余力
余力を生み出せ
「もっとこうすればいいのに」は、余力があるからできる
シグナル
もどかしさ
仕事は余力を交換すること
プロダクトオーナーや経営判断をしていて一番重要な概念ってなんだろうと考えてた。財務三表を見ていても腑に落ちなかった。XPの充足の精神と経済人類学を眺めていてピンときた言葉に出会った。
「余力」だ。抽象度高く言葉で「自由度」だ。
仕事とは「余力」を交換することだ。
個人の暇な時間という時間余力を、企業はお金という余力と交換する。
企業活動は質の高い「余力」を生み出す。
質の高い「余力」を増やすのが良い仕事だ。
マズい仕事は、あまっていないものを交換しようとすることだ。
忙しくて時間がないのにもっと働こうとすることだ。
会社の存続時間という余力を伸ばそうと(繰越利益)、社員に残業を強要するのは社内で「余力」を交換してしまっているのでマズい。あまっているから顧客を助けられる。
あまっているから継続できる。BSCの各項目で「余力」が出るのが良いマネジメントとなる。BSCのトレードオフは社内交換しているだけだ。
在庫はそれだけでは余力とはいえない。買われないのだとしたら「ムダ」になる。
一方で、在庫がなくて仕事が止まってしまうのも「ムダ」だ。
だから必要なもの、必要な量、必要なときが大切になる。
適切な必要性の運用がムダを減らして「余力」をつくる。
余力を浪費すると、ムダになる。ムラができて、ムリになる。
余力を活用すると、自由度の高い余力になる。
暇>仕事>お金(生活の選択肢が増える)
暇>勉強>能力余裕(仕事の選択肢が増える)
仕事の役目は「余力」を作ることだ。質の良い選択肢を作り続けることだ。
余裕と余力の違い
余力
ある事をし終えて、なお余っている力。
余裕
限度いっぱいまでにまだあまりがあること。ゆとり。〔時間・空間・数量・経済・精神などにわたって広く使う〕
明鏡国語辞典より
余力を利益に繋げる流れ
まずはTOCを用いて製造工程が改善され、製品の供給能力が増し、売上げ向上にもつながった。さらに生産した製品をすぐに現地倉庫に押しつけるのではなく、工場に倉庫を用意し、そこに在庫を置くことで、さらに製品の供給体制が改善された。また、消費に合わせた補充モードを内部ディストリビューション、さらには外部ディストリビューションに導入することで、ディストリビューターの製品の供給体制もほぼ完璧なレベルに達した。そしてこうした改善努力の結果、特に大きな費用や投資の増加を必要することなく、売上げが三〇パーセントも増加した(もちろん、工場の生産能力拡大や工場の倉庫に在庫を確保のためにある程度の投資は必要とされたが、現地倉庫の在庫投資がそれ以上に削減され、これらの投資も十分に相殺された)。会社は記録的な利益をあげ、マネージャーたちは多額のボーナスを手にした。と、こんなところだろうか。 しかし、わかっていると思うが、これですべて終わりではない。ここまでの作業は、実は次のステップの土台作りでしかない。
余力のなさ
たった一つの冴えたやり方は、たった一つの乗り越えられない障害によって打ちのめされる
とりえる選択肢が増えるように仕事をする
心が落ち着く
心が落ち着くと自分のパフォーマンスを発揮できる
俺の最強のポケモンチームが破れると動揺する、いつもならしないヘマをやらかす。後悔する。何ヶ月も引きずる。引きずってる間は力が出ない。どんどんダメサイクルになる。
余力を増やす
選択肢を増やす
アイデアとは問題解決の選択肢である。
能力余裕を増やす
精神的
道具的
カードゲーム
観察方法
行動の方法
プラクティス
事例
日本電産にも言い値販売、超短納期エーワン精密の「余裕」
ゲームボーイの通信コネクタ
対戦ゲームそのものが存在しない時代に通信機能をつけたというのはどういうことだろうか。
横井氏は、「あまり深く考えず、つけてもそうコストは上がらないし、なにかそこで面白いゲームが出てくることが期待できる」という漠然とした気持ちだったという。