近代における「神道」の諸相
遠藤の関心の所在と論文など(20-06-16 記、21-05-10・22-05-09 更新)
経緯(時系列)
東大の宗教学の大学院にいるときに、東大神道講座旧蔵の史料調査に参加した。
その過程で、神道講座の歴史的経緯と講座の担当教官の一人である宮地直一について調べて書いた。
國學院大學の日本文化研究所・研究開発推進機構の研究事業に非常勤・任期制として従事するなかで、宮地直一旧蔵・國學院大學図書館蔵の史料について調査・研究する機会を得た。
柳田國男については、大学院生の頃から文庫版全集を古書などを含めて買いそろえ個人的に読んでいたが、やがて近代における「神道」の問題を柳田から見直すことが可能なように思えてきた。
明治初年の行政における「神道」
「「神道」からみた近世と近代:社会的文脈におけることばの意味をめぐって」『岩波講座 宗教 3 宗教史の可能性』岩波書店、2004年)
阪本是丸の近代の神社行政や宗教制度に関する諸論考、井上順孝の教派神道研究などをふまえて、近代法制における「神道」というカテゴリーが持つ意味について、考察を試みる。
近代の神道研究はどのように「成立」したのか
「近代神道研究をめぐる諸相:柳田国男「神道私見」を視点として」佐藤文子・吉田一彦編『日本宗教史6 日本宗教史研究の軌跡』吉川弘文館、2020年:上記テーマに関する、ちょっと斜めからの論考
東京帝国大学神道講座
「文学部神道講座の歴史的変遷」『東京大学史紀要』13、1995年(島薗進・磯前順一編『東京帝国大学神道研究室旧蔵書:目録および解説』東京堂出版、1996年、所収)
「宮地直一」島薗・磯前編『東京帝国大学神道研究室旧蔵書:目録および解説』1996年
「宮地直一における神道研究と神社行政の接点:今後の研究のために」『國學院大學伝統文化リサーチセンター研究紀要』1、2009年
「宮地直一の生涯と特殊神事」1・2『神社新報』平成27年8月