娯楽は他と違うからこそ価値がある
古川俊太郎(任天堂株式会社 第79期 報告書より) 娯楽というものは、独創性を持たないで、人のやったことをやっていたってしかたがないんや。独創性を発揮して、それが認められるような商品でなかったら新しい市場は成立しない。新薬の開発のように、何かを深く掘り下げて、その技術の上に立って戦略を考えるというのとは根本的には違うんです。 だから、今までこんな遊びがあった、これを改良、改善すればなんとか商売になるのでは……という発想では絶対うまくいかん。だからこそ、他社の類似品は出さんというのが、任天堂のモットーなんです。 セガの「顧客のニーズを聞きたいと思う姿勢」と、任天堂の「自分たちが良いと信じたものを自信をもって送り出す」というところでしょうか。いまでも任天堂は変わっていないと思うのですが、任天堂はとても優秀なので自分たちがベストと信じるモノを(消費者には聞かずに)自信をもって送り出すという印象です。当時のセガはお客さんが何を欲しいと思うかを考えて、できるだけチョイスを多くしたいと考えていた印象ですね。
セガを速い馬が欲しいの例に出すことは簡単だけど、ことはそう単純ではないだろうな〜基素.icon