定がまったくない
取り入れ的調整: 義務的な気持ちが強い
同一化的調整: 自分にとっては重要なことという意識
総合的調整: 自然とその行動を優先させる
内発的動機づけ
内発的調整
スポーツ選手は外発的にも内発的にも動機づけられている
目標志向性理論(Nicholls, 1984, 1989)
何を成功とみなすかによって、動機づけの方向性と行動の質が変化する
2つの指向性
課題志向: 自分の上達・努力を重視し、内発的動機づけが高い
自我志向: 他者との比較や評価を重視し、外発的動機づけになりやすい
重要な他者が子供の動機づけに及ぼす影響
親の目標志向性が中学生のサッカー選手の目標志向性をどの程度予測するか
→(Ebbeck and Becher, 1994)
達成目標理論(Dweck, 1986; Nicholls, 1984; Ames & Archers, 1984)
達成目標の持ち方によってその後の行動、認知、感情に異なる影響を与える
達成目標
成績目標: 他の人に勝ちたい・周囲から認められたい
熟達目標: 上達したい・自分の能力を伸ばしたい
暗黙の能力観(Dweck, 1986)
能力観の持ち方によって達成目標が変わる
固定観
成績目標になりやすい
有能さに対する自信
高い→熟達志向型
低い→無気力型
拡大観
熟達目標
有能さに対する自信が高くても低ても熟達志向型
この両方の能力観について12再前後を境に理解する
12歳以下の子供にとって「一生懸命すること」=「能力が上がること」
頑張ること=能力があること、頑張った→成功、努力しなかった→失敗
11~12歳ごろまでに$ 結果=(能力の水準×いかに一生懸命やったか)+他の要因
あまり努力しないでやり遂げた人がいると、その人には能力があるに違いないと理解する
青年期までに
必要な能力や才能を持っていなければ努力は報われないと認識する
このような認知的発達傾向→年少の子供は課題関与(上達したい)となる傾向が高い
体育の動機づけ雰囲気
動機づけ雰囲気: 集団が有する達成目標
成績雰囲気
能力に価値
競争を通しての達成を重視
熟達雰囲気
努力に価値
熟達に至る過程を重視
協同雰囲気
仲間との協同体験に価値
技能習得や他車比較よりも生徒間の相互作用を重視
指導者の指導観や指導スタイルが大きく関係
フロー体験
主観的状態: フローの特徴
眼の前の課題への集中
行為と意識の融合
自我意識の喪失
時間感覚の変容
コントロール観
自律的な楽しさ
近接条件: フローが起きる条件
挑戦と技能のバランス
明確な目標
明瞭なフィードバック
ちょうどいい難しさ×明確な目標×即時のフィードバック→フロー
体育授業におけるフロー
個人と状況
運動有能感(Ono & Kaji, 2020)
承認感
他者からの承認
全能感
身体的な有能さ
向上感
明確な目標や高い目標
優越感
他者への優越性
統制感
努力を積み重ねることによって運動ができるようになる
学習性無力感
スポーツに関する85の研究のレビュー論文
競技における3要因
反復的な失敗体験(Repetitive failure experience)
競技不安(Performance anxiety)
不適応的完璧主義(Perfectionism)
完璧でなければ価値がない
失敗が続く→制御不能感の増大→無力感
原因帰属理論
原因帰属(causal attribution)
成功失敗の原因帰属に関する2次元分類(Winer, 1972)
table:成功失敗の原因帰属に関する2次元分類
原因の安定性 原因の位置: 内的 原因の位置: 外的
安定(不変) 能力 課題の困難度
不安定(可変) 努力 運
安定性次元は期待の変化に影響
やる気は不安定要因への帰属のほうが大きくなる
原因の位置の次元は自尊感情などの感情反応に影響する
レスポンスカード
いい指導者とは
体罰
学生の中にも体罰が必要と考える学生がいる
相手がどう受け取っているかが重要だと思っている
誤解が生まれる
熱意があったら何をやってもいいわけではない
我慢強さ
成果はすぐには出ない
同じことを何回も言える、別の言い方ができる
わかったはいろんなレベルがある
できないと本当にわかったには至っていない
羽生結弦の監督ブライアン・オーサー
勝たせ方
優れたコーチ
勉強が得意なこと
道具の進化に伴うゲームの変化
