Setと空集合の間の写像の不可解性に対する納得
対象$ A,\emptyset\in\mathrm{Set}の間に射が存在するかどうかを考える
$ A\ne \emptysetとする
ここで考える必要があるのは以下の3パターンのみ
①$ \emptyset\to A
②$ A\to\emptyset
③$ \emptyset\to \emptyset
①$ \emptyset\to A
この射は常に存在する
$ \emptysetから任意の集合への写像が存在すると言っている なぜか
集合$ X,Yと、直積の部分集合$ G⊂X\times Yに対して
$ G=G(f)を満たす写像$ f:X→Yが存在するための必要十分条件は
$ ∀x\in X, \exist!y\in Y:(x,y)∈Gを満たすことである
最後の条件を以下に書き換える
$ ∀x(x∈X\Rightarrow ∃!y∈Y\land(x,y)∈G)
「$ xが$ Xの元ならば、$ Yの元$ f(x)がただ一つ定まる」
今回のものに適用するならば
$ \forall x : x\in\emptyset\Rightarrow\exist! a\in A\land (x,y)\in G
含意の前提、「$ xが$ \emptysetの元ならば」が偽なので、この命題は真になる なので、「$ Gは存在する」
よって射は存在する
正直、完全には納得していないmrsekut.icon
②$ A\to\emptyset
行き先がないので、こういう写像は存在しない
③$ \emptyset\to \emptyset
恒等射は一つ存在する
①の議論を適用して考えている
①→②→③と見るより、①→③と見たほうがわかりやすい
参考
これが一番わかりやすかったmrsekut.icon