殉教
概要
星新一の商業第2作にして、代表作のひとつ。
死者と会話が出来る装置が発明されて、死後の世界が非常に幸福であるという事実が判明し、自殺の大流行が起こった世界を描いた物語。
おすすめポイント
星作品最高峰の完成度と、比喩表現の卓越性。
「生と死」という壁を排除した世界を、簡潔な言葉で表すことでどこで起きても不思議ではない物語のように感じられるところが好きです。この作品は60年以上前に書かれた作品ですが、今どこのだれが読んでも発表当時と同じ鮮明さをもって読まれるのではないかなと思います。
子供のころいちど読んでいても、大人になった今なら、また新しい発見があるかもしれません。
同じ「生と死」というテーマを扱った星新一の作品、「処刑」「生活維持省」の2作と読み比べるとより楽しめます。 次に読むSF
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