任天堂
哲学
2008
https://www.youtube.com/watch?v=fuTI285qgac
任天堂がゲーム人口の拡大を進めてきた過程で、いろいろな常識を破ることにチャレンジしてまいりました。過去の常識を元にすれば、任天堂のしてきたことは非常識とのご指摘はまぬがれないかもしれません。 DSの普及の過程では、Touch! Generationsがリアリズム志向の海外市場で本当に受け入れられるとは思えないと多くの方々からご指摘いただきましたし、
つい1年前にはWiiは一過性のブームですぐ飽きられるというようなご指摘も多く受けていました。
また、データがこれだけ明らかにしても、未だに任天堂のプラットフォームではサードパーティソフトメーカーさんのソフトは売れないと思い込んでおられる方もおられます。
そして、プラットフォームサイクルという過去の経験則を元にして、あるいは今年日本の市場で起こったことをご覧になって、
「ゲーム人口拡大っていうのは一過性の現象だったのではないか」
「DSは限界普及台数に達したのではないか」
「任天堂のDSやWiiのビジネスは今年でピークアウトするんじゃないか」
というようなご指摘も受け続けております。
確かに、従来と同じお客様に、従来と同じ方法でアプローチすれば、確かに過去の事例が参考になるでしょう。しかし、私たちは常に新しいお客様への提案を続けながら、ゲームの定義を拡大し、お客様の定義も拡大し続けています。
お客様の定義もゲームの定義も広がっているのに、本当に過去の常識が通用するのでしょうか? 私たちは、これからもきっと、非常識と言われるような提案をするでしょう。それが任天堂という会社のありようだと、私は思っております。