幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない
思考を脱フュージョンさせる方法はなんとなく分かっていたのだが、気分をどう扱えばよいのか分からなかったが、そちらについても章が割かれている。 第10章 感情とはなんだろう。
感情を何とかするためには「拡張」と呼ばれる方法を使う。これはAwarefyの音声ガイドのなかにもあったな。ボディスキャンを行い、そこで感情の発生している場所を発見して、そちらに呼吸を吹き込んだり、その何かに形を与えてやったりする。 おそらく自分の人生にとっていちばん重要な目標は「教育と自己啓発」だな。
価値を目的とした人生は、目標達成を目的とした人生よりも満足度が高い。
なんか、この本を読んでいて思うのだが、ACTは科学的な仏教だな。仏教から徹底的に宗教性を排除したものだ。仏教から充実した人生を送る方法論のエッセンスを抽出したものだ。 偉大な指導者ウィンストン・チャーチルは言った。「成功は最終目標ではない。失敗は致命的ではない。大切なのは継続する勇気だ」
p206
人生の折々に、私たちは様々な困難、障害、課題に遭遇する。その状況を成長と学び、進歩の機会として受け入れるか、それと戦い、抵抗し、避けるためにありとあらゆる手段を講じるかは自分の選択に任されている。ストレスの多い仕事、病気、うまくいかない人間関係、これらはすべて人生の問題に対処するための新しい、より良いスキルを身につけ成長する機会である。ウィンストン・チャーチルが言うように、「悲観主義者はあらゆる好機の中に困難を見出し、楽観主義者はあらゆる困難に好機を見出す」のだ。
p270
自分がすでに持ってるものにも感謝を捧げよう。これはとても重要だ。なぜなら今あなたに与えられているのは現在この瞬間だけだからだ。過去は存在しない。それは現在の記憶以上のものではない。未来も存在しない。それは現在の思考やイメージでしかない。あなたにあるのは現在この瞬間だけなのだ。それを最大限に活かそう。今何が起こっているかに注意を払おう。それらを最大限に味わおう。
最後に覚えておいてほしい。「人生は、与えられたものを最大限に活かす者にもっとも多くを与える」のだ。
p279-280
この本はACTのセルフヘルプ本として自分にとってはACTをはじめるよりも腹落ちした。図書館で借りて読んでいるけど、手元においておいても良いかもしれない。 public.icon