アンタゴニスト
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source:
Agonist - PsychonautWiki
アンタゴニスト - Wikipedia
アンタゴニスト
(
antagonist
)とは生体内の
受容体分子
に働いて
神経伝達物質
や
ホルモン
などの働きを阻害する薬のこと。
拮抗薬
、
拮抗剤
、
拮抗物質
、
遮断薬
、
ブロッカー
とも呼ぶ。
作用自体はないが
受容体
に可逆的に結合するため、濃度支配的に受容体が本来の
リガンド
分子と結合する部位を奪い合うことで
アゴニスト
の作用を阻害する
競合的拮抗薬
(
コンペティティブ・アンタゴニスト
)と、受容体の結合定数に影響を及ぼしたり受容体と不可逆的に結合するなどして
アゴニスト
の作用を阻害する
非競合的拮抗薬
(
ノンコンペティティブ・アンタゴニスト
)がある。
アンタゴニスト
存在下で、
アゴニスト
による
濃度-作用曲線
(
ドーズ・レスポンスカーブ
)を描かせると、競合的拮抗薬の場合では高濃度側へのカーブシフトが起こり、非競合的拮抗薬の場合は最大反応の低下が起こる。
リガンド
の構造として
ノルアドレナリン
や
ドパミン
などの
カテコールアミン
を例に取ると、
カテコール環
の部位が作用発現に必要な
作用基
(
ファンクショナル・モエティー
)で、
炭素鎖
をもつ
アミン
の部位が
結合基
(
バインディング・モエティー
)であると考えられる。 したがって、作用基である
カテコール環
に改変を加えると
アンタゴニスト
として働く場合が多い。 一方で、結合基に改変を加えると、
受容体サブタイプ
への選択性や作用濃度域の変化をもたらすことが多い。