コーチは自信を持ってはいけない
自問自答
いい言葉をかけてあげる
口のうまさが必要
ちょっとうまく騙す
スポーツの醍醐味
負けることを経験すること
負けたときに自分がどうやっていくかを考える
ラグビーは他のスポーツよりも面白い説
ラグビー好きな人は他のスポーツ好きとなんか違う感じがする
ぶつかるから?麻薬的な楽しさ
ラグビーやアメフトはスポーツそれ自体がとても面白い
NBAのフリースロー成功率は高プレッシャー下で5~10%下がる(Cao et al., 2011)
通常75~78%
終盤・接戦: 68~70%
昔の研究なので今はもう少し上がっているはず
集中力は定義されていない
スポーツ心理学では注意集中
情報の選択
選択的注意
情報処理能力の有限性
処理資源
プレッシャーに関してはこちらが特に関連
注意焦点; 運動遂行時の注意の向け方
内的注意(内的焦点)
自分の身体動作に意識を向ける
腕をまっすぐ、膝を曲げる
外的注意(外的焦点)
動作の結果や効果に意識を向ける
リングの手前を狙う、ボールを高く
特にクローズドスキルで外的焦点のほうが優れているという実験結果
運動制約仮説
外的焦点
身体外へ注意量
運動に必要な注意量は少ない
無意識的・自動的な制御プロセス
小さく細かい運動調整で不必要な金活動が少ない
内的焦点
運動に配分される注意量の増大
大きくて粗い運動調整で、不必要な筋活動が増大しやすい
外的焦点の優位性が見られるのは課題遂行に対して意識的に関与したくなるような比較的難易度の高い課題
注意の向きに関しては課題差や個人差あり
ランニング研究(Schucker et al., 2007)
脚の動きの調整や呼吸への内的焦点
酸素消費量が高い
→ロシアのイシェンコのほうが酸素消費が多かった話
遠投課題研究(Oki et al., 2010)
体幹への内的焦点=外的焦点で遠投距離
注意と視線行動
顕在的注意
目や頭など視線の向きを実際に動かして注意を向ける
潜在的注意
視線を動かさずに心のなかで注意を向ける
通常は目標駆動型
目標物に向けて注意を向ける
プレッシャー下は刺激駆動型
環境の中に潜む脅威刺激を探そうとして周囲の物事に注意を向けてしまう
Quiet Eye(Vickers, 1996; Vickers et al., 2000)
動作開始前の目標点に対して、安定した長い注視を適切なタイミングで行う
フリースロー成功率が高い選手は、動作開始前の目標点に対して、安定した長い注視を行う
熟練者にQuiet Eyeのトレーニングをするとシュートの正確性があがるが、未熟練者には有効とはいえない(永田, 2009)
QEの長さのパフォーマンス向上の情報処理の観点
4つ
情報処理なのであれば熟練者ほどQE時間が短縮するのでは?
抑制仮説(Klostermann et al., 2014)
情報処理ではなく不適切な行動の選択肢を抑制する時間を反映している可能性がある
運動遂行時に不適切な選択肢を抑制する要求度が増えるためQE時間が長い
プレッシャー: 高いパフォーマンスを発揮することの重要性を高める因子
心理的特徴
不安感情の増加、劣等感情の増加
注意の狭窄化・拡散化
生理的特徴
呼吸の乱れ、動悸、発汗、尿意、口の渇き、手足の震え、自律神経系の交感神経系の緊張
行動的特徴
力の増加、姿勢の変化、タイミングの変化、運動速度の増加や低下、運動時間の短縮、動作の縮小
状態不安-特性不安理論(Spielberger, 1966)
STAI(State-Trait Anxiety Inventry): 質問紙
状態不安: その時その場の不安の強さ
特性不安: もともと持っている不安になりやすさ
プレッシャーとパフォーマンス
Clutch Performance
状態不安が低い→パフォーマンス促進
少しくらい不安なほうがパフォーマンスがあがる
Choking Performance
状態不安が高い→パフォーマンス低下
ヤーキーズ・ドットソンの法則(ヤーキス・ドットソンの法則)
サイキングアップ
適度に緊張するために
短く早い呼吸
簡単な身体運動
身体に刺激を与える
大声を出す
アップビートな音楽を聴く
etc
ラグビーのハカなど
ピークパフォーマンス
適度に緊張
リラクセーション
適度に緊張するために
腹式呼吸
筋弛緩法
etc...
