IgA腎症
【特徴】
【検査・診断】
尿蛋白、尿潜血、尿中赤血球、赤血球円柱
https://scrapbox.io/files/6809f67425b71550b2a62f3a.jpg
↑赤血球円柱
【治療】
(蛋白尿なし、組織病変軽い)
→生活指導と経過観察
蛋白制限
eGFR≧30mL/分/1.73m2かつ尿蛋白≧0.5g/日の場合は,腎組織所見,血尿の程度,年齢などを考慮した上
抗血小板薬
中等度以上
ステロイドパルス療法(扁桃摘出と組み合わせて施行される場合も)
●厚生労働省進行性腎障害に関する調査研究班IgA腎症分科会のIgA腎症診療指針(第3版)によれば,IgA腎症は臨床所見(1日尿蛋白量と推定GFR値)と病理所見により低リスク群,中等リスク群,高リスク群,超高リスク群に分類され,各群により診療指針が示されている.急性活動性病変のない低リスク群や超高リスク群以外は副腎皮質ステロイド(パルス療法も含む)や,扁桃腺炎との関連が示唆される場合は扁桃摘出を行う症例もある.
【予後因子】約40%は20年の経過で末期腎不全に移行
高血圧
尿蛋白≥0.5-1g/day
診断時の腎機能低下(eGFR<60mL/分/1.73m2)
硬化や半月体病変を有する糸球体の割合≧25%
血清クレアチニン高値
尿細管間質障害
※血清IgA値と予後は無関係である.