ノーブレスオブリージュ
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大物を捕まえて威信を回復したい人と、邪魔者を追い出して後釜に座りたい人と、憂さ晴らしの生贄が欲しい大勢の人の利害が一致すれば、あの流れは必然になるのだろうな。逆に考えるとその標的になった時点で詰みで、ノブレスオブリージュとは倫理的な方便ではなく生存に必要な手段だったのだろうな。
「貴族の義務のように賢人の義務があります。知識にアクセスできるということが義務を創設するのです。例えば、人口、石油製品使用の増加、核廃棄物、そして核の平和利用にさえ内在する危険を見通せるのは科学者だけなのです」(科学者の社会的責任 カール・ポパー』1969初出 1994改)