非同期コミュニケーションで完結するために必要なこと
ツール
色んな話題が並列で進行していくので、ツールがそれらを区別できないといけない
チャットのような時系列程度では到底無理だし、そこらのWikiのようにアジリティ(書くスピードや快適さ)がしょぼくても無理だし、話題をかんたんに探せる機構がないのも無理
一つの目安としては「ひとり用のメモツールとしても複数人同時編集用途としてもどちらでも重宝する」程度は欲しい
俺はScrapboxしか知らないけどsta.icon
決め事における役割分担
最低でも意見を書く人(発散する人)と意思決定する人(収束する人)が要る
発散したものをまとめる部分で詰まるので、意思決定の役割に任せないといけないsta.icon*2
同期コミュニケーションだと非言語読み合って妥協して、としていけるが、非同期ではできない
1 決定権や裁量を持つのは当事者だけであり、それ以外は全員外野(助言者)にすること
2 当事者の暴走を防ぐため、(暴走されたらまずい事項には特に)しかるべき助言者に相談するステップを差し込むこと
あとは単純に権力持ってる人が全部見る・判断する、が無理なので話題ごとに責任者(当事者)を決める感じ
もちろん当事者がいない話題、は全然ありえる
雑談全般はそうだし、未来の仕事ネタであっても誰かがモチベ出すまではそう
仕事ではないが、井戸端見ててウッとなるのはレベラーが少ないから
最近は切り出しは積極的に行われているが、中身の要約を書く、まではしていない
していないから「長い文章を頑張って読めた奴」か「元から優秀でサクっと読める or 日記ページとかにあった頃に読んだ時点で覚えている奴」しか理解できない
また当事者であっても長いやり取りの過程で文脈を忘れてくるから議論が成立しづらく、ヒートアップもして、感情のぶつけ合いや論破合戦(ひろゆき.iconみたいに穴をつく)になる
ヒヤヒヤ言われてるやつね
仕事でも何でもない、ただのコミュニティのScrapboxでもこれである。仕事だともっと高密度なやり取りが出るし、なあなあにもできないし、こだわりや立場も出てきて譲れないし、でもっと乱れる。だからこそレベリング(整地)が要るし、レベラー(整地er)が要るのだ……sta.icon
1日最低でも1時間、できれば半日(3-4時間)欲しい
メーカーのスケジュールとマネージャーのスケジュールでいうマネージャーのスケジュールタイプはわからないかもしれないが、「会話という少ない情報量」と「非言語」から瞬発的に判断する世界じゃなくて、言語情報という多い情報量とじっくり向き合う(し自分もそれを書く)世界なので、じっくり取れる時間がいる 逆にメーカー(作り手)の人はわかりやすいか、改めて言うまでもないだろう
誤解されがちだが、単に時間を取ればいいだけではない
その間は非同期に専念できねばならない
割り込みがあってはいけないし、軽率に同期的会議を入れたりしてもいけない
透明性と公平性の確保
透明性とは見えていること。人事情報や個人的な相談などセンシティブなものおよび自分以外には役に立たなそうな汚い備忘録以外は何でも書いて見えるようにしておく。恥ずかしさやノウハウでケチって書かない、書いても見せないのは悪……とまでは言わないが不真面目で不誠実と言ってもいいレベル 公平性とはステークディバイドをなくすこと。その会議に参加してないと享受できないとか、そのイベントに現地で参加してないと享受できないとか、オンラインオフライン同時開催だがオフライン側しか享受できてないとか、そういった格差をなくす。そのため実質「何でも書く」しかない 録音や録画でも及第点だが、非言語含めて全部残すのを嫌う人は多いので結構難しい。あるいはそれができる集団なら、そもそも書いて残す、もできると思う
人間なので非同期だけだと病むことが多い。どこかで対面で顔合わせる機会を設ける必要はある
ポイントは、
参加したい人だけ参加できるようにする
できれば業務時間中に開催し、勤務時間としてカウントさせる
仕事の話ではなく単純に遊んだり人となりを知ることに割り切る
仕事の話をしてもいいが、した場合は必ず書いて残す
実施時間を設けてダラダラさせない
ダラダラしたい人はしてもいいんじゃねと思いがちだが、快適で楽しくて仕事がおろそかになるので節度は持たせないといけない。一人でネットサーフィンしたりゲームしたりするときと同じsta.icon
途中入退場は自由、かつ誰でも気軽に使えるレベルで浸透させる
自由と謳っていても空気読めばやりづらい、とかはよくある
どんな機会を設けるかは色々考えられる
ゲームをする。ゲームであってもマイクラ、ボードゲーム、スプラ、ポケモン etc 色々ある
ランチや飲み会といった飲み食いしながらの歓談
細かいやり方はまだまだ未整備だと思うsta.icon
メンタルモデル
そのような情報を誰かがダシにして発展させたり、物好きな人や余裕がある人が拾ったりする
直接誰かにぶつけてその人の反応をもらう、という単純なメンタルモデルだけではカバーできないsta.icon
二週間はゴールを決めずに各自が思うがままに広げる(発散する)、みたいな発想が要る
普段は探索、ここぞで収束、くらいが理想sta.icon
自律性
日頃から情報の読み書きを支障のないタイミングで行えること。自律的に動けること
もちろん人間なのですべてを把握しきるのはできないし、やる気でできないやりたくないってときもある
が、自律性があればどうとでもなる
リカバリーできる
動線のような仕掛けもあるといいけどねsta.icon 自律性がないと「管理する側」「される側」という上下関係ができてしまう
される側が上になることもある(マネージャーをこきつかう偉そうなタレント等)
このページで「階層」をあげていないのは、自律性が担保されれば階層も自然と瓦解するからsta.icon
とはいえ100%自律性に頼るのも非現実的なので「フォロー」の仕組みが要る
普段のコミュニケーションでも同樣
このあたりの概念はまだまだ整備中だが、たとえば、
ハードル高すぎて草sta.icon