感覚運動期
0~2歳頃
感覚運動ループによる環境との相互作用を通して環境についての知識を獲得する 1ヶ月ごろには,物体が物陰に隠れるともはやそこに存在しないと捉えてしまうが,感覚運動期の終わり頃には陰に存在するということがわかるようになる 反射からすべての行動が分離と統合の連続的過程によって発生する.
自分の手がたまたま口に触れる等, 新しい行為を再現しようと試み, 繰り返し再現することができる 外界のモノに向けた繰り返し(循環)が出現
視覚と把握運動の協応の行動に特徴づけられる
他者が面白そうな音のするモノを振っているのを見て, 乳児もモノを握り, 繰り返し振る行動等
第二次循環反応同士が協応する段階であり, モノとモノの間に初めて関係付けが行われる 音を鳴らすためにヒモを引っ張る等
乳児は自分でモノの特性を探索するようになり,新しいやり方で働きかけ,行為を試みることが多くなる
やり方を替えながらおもちゃを落としてその結果を観察するなど
顔の模倣が可能になる時期,他者の顔を自己の運動に同化させる試みを行う 自分の顔を見たことがない乳児でも顔の模倣が可能となる
どうやって?yosider.icon
表象:見ることのできない自分の行為と目の前に存在しないモデルの行為を頭の中で思い浮かべる(イメージ) 延滞模倣:目の前にモデルが存在しなくても, 時間を経てもモデルがした行為を再現できる 頭の中でモデルを思い浮かべ,そのモデルに対して調節が行える 拡大したschemaによる同化が直接模倣を抑え,調節が延滞模倣を引き起こす?yosider.icon 反応は既知の知覚行動パターンに限られ,新奇な対象は単に無視される
まだ模倣行動に構文的要素はない;既知の行動パターンの構成要素であるような刺激や,既知のパターンの組み合わせで表現できる刺激には反応しない 既知の知覚行動パターンの組み合わせによって新奇な対象の模倣を構成する能力を獲得する
対象と「同じ」結果になるように,自己の行動を調整する
模倣と試行の組み合わせ;模倣が学習の手段になり始める
出典: