知的生産者に聞きたい10の質問(sta)
1 あなたにとって「知的生産」とは何ですか?
Ans: 実用的な新しい概念をつくって、第三者にわかるよう表現すること
価値の検証は含めない
個人的には「一人で考えてつくった時点では観念」「それを第三者にわかるよう表現したら概念」と捉えてる
「つくる」の定義が難しい
たとえば既存の、名前がついてないものに良い名前をつけた場合、これは知的生産か?
現状では答えを出せないsta.icon
頭の使い方としてはyesだけど、安易に認めるのもなーって気持ちもある
し、下手に認めると、知的生産≒大喜利みたいな世界観になりかねない
これは良くない
Q&Aサイトがエンタメネタで埋まる現象があるけど、注意深くやらないと大衆が好むわかりやすいネタに支配されてしまうのです
2 知的生産として何をつくっていますか?
Ans: 仕事術
仕事術とは、仕事のやり方や考え方のこと
うまい言い方は実はまだつくれていない
ワークウェアとか実用的空想とかバーバルプロトタイプとか色々模索してきた…… で、造語なんかしても通じないので「仕事術」でいいか、となってるなう
3 あなたの知的生産物のうち、最高傑作と最近つくったものを教えてください
Ans: 以下
最高傑作
思いつかない
最近つくった
週次レビューから抜粋する
wr 2025/05/11
Drivable 「運転できる」という意味の形容詞としてつくった。ある種の境界を判定するのに端的な指標 ハイパーフレックス スーパーフレックスの次。働き方を変えるという発想を持てる人が少ないのでこうやって変えていけばええんよという例としてつくった Declarative Terraformなど宣言的なプログラミングパラダイムがあるが、それを仕事術一般に適用したもの ワードスプレー まだ開発中だけど、言葉をあれこれ詰め込んだあとに吹きかけるとランダムに出てくる、何度も吹きかけて「面白いパターン」との出会いを期待する。スロットみたいな? wr 2025/05/04
GTSM Group, Team, Solo, Mob 面接、線接、点接 面接しか脳がない人達にそれ以外があることをどうやって伝えればいいかと腐心して、次元のメタファーを持ってきた 4 インプットはどうしてますか?ツール、スタイル、哲学など
Ans: 以下
普段のキャッチアップ的なインプットという意味で捉える
(ビジネスにおける文脈の理解や調査といった意味では捉えない)
ツール
なるべくPCとブラウザで済ませている
スマホは使っていない
スタイル
インプットしすぎない
SNS依存症にはならない
あまり多くてもキャパオーバーするので八分目くらいでいい
インプットよりも考えることに時間と気力を使え
哲学
インプットに逃げるな
5 整理(インプットとアウトプットの前後と間)はどうしてますか?ツール、スタイル、哲学など
Ans: ノート取ってる
ツール
Cosense
オフラインで高速なので書きやすい
哲学
あれこれツールに浮気するな
要はバランス
一つの概念に深くコミットして形にすることも必要だし、広く浅く手を付けていくことも重要……sta.icon
6 アウトプットはどうしてますか?ツール、スタイル、哲学など
Ans: 以下
オンラインドキュメント
別アカウントだがnoteや探検用ウェブサイトもデプロイしている
7 生活リズムはどうしてますか?最低でも知的生産が絡む部分は教えてください
Ans: 以下
時間帯
5-21生活
仕事は6-15が基本
だがフルリモートフルフレックスなこともあり切り替えまくってる
知的生産いつやってる?
朝
早いと5:30にはフル集中している
逆に夕方以降はただでさえ疲れてるし、仕事しててさらに疲れてて何もできない
8 デジタルツールとアナログツールの使い分けに関して、持論を語ってください
Ans: できるだけデジタル、アナログはデジタル機器がないときくらい
特性的にイメージに頼らず、言語ばかりなので、アナログの必要性がない
ただ紙や文房具の雰囲気や質感は嫌いじゃなくて、稀に酔いしれる
9 アイデアを思いつきすぎて困っているタイプですか?それとも少なすぎて困っているタイプですか?
Ans: 後者
知的生産するためには頭にある程度ロードしなければならない
この立ち上がりにかなりの集中と気力を要する
10 知的生産において孤独はどの程度重要だと思いますか?
Ans: 超重要、必要不可欠のレベル
知的生産とは誰にも邪魔されずひとりで集中して概念化する営みである、と言いたいくらい。
そうしないと「自分発の濃い概念」が出てこない
なぜなら、自分のプライベートな部分は他人には見せられないから or 見せる見せない的な注意に割いていては集中なんてできないから
そういう心配がない状態で没頭しなければならない
別に自分発で濃いものである必要はないけど、俺はそうあってほしい
それでしか生み出せないものがある
通常はアロであり外界の既存の概念を使って思考する。これでリーチできる部分を仮にホワイトドメインと呼びたい
一方、ホワイトドメインでは届かない部分がある、これを仮にブラックドメインと呼びたい 知的生産とはブラックドメインにある概念を見つける営みである、とも言える(言いたい)
ブラックドメインは今まで注目されていなかったが、梅棹忠夫の知的生産論を参考に俺が見出した
まだ全然相手にされてないけど、これから俺が世の中に刻んでやるつもりでいる