現代社会と法(立命館2022春講義)
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キーワード
1回目
メタ情報
昨今の国際情勢を鑑みて,国際司法裁判所などについての事例をどこかで入れる
キーワード
事例
PL法の最初の適応事例で,後の様々な事例のモデルとなった 消費者側がなぜ(企業側の)欠陥の原因/過失を証明しなければならないのか?
民法709条においては,消費者側が製造者の欠陥の過失を証明しなければならなかった 病院がジュースを捨てたことについての責任
病院側の義務は診察なので
まあ証拠の保管について求めるのは酷だろう…ということで
2回目
前回の振り返り
訴えの取り下げ
裁判した結果などを全部抹消する
企業側が「疑わしい」というだけで罰せられている
どうなんだ?
刑事訴訟では,原告(国,検察)と被告(犯罪者)では,権力の違いがある(前者が強い) 99%の妥当さが求められる
50%ぐらいの妥当さが求められる
故意または過失(不注意)により損害を招いた場合に賠償責任を追う
過失の認定基準
ペット,バット,包丁:一般的過失
自動車運転には自動車免許が必要なので,これを特別な訓練を受けていると考える
今回の事例
どっちで被害者(未成年の女性)の逸失利益を計算するか? 全労働者の平均賃金
こちらで計算された(未成年の可能性に差異を認めるのは差別的である)
女性労働者の平均賃金
1. 人身損害
財産的損害
事故にあったことで支払う必要があった支出に対しての損害
事故がなかったら得られたはずの利益(逸失利益)を,その時点から加味して請求する 精神的損害
2. 物的損害
3回目
死亡判定は医師しか出来ないのでたとい即死でも入院費がある
つまり平均収入が高かったり低かったりする職業人が亡くなった場合,ちょっと増えたり減ったりする
損害賠償責任において胎児は生まれたものとする
ただし,死産の場合は除く
裁判官は出された証拠に自由にその証拠の信用性を判断してOK
1, 配偶者・後見人・保護者(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律によるもの)は民法714条の監督義務者ではない 十分やっていたと判断されるような人間に責任を追わせるのは酷すぎという判断
4回目
鉄道自殺をした場合の賠償責任
いくつかの自治体は住民税から捻出したり,民間の保険会社による制度制定
家族制度の変遷
家制度
戸主
近代家族
世帯主,連帯
現代家族
個別
警察
操作,逮捕,送検
検察庁
起訴
裁判所
刑事裁判,判決
刑務所
刑の執行
被害者側から被告の減刑を求める書類
裁判所は、逃亡し又は罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由があるときは、検察官の請求により又は職権で、勾留されている被告人と刑事訴訟法第39条第1項に規定する者以外の者との接見を禁じ、又はこれと授受すべき書類その他の物を検閲し、その授受を禁じ、若しくはこれを差し押えることができる。但し、糧食の授受を禁じ、又はこれを差し押えることはできない。 5回目
(アメリカの)民事と刑事
民事
もっともらしい状況証拠(preponderance)でOK
刑事
合理的な疑い(no reasonable doubt)すらあってはなってはならない 例えば,強制的に / 令状なしに無断で得られた証拠については,これを証拠とは認めない(最高裁判所判例) GPSを勝手に付ける
メールとかを勝手に見る
独自に身体検査とかをする
社会共同生活において、権利の行使や義務の履行は、互いに相手の信頼や期待を裏切らないように誠実に行わなければならないとする法理
誠実にやれ!という旨
法律行為 / 契約において
要素(契約の重大な部分)に錯誤があるならば取り消すことが出来る
ただし,契約者側に重大な過失があるなら出来ない
事業者と消費者の情報,交渉力格差の是正
6回目
詐欺と契約が無効であることはかなり違う
前者を立証するのはかなり難しい
騙りには色々な程度がある
取り消し可
取り消し可
10年以下の懲役
宗教上(エホバの証人)の理由で剣道の実技を拒否したことによる留年/退学は不当か? 原告:高専生側,被告:高専
一審
原告が自由意志で入学した
事前説明があった
公教育の宗教的中立性を損なう
したがって原曲の訴えは却下
二審
三審
7回目
無輸血手術ということで同意したのに輸血されたのはどうなんだ
できる限り輸血はしない(することもある)
被告(大学病院側)の主張
輸血しないという特約を認めた事実は無い
そっちが勝手に期待しているだけである
一審
原告の主張を棄却
二,三審
原告の主張を一部認める
患者の選択権が奪われた,と考えられる
公の秩序あるいは善良な風俗(公序良俗)に反する法律行為はこれを無効とする 8回目
分娩の事実に関する規定
受精卵を人工的に第三者の母に移植する
子供の遺伝関係はある
夫の精子を第三者の母の卵子と
子供の遺伝関係は無い
アメリカネバダ州で代理出産を行って得られた子供が,日本の役所において出生届が拒否された問題,出生届の受理(実親子関係の認定)を求めて提訴
一審:NG
二審:OK
三審:NG
9回目
戦争に関する国際法
戦争への法,jus ad bellum
戦争における法,jus in bello
戦争後の法,jus post bellum
10回目
条約法に関する条約
学生運動に参加していたことを隠して採用した人間を、その事実の発覚について解雇することは合法か?
憲法は
国/公共団体と個人の関係を規律するものである
私人間の関係に直接適応することはできない
11回目
つまり最高裁判所では何が起きたか?を審査することは出来ない
法律の問題(憲法の問題)についてのみ判断する
よってたまに高裁へ差し戻しすることがある
談合を内部告発した結果,左遷
12回目
13回目
公正仕様
教育利用
私的利用
無償利用
14回目
論文の掲載は広告か?
論文の掲載に大衆性があるか?
判決(最高裁まで)によると,流石に無いということになった