松田『集合的創造性』
https://gyazo.com/641a05a7d4b7654399efd051b83d8a0c
松田素二著
/mrsekut-book-479071750X
手に取った動機
pintcle読書会で採用された
/pintcle-books/松田素二編『集合的創造性 コンヴィヴィアルな人間学のために』2021
序章 現代世界における生の技法/哲学としての集合的創造性
整理しながら読まないと理解できないmrsekut.icon
松田素二
格差の拡大への対抗
創造性
西洋的価値観と、アフリカ的価値観の対立
アフリカに、西洋的価値観を推奨する流れがありつつも、
伝統主義者も出てくる
フランシス・ニャムンジョ
日本
日本古来は不完全性の文化
近代になって完全性の文化が到来し、押され気味
Eisenstadt
アイゼンシュタット
日本も、完全性と不完全性の葛藤の中にあることを指摘
丸山眞男
完全性を評価
日本がかまけて不完全性に依ってる思考を批判
エイモス・チュツオーラ
連歌は集合的創造性の一例
コンヴィヴィアリティ
ウブントゥイズム
Ⅰ 集合的創造性の理論的視座
第1章 創造性から集合的創造性へ  
/pintcle-books/第1章 創造性から集合的創造性へ   松浦雄介
松浦雄介
ハイテク・ハイ
第四次産業革命
Joy Paul Guilford
グローバル化の観点における創造性
創造的破壊
「天才と狂気」
創造性は元々、卓越した個人にのみ備わるものとみなされていた
病跡学、精神医学的
しかし、心理学は創造性を万人に備わるものと見て、研究を進めた
次第に、後者の認識が流布し、教育にも波及した
創造工学
Avram Noam ChomskyとMichel Foucaultの創造性に関する対談
Avram Noam Chomskyは、創造性は人間に普遍的に備わった能力だと言う
本質主義, 普遍主義
Michel Foucaultは、経済的、技術的、政治的、社会学的な諸流域の中で編成されると言う
即ち普遍的に備わった能力ではない
構築主義, 歴史相対主義
創造性は経済システムに抗する自由の源泉
そのシステムの維持・確認に役立つ資源
船頭多くして船山に登る
文化や社会は集合的創造性の産物である
その文化の例として神話学
社会についてÉmile Durkheim
集団的創造性と対比しての集合的創造性
前者は、なにか同じ目的を持ったチームのようなもの
普通に会社の中のProjectのためのチームとか
後者はもっと広い文脈の社会的・文化的な人々の相互行為による創造性
創発
諸要素が集合して全体が生成する時、新たな特性が生まれることで所要その単純な総和以上のものとなること、それゆえ全体を諸要素に還元できないことを意味する
群知能
ネオテニー
エッセンシャルワーカー
ポストフォーディズム
創造性をイノベーションや経済発展以外に結び付けていけないだろうか?
創造都市論
創造農村
https://ccn-j.net/creative-city/
第2章 集合体の社会学と創造性
/pintcle-books/野村明宏「集合体の社会学と創造性――自然と文化とその《外部》 」2021(第2章)
野村明宏
この章、めちゃくちゃおもしろい感じがするが、知識不足すぎて全然理解できないmrsekut.icon
「外部」がある種キーワード
社会学
思弁的実在論
相対主義
一つの集合体
アクターネットワーク理論(ANT)
集合体理論
Manuel DeLanda
実在論的転回
コスモロジーの4類型
多自然主義
multi-naturalism
パースペクティヴィズム
Ⅱ 時間と集合的創造性
第3章 設計図のない建築
阿部利洋
サグラダ・ファミリア建設の軌跡にみる集合的創造性 
集合的創造性について考えるときに、多くの人が関わり数年かかる建設に着目する
建設には不特定多数の人物が継続的に関わり、数年経てば建設に関わる人物も移り変わる
構造設計への複数人の関与
時代が進むにつれて用途が変化した事例
円形闘技場
用途は同じだが構造が変化した事例
サン・ドニ大修道院
既存の建築物が増築された後、で称賛されるようになった
設計意図からの逸脱
用途が支持されず別の建築空間が付加された事例
ブラジリアの都市計画
サグラダ・ファミリア
第4章 太極拳推手交流会における集合的創造性
倉島哲
太極拳
推手と套路
推手は2人で組み合って技を掛け合って練習する
套路は型みたいなやつ
一連の動作を単独で行う練習
推手によって得られる身体的な即興能力は太極拳以外の武闘武術においても役立つ
だから、他の武闘武術をやっている人にとっても推手を練習することは有効になる
様々な流派の人と手合わせすることで、交流と研鑽の場を作れる
ここが集合的創造性みがあるポイントmrsekut.icon
ハビトゥス
ボクシングは、ジム固有の成長の仕方をするので、普遍的な力が養われる
一方で、太極拳は、推手に依って普遍的な即興能力を得られる
第5章 北海道の木彫り熊ブームを支えたもの  
/mrsekut-book-479071750X/138 (第5章 北海道の木彫り熊ブームを支えたもの)
坂部晶子
木彫り熊
作品が工芸品と芸術との間に置かれるという性質
北海道開拓者としての和人入植者と先住民としてのアイヌの両者が作成に関与し、北海道開発の進展と相まって展開していく歴史的経緯
旭川
柳宗悦
社会構築主義
限界芸術
第6章 食文化における集合的創造性
エスニックフードからローカルフードへ  
安井大輔
創造性の形態の区別
人間が日々行っているような小規模で普遍的な創造
規範の大規模な再構築や経験の最高性を伴う創造
こちらが集合的創造性
エスニックフード
https://cenb.org.br/articles/display/298
https://www.nikkeyshimbun.jp/wp-content/uploads/2018/03/180326-okinawasoba-osawa-600x358.jpg https://www.nikkeyshimbun.jp/2018/180327-72colonia.html
資本主義を使っているのではなく、資本主義に使われているのでは?
Ⅲ 空間と集合的創造性
第7章 戦後日本における島々の集団的創造性
宮本常一とコミューン/アソシエーション 
石原 俊
姫島村リンチ殺人事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/姫島村リンチ殺人事件
コミューン
生活共同体
アソシエーション
生産共同体
共産主義の島版みたいな
関係人口
宮本常一は関係人口
第8章 まだ見ぬ「われわれ」を創造する
佐々木 祐
メマラ
ホンジュラス
エルサルバドル
移民キャラバン
ええじゃないかに似てる感じがある
第9章 「ナショナリズム」からトランスナショナルへ
宋基燦
無国籍者
特別永住権
国民国家
国家内部の全住民をひとつのまとまった構成員(=国民)として統合することによって成り立つ国家
家族的類似性
アイデンティティ・ポリティクス
共同体主義的立場
「民族」を本質主義的に捉える
時代遅れとみなされつつある
自由主義的立場
定型化された民族アイデンティティを個人に押し付けることを拒む
宋斗律
内在的方法論
チュシェ思想
主体思想
https://ja.wikipedia.org/wiki/主体思想
ピジン言語
第10章 貧困女性の性と支援―― エイジェンシー概念から考える 
丸山里美
セックスワーカー
セックスワーク
エイジェンシー
言語によって形成され、言語を使用する媒体
#スクボ読書化した本