「4,000週間」という本が気になる
以下の記事を読んで気になっている本(2022/1/7時点では日本語化されていない
テクノロジーが進んでもみんな忙しい問題
歴史学者のルース・シュワルツ・カウアンがおもしろい研究をしている。20世紀初頭に欧米で洗濯機が発明され、多くの人は「家事の時間が圧倒的に減るはずだ」と考えたが、実際はそうではなかった。家事の時間は全く短縮されなかったどころか、家事の効率化が進むにつれて清潔さに対する意識が高まり、その効果が相殺されてしまったからである。
同じように、職場で「この人はすごいスピードで仕事をこなす」と評判になれば、それだけ仕事を任されるようになってしまうことが多い。
効率良くやることが目的になってしまいがち
「時間を有効に使うぞ!」と思うと失敗する問題
現代では「時間をうまく使う」ことがもてはやされるが、ここには大きなパラドックスがある。「時間をうまく使う」という考えに集中しすぎると、一瞬一瞬の時間を「何かの目標達成や将来のためにだけ役立つもの」として扱ってしまうため、本来生きたかった人生を送れなくなってしまうからである。人生の意味はつねに現在にしかないので、目的意識がジャマをしてしまう状態だと言える。
自分の時間を気にしすぎてしまうと、時間の使い方に満足できなくなってしまう
処方箋1.苦痛を「人生の一部」として受け入れる
処方箋2.「もっと仕事をしたい」という衝動を抑える
処方箋3.退屈なものにひたすら時間をかける
忍耐力を鍛える方法として、退屈なものごとにあえて時間をかけるというやり方がある。たとえば、ハーバード大学の美術史家であるジェニファー・ロバーツは、すべての新入生にエドガー・ドガの絵画を3時間かけて見つめるように指示している。たいていの場合、みんな最初の1時間ほどは耐え難い苦痛を訴えるが、やがてドガの繊細なタッチや構図のおもしろさがわかりはじめ、さっと絵画を見ただけでは味わえない興味と時間の流れを味わえるようになる。
時間を効率的に使おうとする気持ちがあると、とてもこんなことできなそうだ
時間を効率的に使おうとする気持ちを捨てるために、時間を捨ててかかる練習をする感じだろうか?
処方箋4.「無目的」な活動や趣味を始める
ちゃんと「休む」ためには、まずは「休息はすばらしいものだ」という考え方をやめる必用がある。多くの人は、一週間の休暇の始まりにビーチで横になっても、「すぐにリラックスできなければ!」という気持ちが大きく、せっかくの休憩を「なんらかの価値を達成すべき場」としてあつかってしまう。
結局は時間の無駄だと思いがちなゲームにハマることは、実は無目的な趣味として良いのかもしれない
という自己肯定の気持ちが湧いた
でも常に勉強、読書、仕事、運動で時間を有効に使おうと意識が高くなることが現代人の病に繋がっていそうだから、無目的な娯楽にハマることもいいのか?
ジレンマ
処方箋5.量を固定する
クローズドリストには「既存のタスクが完了するまで、新しいタスクを追加してはいけない」というルールがある。この作業により、自分の限られた能力を把握し、それをどのように使うかを意識的に選択することができる。
やることは無限にある
WIP数制限のタスク術
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