アメリカとは何か
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【著者】
斎藤眞
【目次】
序 アメリカ社会理解の前提ー時間・空間・人間・転機
1 デモクラシーと成功の夢ーアメリカ民主主義の文脈
2 世界史の中の独立と革命ーアメリカ革命の文脈
3 1776年時点における独立宣言ー一つの政治的文書
4 国家創設としての憲法制定ーアメリカ憲法制定の文脈
5 「明白な運命」ーアメリカ膨張主義の文脈
6 ケネディ外交とニクソン外交ーアメリカ外交史の文脈
7 ニクソン辞任の背景ーアメリカ政治の文脈
8 2人の知識人ーアメリカ反主知主義の文脈
9 プリンストン高等研究所の設立ーアメリカ史の中の「無用の学の用」
補論 多元的社会アメリカの史的原点ーメイフラワー誓約とその統合機能
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独立宣言について
"All men are created equal"という一文が有名だが、実際の起草時には政府(イギリス)への不満を語った章、そしてラストの「この宣言を支持するために、互いに、おのが生命、おのが財産、おのが尊き名誉を捧げ合うことを誓うものである」の一文が大切だったと思われる、とのこと(三章)
おそらく、アメリカのステイトそれぞれの市民に向けた訴えとしての面が大きかったため。
有名な一文は、「前提」としての意味しか持っていないようだ
kanasnote.icon実際読んでみるとその通りの構成だ。だが、この一文は、絶対王政下のヨーロッパには大きな衝撃を与えたであろうし、革命分子が寄って立つものとしたがっただろうことが想像できる