松田『集合的創造性』
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手に取った動機
序章 現代世界における生の技法/哲学としての集合的創造性
整理しながら読まないと理解できないmrsekut.icon
格差の拡大への対抗
西洋的価値観と、アフリカ的価値観の対立
アフリカに、西洋的価値観を推奨する流れがありつつも、
日本
日本古来は不完全性の文化
近代になって完全性の文化が到来し、押され気味
日本も、完全性と不完全性の葛藤の中にあることを指摘
完全性を評価
日本がかまけて不完全性に依ってる思考を批判
Ⅰ 集合的創造性の理論的視座
第1章 創造性から集合的創造性へ
グローバル化の観点における創造性
創造性は元々、卓越した個人にのみ備わるものとみなされていた
しかし、心理学は創造性を万人に備わるものと見て、研究を進めた
次第に、後者の認識が流布し、教育にも波及した
即ち普遍的に備わった能力ではない
創造性は経済システムに抗する自由の源泉
そのシステムの維持・確認に役立つ資源
文化や社会は集合的創造性の産物である
前者は、なにか同じ目的を持ったチームのようなもの
普通に会社の中のProjectのためのチームとか
後者はもっと広い文脈の社会的・文化的な人々の相互行為による創造性
諸要素が集合して全体が生成する時、新たな特性が生まれることで所要その単純な総和以上のものとなること、それゆえ全体を諸要素に還元できないことを意味する
創造性をイノベーションや経済発展以外に結び付けていけないだろうか?
第2章 集合体の社会学と創造性
この章、めちゃくちゃおもしろい感じがするが、知識不足すぎて全然理解できないmrsekut.icon
「外部」がある種キーワード
multi-naturalism
Ⅱ 時間と集合的創造性
第3章 設計図のない建築
集合的創造性について考えるときに、多くの人が関わり数年かかる建設に着目する
建設には不特定多数の人物が継続的に関わり、数年経てば建設に関わる人物も移り変わる
構造設計への複数人の関与
時代が進むにつれて用途が変化した事例
用途は同じだが構造が変化した事例
既存の建築物が増築された後、で称賛されるようになった
設計意図からの逸脱
用途が支持されず別の建築空間が付加された事例
ブラジリアの都市計画
第4章 太極拳推手交流会における集合的創造性
推手は2人で組み合って技を掛け合って練習する
套路は型みたいなやつ
一連の動作を単独で行う練習
推手によって得られる身体的な即興能力は太極拳以外の武闘武術においても役立つ
だから、他の武闘武術をやっている人にとっても推手を練習することは有効になる
様々な流派の人と手合わせすることで、交流と研鑽の場を作れる
ここが集合的創造性みがあるポイントmrsekut.icon
ボクシングは、ジム固有の成長の仕方をするので、普遍的な力が養われる
一方で、太極拳は、推手に依って普遍的な即興能力を得られる
第5章 北海道の木彫り熊ブームを支えたもの
作品が工芸品と芸術との間に置かれるという性質
北海道開拓者としての和人入植者と先住民としてのアイヌの両者が作成に関与し、北海道開発の進展と相まって展開していく歴史的経緯 第6章 食文化における集合的創造性
エスニックフードからローカルフードへ
創造性の形態の区別
人間が日々行っているような小規模で普遍的な創造
規範の大規模な再構築や経験の最高性を伴う創造
こちらが集合的創造性
https://www.nikkeyshimbun.jp/wp-content/uploads/2018/03/180326-okinawasoba-osawa-600x358.jpg https://www.nikkeyshimbun.jp/2018/180327-72colonia.html
資本主義を使っているのではなく、資本主義に使われているのでは?
Ⅲ 空間と集合的創造性
第7章 戦後日本における島々の集団的創造性
生活共同体
生産共同体
宮本常一は関係人口
第8章 まだ見ぬ「われわれ」を創造する
第9章 「ナショナリズム」からトランスナショナルへ
国家内部の全住民をひとつのまとまった構成員(=国民)として統合することによって成り立つ国家
共同体主義的立場
「民族」を本質主義的に捉える
時代遅れとみなされつつある
自由主義的立場
定型化された民族アイデンティティを個人に押し付けることを拒む
第10章 貧困女性の性と支援―― エイジェンシー概念から考える
エイジェンシー
言語によって形成され、言語を使用する媒体