デモクラシーと成功の夢ーアメリカ民主主義の文脈
はじめに
ケネス・S・リン「われわれの文化生活のそもそもの初めから、われわれは地球上で最も自意識的な国民であった」ー『アメリカの社会』
自己、そしてアメリカ社会の存在理由の追求・検討・確認と顕示に熱心
アメリカ人とはなにか、アメリカ文明とは、アメリカとはなにか、何故自分はアメリカ人なのか
「プリマス植民地の歴史」、フランクリン「自叙伝」、カーネギー、「天使よ故郷を見よ」、「アメリカ、アメリカ」など
元来、移住者である/人種・文化的な統一性を欠いている
人為的に「アメリカ人」にならなければならなかった
成功しなければならない(ヨーロッパと相対的に)
→諸条件の平等、デモクラシー
社会的倫理としての成功
自己の選んだ行為に基づく達成としての成功
神に選ばれたことの象徴
ひとつの宗教的摂理
おわりに
成功の夢・アメリカの夢、機会の国、アメリカン・デモクラシー
長い伝統に根差したシンボル
アメリカ文化形成のエネルギー
かつての自意識=自己の存在理由をたえず自他に説かなければならない強迫観念からの解放?
次に読む本
『アメリカ政治外交史』斎藤眞