腎生検
血尿と蛋白尿の両者が認められる場合には腎生検が行われることが多い。 特に、尿沈渣で赤血球円柱が認められる小れいでゃ、糸球体の炎症性変化が強い可能性が高く、より積極的に組織診断を得る必要がある。
■腎生検を考慮する病態
③2+以上(あるいは0.5g/日以上)の尿蛋白を呈する症例
④蛋白尿と血尿の両者を有する症例
⑤腎移植患者の腎機能低下や蛋白尿・血尿の再燃時
※急速進行性糸球体腎炎:禁忌がない限り腎生検を施行.
■腎生検の禁忌 don't
①管理困難な出血傾向
③検査後の安静や,検査中の指示が守れない(10秒以上の息止めができないと検査不能)
④片腎
⑤腎動脈瘤
■超音波ガイド下経皮的腎生検のハイリスク病態(相対的禁忌)(参考:日本腎臓学会:腎生検ガイドブック2020)
●腎生検に同意が得られない場合
●検査に協力が得られない場合や検査中指示に従えない場合
●片腎
●萎縮腎,末期腎不全
●腎動脈瘤などや馬蹄腎などの腎臓の解剖学的な形態異常
●囊胞性腎疾患
●降圧薬でコントロールできない重症高血圧
●補正できない出血傾向,抗血小板薬・抗凝固薬内服中,重篤な血小板減少
●妊娠後期
●生検部位の皮膚感染症
■腎生検を行う意義が少ない病態
①明らかな萎縮腎
②水腎症
③多発性囊胞腎
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