ディアスポラ
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概要
ハードSFの名作。「SFの最高傑作」として非常に高い評価を得る作品です。
おすすめポイント
SF史上最大規模の物語
世間では「SF初見殺し」との悪名がつきまとう作品ですが、実は面倒なのは冒頭部の孤児の誕生シーンだけで、そのあとはそこまで難解ではありません。(イーガン作品として普通程度に難解ですが、理解不能と言うレベルではありません)よっぽど「万物理論」の方が、登場人物の嘘やブラフ、誤解や物語自体がイーガン自身の理解の限界に近づいてきているために難解(というより理解させる気がない、読んでも得るものがない”雰囲気づくり”の部分が存在する)です。
物語上重要な部分はちゃんと作品内で解説がありますし、分からなくても十分に宇宙を巡る壮大な”ディアスポラ”のストーリーを楽しむことが出来るでしょう。
長篇に見えて、実は複数の中短篇が結び付いたような(例えて言えば『銀河鉄道999』的な)、複数のエピソードの集積としてひとつの物語を作り上げていく形の作品なので、長篇を一気に読むのが苦手な人でも、一話分ずつ読み進めるような読み方が出来ます。
SF最大級のスケールの物語なので、イーガンの短篇集を2、3冊読んだら、臆することなく挑戦していただきたいなと思います。
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