フォーカシング
やり方
1:楽な姿勢で座り、目を閉じて、音に耳を済ませる。
2:次の順番で、だんだんと自分の内側に意識を移していく。
右足の先を感じる
左足の先を感じる
右手の先を感じる
左手の先を感じる
頭を感じる
両肩を感じる
お腹のあたりに意識を集中する
3:体の中の「何か」に名前をつける
体の中の他と違った感じに気づく
その「何か」に名前をつける、あるいは名前が浮かぶまで待つ
その「何か」に名前で呼びかけて挨拶をする
どうしても「何か」が感じられないなら、先に仮の名前をつけて呼びかけてみる
ぴったりとした名前かどうかを感じる(違う感じがするなら名前を付け直す)
4:「何か」に質問をする
取り組みたい課題がある場合は「〇〇さん、××のことなんだけど、どんなものだろうね?」と言葉を使って質問する。
取り組みたい課題がはっきりしない場合は「〇〇さん、何だかよくわからないんだけど、どういうことだろうね?」と問うてみる
感覚の変化が起こるのを待つ。変化したら、変化にしばらく付き合う(イメージが浮かぶ場合も多い。その場合はイメージの変化に付き合う)。しばらく待って変化が感じられないなら、別の言葉をかけ直す。
変化に名前をつける、あるいは変化から言葉が浮かんでくるのを待つ。つけた名前(言葉)が合っていれば、フェルト・シフトと呼ばれるぴったりだという感覚と開放感が得られる。
「ちょっと体に戻してみますね」と言葉を投げかけて、浮かんだ言葉やイメージを体に戻すようにイメージし、さらに感覚の変化を待つ、3に戻って繰り返す。ここで、別の質問を投げかける事もできる。
緊張していたり、うまくやろうと頑張ってしまうと、わずかな感覚を捉えたり、浮かんだ言葉やイメージを捕まえるのがうまくいかない場合がある。その場合は「少し緊張してるみたいだね」「失敗しちゃいけないと思ってるみたいだね」と言葉を投げてみるとよい。
5:十分に言葉の投げかけや感覚の変化を味わったら、「〇〇さん、そろそろ終わってもいいですか?」と言葉をかける。
もう少し続ける必要があるなら、そうした感じが得られるので、3や4に戻って繰り返す。終了していい感じがしたら、「ありがとう〇〇さん。また戻ってきますね」と挨拶をする。最後の感覚を味わいながら、しばらくしてから目を開けて終了する。
概要
書けない病に対応するために使えるような技法
ジェンドリンたちはさらに、フォーカシングを元にして、理論や抽象的な概念についても扱う事ができ、執筆や質的研究にそのまま活用できるTAE(thinking at edge)という方法を開発している。
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