充足の精神
チームには、時間、お金、スキルが足りていることもあれば、足りていないこともある。だが、常に十分にあるかのように振る舞うことが大切だ。この「充足の精神」については、人類学者のコリン・ターンブルが、2つの社会(資源の乏しいウソと裏切りの部族と、資源の豊富な愛と協調性の部族)を比較して、その様子を『ブリンジ・ヌガグ』(筑摩書房)や『森の民』(筑摩書房)に感動的に記録している。私は、ジレンマを抱える開発者に「時間が十分にあれば、どうしますか?」とよく質問している。制約があっても、最善を尽くすことはできる。制約に心を奪われると、ゴールから遠ざかってしまう。いかなる制約があろうとも、自分自身を明確にすることによって、最高の仕事が成し遂げられるのだ。
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