プレッシャー下の注意の変化(田中, 2015)
プレッシャー下では3つのタイプに変化する
運動課題に注意配分多→意識的処理
その他に注意配分多→注意散漫
運動課題のみに注意配分→注意狭隘
外の状況は何も入っていない
注意も狭い
運動課題の配分も減っている
人間の運動を制御する中枢システムはハイブリッドシステム
意識的制御
運動以外のことに注意をとられるとパフォーマンスdown
無意識的制御
意識的制御が無意識的制御の分担領域まで関与しようとするとパフォーマンスdown
(反射もある)
皮肉過程理論
打者の苦手ゾーンを教示しそこを狙うよう教示
他の3コースに散らばる
意識的処理仮説
再意識化仮説
顕在的モニタリング仮説
打者の得意ゾーンと苦手ゾーンを教示→得意ゾーンに投げてしまう確率が高まる
ばらつきは増大しない
皮肉過程理論, シロクマ実験(Wegner et al., 1987)
思考抑制
実行過程で普段考えているが思考抑制のために監視過程が加わる
実行過程でシロクマが載っているか載っていないかを監視過程が検証するには、実行過程に一度シロクマを載せないといけない
不安と知覚の歪み
不安が強ければ強くなるほど物理的な数値とかけ離れるという知覚の歪みが存在する(Stefanucci & Profitt, 2009)
ウォールクライミング課題
高いときは低いときに比べ最大到達可能距離に対する知覚と実際の到達可能距離がともに低くなる(Pijpers et al., 2006)
高い不安の喚起により動きが小さくなる(Hasegawa et al., HMS, 2013)
プレッシャー下だと共収縮が起きやすい→エネルギー効率が悪い(Yoshie et al., 2008)
ミスしたくない→関節の動きを制限して動きを固める
操作する関節の数を減らすと制御変数が減るので大きなミスが減る
あがりの対処
プレッシャー下では注意の変化(注意狭隘、注意散漫、意識的処理)を防ぐ必要
運動技能について注意するポイントを減らす(Guccialdi & Dimmock, 2008)
事前に計画した高いパフォーマンスを発揮するための過程に注意を向ける(Jacson et al., 2006)
ターゲットなど外的焦点に注意を向ける(Lawrence et al., 2012)
プレパフォーマンスルーティンの実行に注意を向ける(Mesagno et al., 2010)
学習初期に細かく動作を教えすぎるとプレッシャー下で動作が崩れやすい
本番でも内的焦点に向きやすい
技を身につける・修正するときに言葉で練習させない
状況・環境を作る
打ち上げてしまう人にフォローを小さくと言うのではなく、左足が高くなる場面で打たせるなど
レスポンスカード
野球
ブラッド・ピット主演のマネーボール
野球に統計導入時の映画
ビル・ジェームズ
セイバーメトリクス
得意な情報が加わることの功罪
皮肉過程理論
バッターの神様 川上哲治
ボールが止まって見える
知覚の変容
掛ける言葉
言える状況と言えない状況がある
何を言っていいかわからないとき→何も言わずに背中を叩く
言葉を使わないアプローチ
レスポンスカード
心拍
apple watchでとれる
心拍は重要
普段のパフォーマンス時のモニタリング
生理指標
もうちょっと凝ってくると血液
毎日血をとっているアスリートがいる
コルチゾール
メンタルトレーニング
リズムが重要
アスリートのサポート
メンタルトレーナー
教育的立場
メンタルトレーニング
競技力向上を目的とした心理スキルの指導が中心
トレーニングプログラム
Goal setting
教える
スポーツカウンセラー
臨床的立場
スポーツカウンセリング
自己理解を深め、人生をより良くしていく
Event guided
育つ
メンタルトレーニングの基本的な考え方
徹底して準備する
自分のコントロールできることだけに集中する
イチロー「自分で制御できないことに関心を持たない」
リズム
継続的・周期的なパターンや流れ
タイミング
テンポ
位相
周期的な運動の中でのタイミングや位置を示す概念
リズムの同期
ボルトとゲイは身長差があるため、スライドの幅、ピッチが異なる(リズムの速さが違う)
別々の組で走ったときは二人のステップが同期する時間はほとんどない
同じ組で走ると同期する時間が増える
リズムは他者に伝播する
体の周期は長いが心の周期は短い
重なり合いながら揺らいでいる
ゆらぎ
脳
心臓は健康な人ほど揺らぐ(Appelhans and Luecken, 2006)
直立静止しても重心は常に揺らいでいる
こころとからだの相互作用
まずは身体にアプローチが基本
思考を変えるのは難しい→行動を変えて思考に働きかける
呼吸法
呼吸と思考は密接に関連
ヨガの先生:呼吸が乱れるから心が乱れる
心が乱れるから呼吸が乱れるのではない
漸進的筋弛緩法
自律訓練法
成果を出すためには
リズムを整えること
視交叉上核
体内時計: 約25時間
ズレを毎朝リセットする必要がある
頭をどうこうできないので行動をコントロールする
競技力向上ために
現在地を知ること
Chabris and Simons, 2010
あなたの一番新しい公式レーティングは?
半数の人がほぼ完全に回答
大半の人が数点違いでほぼ正確
そのレーティングに自分のほんとうの実力が反映されていると思いますか?
