神道学・宗教学理論演習(2023年度前期)
最終更新:2023/04/18 09:59
更新履歴:2023/04/12 10:16
オムニバス授業「神道学・宗教学理論演習」遠藤担当回のために
実施日:2023年4月12日・19日、7月19日
1回目(4月12日・遠藤担当)
準備学修
神道学、宗教学に関して、参考文献を一読しておく。
(必要があれば)各自の自己紹介
ガイダンス
授業計画:→K-SMAPYⅡの「授業資料」にある「各回の担当者一覧」を参照のこと。
担当教員の紹介:同上
大学院で研究を行うのための基礎的な事項の確認
同じく文献調査とはいっても「どんな論文があるのか」と「その論文はどこにあるのか」は違う。
「どんな論文があるのか」を調べるには、まずは先行研究(研究書、論文)にあたるのが近道である。
論文の見当がつかないときには、自分が研究しようと思っている分野の学会誌を総めくりする。
専門の事典類:文献リスト
図書館の利用方法
図書館ガイダンスの紹介
開架・開架書庫
図書分類番号を押さえる
論文を書くための基本
神道学・宗教学に関するディスカッション(両プレステップをふまえて)
理論的な面での準備
教科書
専門事典の通読。
オンデマンド
アドレス
課題など
分担表:
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2回目(4月19日)
内容確定:2023/04/18 10:00
研究の経過
日本人の死生観への関心(曖昧)
空海の生死観(卒業論文):とある事典の記事に唆されて
神葬祭運動の宗教社会史的研究(修士論文)
平田篤胤と平田国学(その後)
→『平田国学と近世社会』2008年(博士論文を元にしたもの)
現在は
1. 主として、平田篤胤・平田国学
今回は、主に1を中心に話をする。
平田国学研究の現在と自分の研究
篤胤への自分のアプローチ
篤胤の思想の理解・再解釈
中間総括的:「平田国学と幽冥思想―近世神道における死の主題化」2015年
『霊能真柱』:「平田篤胤の他界論再考―「霊能真柱」を中心に」1995年
『霊能真柱』他:「国学の天体論と神代―中庸・篤胤の論とそれにかかわる論争を焦点として」2004年
「国学における「神典」解釈と死後の世界―『日本書紀』一書の顕幽を焦点として」2004年
「ヨミをめぐる『古事記伝』と『古史伝』―『古事記』解釈における思想編成の力学」2016年
(前提)(学会発表)「平田篤胤における読書と創意 : 『古史伝』にとっての『古事記伝』」2004年
「平田篤胤における〈異界的なもの〉の成立と展開 ―「幽冥界」の表象と各国の「古伝」の比較」2006年
『玉襷』:「日本社会における神と先祖―19世紀の国学を焦点として 」2003年
平田国学が日本社会に果たした役割:近世後期・幕末期を中心に
◉「平田篤胤の言説は社会的境界を越えたのか―藩・幕府・朝廷を焦点に」2020年
「平田篤胤と吉田家―19世紀の日本社会における国学の位置をめぐって」2005年
「幕末社会と宗教的復古運動―白川家と平田国学・古川躬行を焦点として」1999年
気吹舎における(モノとしての)書物の編成とそれに関わる社会的運動・活動
(前提)「国学者と読書行為に関する一試論―相馬高玉家宛平田銕胤書簡にみる書籍の出版・流通」2003年
◯「平田篤胤『仙境異聞』の編成過程―〈かたり〉と書物のあいだ」2019年
「幕末における国学・仏教と国家―平田国学の仏教批判と仏教からの反批判」2016年
篤胤とその学問の展開について:概説
ハーバード大学ライシャワー研究所での発表(2019/11/01)が初出。
その後、数次にわたり確定をもとにしたもの。
授業時に画面共有する。
『古史伝』の索引:『古史伝捷覧稿』(『新修平田篤胤全集』補遺1、所収)
この索引については、下記のリンク先の記事で触れています。ご参考まで。
最近の論文1:(課題論文)「平田篤胤の言説は社会的境界を越えたのか:藩・幕府・朝廷を焦点に」
久保田浩他編『越境する宗教史』上、リトン、2020年11月、所収
篤胤と朝幕関係
篤胤にとっての暦の意味
最近の論文3:「平田篤胤『仙境異聞』の編成過程:〈かたり〉と書物のあいだ」
『國學院雑誌』120-7、2019年7月、所収
(今回はふれないが)近代の神道研究関係