「Capture」の解釈の違い
玄武.iconイドさん、Captureにもプロトコルを作る必要がありそうです。 GTDのCaptureってあるけど、「何か気になることありますか?」って聞かれるから、気になることが「あれもやっておいた方が良い」って浮かんでくるのであって、そんなことしなければタスクは増えないんじゃないか疑惑。どうでもいいことは、掘り起こすべからず。どうでもよくないなら自然とやる。
玄武.iconまとめます
GTDの「Capture」は"すでに頭の中にある"「気になること」(翻訳者である田口氏による)を集めることです。気になることに対して「これは何か?」と次のステップの「Clarify」(見極める)に移ります。「何か気になることありますか?」は、これらが混ざってしまって「気になることは何かないかなあ」と探し出す本来と異なる意味になっています。
ただ、これまでTwitterとかで情報をやりとりしていて、頭の中に気になることが湧きすぎる人にとってはそれを支えるシステムが強靭でないとGTDは破綻しやすいように感じます。そういう人はバレットジャーナルがいいということを見かけます。アナログというものを通すことで、すべての気になることを「Capture」せずとも、むしろしない(できない)ことのほうが、本来気にしたいことに集中できるのかもしれません。 玄武.iconフリーなライティング
まずGTDで「気になること」は、すでに頭の中にある状態から始まります。
それに対して「これはなにか?」を問います。
「気になることは何かないかなあ」と探し出すところから始まるわけではありません。
効率的なワークフローを実践していくためには次の5つのステップが必要だ
GTDの5つのステップのなかの「Capture」だけ取り出してもGTDとしての解釈に違いが生まれます。
あとは、GTDのワークフローの「頭の中の気になること」→「Inbox」→「これは何か?」のワークフローが短絡されて「気になることは何か?」になってしまっているように思えます。
「気になることは何か?」だと、確かに上記にある二通りの解釈ができます。
いまだない「気になること」を探し出す(という解釈)←イドさん
すでにある「気になること」に対してなにかを問う(という解釈)←玄武.icon
GTDのワークフローの「頭の中の気になること」→「Inbox」→「これは何か?」における「気になること」というのも実は田口訳によるもので、原文の5つのステップの一つ目であるattentionをGTDのワークフローの中に勝手にという言い方はあれですが(後述する"stuff"をわかりやすくするためですかね)入れ込んだものだと思います。
(1) capture what has our attention;
GTDのワークフローの図にも原書が"stuff"とあるだけに対して「頭の中の「気になること」すべて」と記していることも含めて「気になること」を集めることを全面に押し出したのは田口訳だからこそなのかもしれません。
おそらくは原書の5つのステップに「our attention」とあることによるものだと思われます。
余談ですが、inboxじゃなくて in-basketだったりもします。
日本人に馴染むように"箱"にしたのでしょうかね。
ちなみに原書や上記のワークフロー図にあるとおり"STUFF"で、これは「気になること」というよりも広いモノ・コトを示し、それらを集めること
「気になること」だと日本語としてどこか心配事や悩み事というなんとなくネガティブなニュアンスを含みますが、attentionは注意・注目で、そこにネガティブなものはなく、もっとふらっとなニュアンスの日本語だと「意識を向ける」に近いと感じています。つまり、「意識が向いていること」です。
意識が向いているだと少し弱さも感じるのと、気になることがあって仕事にならないとかいったことにも繋がりやすく「気になること」にしたのかもしれません。
ただ、これは普段から気になることが多すぎる人、湧きすぎる人にとっては、それを支えるシステムが強靭でないとGTDは破綻しやすいように感じます。
このとおりワークフローにある"stuff"と「Capture」のステップにある"attention"からも「気になること」よりももう少し範囲が広い「意識が向いている物・事柄を集める」という理解になります。
ややこしいのは、GTD原書とGTD日本語訳本でGTDの解釈がビミョーに違うところもありそうです。 大筋では大差ないとも言えそうですが。
takahrt.icon収集と見極め。本来「これは何か?」に答えを出すのは見極めのときにするのが良かったんですよね。でも書籍でも決してそうきれいに分かれてはいない様に読める
玄武.iconなるほどワークフローの「これは何か?」は2つめの「Clarify」(見極める)のステップですね。
takahrt.icon 書籍を手引きにすると、あれははじめてGTDをする人向けなんですが
(第5章の後半)メモや手紙など物理的なものをインボックスに集めて、デスクの上や引き出しの中、さらにメモ帳片手に家の中を点検し、といった具合で数時間かけて点検して集めたうえで、「物理的なものは集まりましたか? それでは今度は頭の中にある『気になること』を集めましょう」という流れで、このあとはそれを支援する「トリガーリスト」が記載されている。
(第6章)見極める
inboxの一番上のモノから見ていく
一度に1件づつやる
見極めるのは「次にとるべき行動は何か」。
takahrt.icon上記をもう一度抜き出すと
