地には平和を
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概要
昭和20年10月末、大日本帝国は米軍との熾烈な本土決戦の真っ最中だった。
昭和20年8月15日、現実では終戦の日として知られる日にかけて発生したクーデター未遂事件「宮城事件」が成功した世界を描く、歴史改変SFの名作中の名作。 おすすめポイント
作家・小松左京の精髄。
小松左京は、従来の文学では表現出来なかったものを、SFという新たな分野で表現した作家でした。その最たるものが、この「地には平和を」です。
歴史改変、時間遡行というSFガジェットを用いて、小松左京は太平洋戦争に対して新たな視線で問題を投げかけました。自らの戦争体験を基盤とし、徹底的に「日本」を、そして「日本人」を問い続けた作家、小松左京。
デビュー作(厳密にはデビュー前の同人誌掲載作)にして作家としての姿勢を明確に示した名作です。
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