自分の実力(21%)
自分は過大評価(4%)
自分は過小評価されている(75%)
平均99点過小評価されている
目標設定
結果目標とプロセス目標
技術・体力・心理の面で
達成可能率50%程度をつくる
動機づけに関連する
指導者はここをちゃんと見る
目標設定のコツ
具体的な目標を設定する
現実的で挑戦的な目標を設定する
長期目標も大切だが短期目標を重視する
大会でn位をとるためには、どんなプレーが必要か
立てた目標に対する客観的な評価を行う
みんななかなかできない。立てっぱなしになる
必要であれば目標の修正も行う
小さな目標を作って小さな達成を積む
→プロセス目標
始めることが一番たいへん
リズムを作ることが大変
そこそこのレベルでよいなら
いずれ技能の向上は頭打ち
超一流になるのは才能か努力か?(アンダース・エリクソン)
意志の力が強い人など存在しない
身体の調子を整える(十分な睡眠)
十分な練習時間
練習時間を1時間程度で区切る
意欲を高めるために必要なこと
とりあえず動く(行動先行)and/or環境を変える
適切な目標設定
周囲のサポート
能力は創り出すもの
「努力すれば目標を達成できる」のではない
ただ努力するだけでは能力は向上しない
正しい訓練を十分な期間にわたって継続することが向上につながる
「継続すれば緩やかでも技能は向上する」は誤り
運転歴20年のドライバーは5年のドライバーより技術が劣っている
「許容できる」パフォーマンスレベルに達し、自然にできるようになってしまうと、さらに何年続けても向上に繋がらないことが研究で示されている
「下手くそは下手な癖」
改善に向けた意識的努力が必要
プレッシャー下でパフォーマンスを出すために
試合になると自分の実力が発揮できない
→本番では最高のパフォーマンスを目指さない
低下しても勝てるレベルを目指す
パフォーマンス低下の原因
勝ちを意識→安全策→守り→弱気
重要な場面→正確に投げたい→フォームを意識→ぎこちない動き
思考・行動のリズムが変わる
不安は
想像や記憶からくる
理想の自分と現在の自分との比較
不安の源
想像思考
比較思考
不安を明確にする
不安を訴える人に書かせる
20個はない、せいぜい10個
技術面・体力面・心理面からの対策
本番のこなしかた
セルフトーク
きっかけになる言葉
プレーのルーティン化
集中できる行動パターン
最悪のシナリオでの練習
プレッシャーをかけての練習
本番までに
作戦はメモに書き出す
頭の中では確認できない
負けパターンの把握とその対処
これも頭の中でやってはいけない
自分の考え方や振る舞いのクセを知る
前兆を見つけ、それへの対処を決めておく
◯◯をやめるは無理、代わりに行う行動を決める
前夜は寝なくてもいいぐらいの気持ち
「寝れない」への回答
壁や挫折の超え方
パフォーマンスの停滞は順調な学習プロセスの一部
学習曲線は人によって異なる
レジリエンスの重要性
失敗や挫折を乗り越え、前向きに成長していく心の状態
レジリエンスは誰もが後天的に獲得することができ、生涯を通して変容可能(上野ほか, 2018, 2019)
レジリエンスを高めるために
自信を高める
これはすぐには無理
思考パタンを変える
行動を変える
周囲と繋がりを持つ
助けを求める
客観性を取り入れる
レスポンスカード
強い負の自己暗示
脱出できると思う
自己暗示は多くの場合事実ではない
段階6つくらい
メタ認知を入れる
自分の思考に対して距離をおいて眺める
自己暗示を検証できる文章に変換する
自己暗示は曖昧
全か無か
私はできない→なぜできないか?
小さな成功を思い出す
体を落ち着かせる
思考が現実的になる
呼吸法などを普段から訓練する
行動を先行させる
社会的サポート
話をしてみる
周囲の援助・客観性
自己イメージ
時間はかかるが可能
自然に任せてたらだめ
経験と行動の積み重ね
直接操作は無理
カウンセリングも検討していい
体系的
日本人はカウンセリング忌避しがち
海外では胃が痛かったら行くくらい普通
一人合わないカウンセラーがいても別の先生へ
試合前の腹痛
呼吸法
腹式の場合、お腹を膨らませない
肺の後ろが膨らむ方法
ケガの心理
怪我の原因を明らかにする
準備運動
集団でやること
集団心理
社会的促進
社会的抑制
ケラー効果
人とやるといい効果も悪い効果も掛け算で増えていくと思う
緊張せずにパフォーマンスできる人はもともとの性格的な部分も大きいのか
あると思う
いい意味でも悪い意味でも鈍感な人、物怖じしない人
小さいとは思わない
経験もある
手の震えにどう対処してきたか
震えはどうしようもないので目を瞑って打ってた
漸進的筋弛緩法
子供には前もってぐっと力を入れろと言っておく
指導者のメンタルヘルス
認識は始まっているがケアの議論は今現在は少ない
チームに入ったメンタルトレーナーが監督のメンタルケアを行ったりはする
レポート
動きだけでなく知覚認知、予測の3つの観点で入れる