歌おう、感電するほどの喜びを!
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レイ・ブラッドベリ作/伊藤典夫訳
ハヤカワ文庫SF・短篇集『歌おう、感電するほどの喜びを!』収録
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000012013/
概要
母親を亡くした三人の子供たちと、その世話をする”ロボットおばあさん”との交流を描いた短篇。
ブラッドベリの作品の中でも、特に抒情豊かな作品。
おすすめポイント
ブラッドベリの特色が色濃く反映された名作
レイ・ブラッドベリの特色、そして得意とするものといえば、抒情的で詩的な物語。この作品では人とロボットとの交流を描いているということもあり、非常にその色彩が強く現れています。
そしてブラッドベリの作品を描く上での特徴、SFとしての特徴は、「特定状況下において、人々はどのように振る舞うのか」ということを徹底的に描き出すところです。この作品では、母を亡くした子供たちがどのようにして”おばあさん”に心を開いていくのかというところがSFとしての重要な箇所となってきます。
心の交流、そして再生を抒情豊かに、かつ饒舌なまでに詩的な表現をもって描き出す、歴史的名作です。
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