(第5章)把握する -- 頭の中にある『気になること』を集める
(第6章)見極める -- 「次にとるべき行動は何か」
… となります。
takahrt.iconさて、Captureの話でしたね。
私の解釈では物理的なものであれば、集める「手紙をインボックスに入れる」が把握で、 見極める「手紙を開封して請求書の振込先と金額と期限等を知る」が見極めるだと考えます
でも、一般的に後者は「請求書の振込先と金額と期限等を把握する」とも言われるんですよね
ここで把握するを使うと、第5章の方との混同はなはだしいですね
そして、頭の中にあるものを集めた場合、「気になること」と「次にとるべき行動」を区別して処理するのは難しいのではないでしょうか
思いついたものをメモする段階では「壁に穴が空いてる」と書くのが把握だと考えますが、人はどうしてもその段階で「一郎の内装屋に電話しよう」と次のアクションまで思ったり、「そういえば廊下のフローリングのギシギシもやばいな。一郎じゃなくて大工さんを呼んで一緒に調べてもらうか」と次々と連想し、こうなると気になることはプロジェクト然となってきます
解決策としては、頭の中にあるものを集める場合、なるべく機械的にそのままインボックスに入れる
頭の中で「これは何か?」をしない
トリガーリストまで使ってうんうん唸って『気になること』を集めるのはGTDの部族の儀式。儀式だから一年に1回くらいで良い。
また、「把握する -- 見極め」の流れは、はじめてGTDをする人向けか、あるいは、久しぶりに数時間かけて点検しようとする人向けのメソッドだと思われます。これだけでなく、もっと短いスパンでインボックスを空にできる人向けのメソッドが、必要な気がします。
もしかして有料のコーチングとかであるんですかね。新しいTeenとかに答えがあったりしてね
rashita.icon
今現在頭にある注意を向けていることを「気になっていること」
潜在的にであれ気になる可能性を持つもの(すでに気になっているものも含む)を「気になること」
と区別すれば多少意味がはっきりしやすいかもしれません。
rashita.icon
上記とは別に、「気になっていること」を収集するのはよいとして、トリガーリストを参照して、「気になること」のすべてを収集しよう、とやってしまうのはたしかに「やりすぎ」な側面を感じます。
私がよくいうことですが、チュートリアル的な段階的拡張を意識して、最初はトリガーリストはゼロ、ないしは3個程度までにして、そこから慣れていくうちに少しずつ増やすか
あるいは、こちらの方がより適切だと思いますが、自分が失敗したもの(注意を向けることができずに起きてしまった不具合)があったら、それをトリガーリストに加えていく、というやり方
で少しずつ増やしていくのがおそらく良いだろうと思います。
もしGTD本家がこれを否定するならば、僕はよろこんで脱GTDします。
完璧な網羅性がなければダメだ、というゼロイチ思考は私は断然拒否したいところです。
玄武.iconフリーなライティングその2
GTDの1ステップと2ステップが混じっていることもそうですが、そもそも「気になることを集める」というのが、”気になることはないかなあと探して、見つけた気になることを集める”ことと、”すでにある気になることを集める”の両方の意味にとれる。たぶん「”気になっている・気になったこと”を集める」が正確だが、それをひとまとめに「気になることを集める」にしたのかもしれません。
でも、一般的に後者は「請求書の振込先と金額と期限等を把握する」とも言われるんですよね
「収集する」と「把握する」
「収集する」は集めるだけ
「把握する」は集めたものから一歩踏み込んで認識している?
自分の感覚だと「把握する」は手元にあるモノ・コトを確認する意味合いに捉えがちで、「収集する」の方が手元にないものを含めたあるモノ・コトを対象とすることに捉えやすいです。
また、「把握する -- 見極め」の流れは、はじめてGTDをする人向けか、あるいは、久しぶりに数時間かけて点検しようとする人向けのメソッドだと思われます。これだけでなく、もっと短いスパンでインボックスを空にできる人向けのメソッドが、必要な気がします。
個人的には、常に「収集(把握)する」のステップはあってほしいです。ついつい、手元にあるものだけがすべてであるという意識になってしまうので、こちら(自分)から情報を取りに行くことを思い出させてくれます。
上記とは別に、「気になっていること」を収集するのはよいとして、トリガーリストを参照して、「気になること」のすべてを収集しよう、とやってしまうのはたしかに「やりすぎ」な側面を感じます。
私もトリガーリストは使っていないですね。
あるいは、こちらの方がより適切だと思いますが、自分が失敗したもの(注意を向けることができずに起きてしまった不具合)があったら、それをトリガーリストに加えていく、というやり方
「気になること」そのものもは問題ではない、本来気にしたくないことが気になってしまい、気にしたいことを気にできないことに問題がある(早口言葉)。
お昼ご飯は?←トリガー
ちょうどお昼時です。あ、これ玄武.iconに向けて書いてもらったのでしょうかね。デスクで食べながらフリーにライティングしています(モグモグ)。
takahrt.iconゆったりした気分で食べないと消化に悪いですよ
玄武.iconすこぶるゆったりしていますよw
(masa955jp.iconscrapboxにいる(タスク管理に思いをはせる)のが癒しなのかもしれない…)
玄武.icon「それな!」ですね。