地球の長い午後
概要
英国のSF作家オールディスの代表作。SFの中でも「ニュー・ウェーヴ」に分類される、ニュー・ウェーヴを代表する作品。
膨張する太陽の影響で自転の止まった遠い未来の地球が舞台。地球は全面が植物に覆われ、生き残った動物は蜘蛛と人間などわずか数種。地上は植物の楽園と化し、温室の空には蜘蛛の巣がかかっていた......。
ニュー・ウェーヴ作品を読むならまずはこの作品から。
おすすめポイント
想像力のみによって描き出された世界がなによりの魅力。
「遠い未来、もし地球が自転を止めたら」という仮定のみから築き上げられ、なにものにも縛られないこの作品は、まさにSF的想像力のひとつの到達点と言える。SF屈指の名作と言ってもまったく差し支えありません。
個人的お気に入りは”自転を止めた地球に訪れた長い黄昏の中で、その空には大きな大きな蜘蛛の巣がかかっていた”という圧倒的なビジュアル。もう大好きです。「この画を想像するだけでご飯何杯でもいけちゃいます」という某会長の言葉に深く共感。
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