幼年期の終り
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アーサー・C・クラーク作/福島正実訳
ハヤカワ文庫SF・長篇
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000010341/
他にも創元SF文庫版(「地球幼年期の終わり」、沼沢洽治訳)、光文社新訳古典文庫版(「幼年期の終わり」、池田真紀子訳)がある。
概要
「上帝(オーヴァーロード)」という人類よりも遥かに進歩した種族によって人類が支配され、そして”変容”していく人類を描いた作品。
「人類の進化」「人類の行くべき道とはなにか」ということを突き詰めていった、現代SFの源流のひとつ。
三島由紀夫をはじめ、主流文学に携わる人たちからも文学的に高く評価され、また絶賛された不朽の名作。
SFマガジン700号記念人気投票において海外長篇部門第5位を獲得。
おすすめポイント
今でもじゃなく、今だからこそ光るその思弁性。
この作品は、発表からすでに半世紀以上が経っていますが、それでもこの作品の魅力は衰えません。それは、この作品が真に普遍的なものを描こうとした作品だからであり、またこの作品で描かれた状況に私たちが今直面しているからにほかなりません。
人類は今、インターネットやVRなど、以前までだったらそれこそSF的な技術として想像されていた技術が実現した世界に生きています。そのような環境の中で変容していく人類は、どのような道をたどればいいのか。そのような問題に対して、SFは既に、半世紀以上前に結論を出しています。
SFで現在を学べと言っているのではありません。そうではなく、SFの想像力を楽しんで、未来を切り開いていく想像力に親しんでほしいというのが、この作品をすすめる理由です。
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