Twitterは議論に向かない
主張の要約
特定個人との議論にも向いていないが、特に多くの人と一つの議題を磨いていくのに向いていない 前提知識(コンテキスト)が十分に共有されている特定個人との専門的な議論は可能かもしれない
例外的に読み手に十分な論理性と根気がある場合はTwitterでも成立する
前提知識
実際、1つのツイートが話題になっても、関連ツイートは拡散されにくい傾向がある(定量的に調査はしていない)
事実:著者がスレッドを使わないケースがある
同じテーマを連続でツイートする際に、スレッド機能を使っていなければ、一部がRTされたときにほかのツイートを辿ることはできない
2. 議論は結構難しい
多くの人と一つの議題を磨くというのは、参加者が相当議論慣れしていないと難しい
通常、磨きに参加するのはせいぜい数名程度だろう
10人ぐらいが自由に自分の立場を述べたら、議論は発散してまとまることはない(発散させることが重要なフェーズは存在する)
Twitterが議論に向かない理由
論だてを丁寧に説明するためには前提知識(コンテキスト)の共有が必要 140字の文章では伝えきれない
このため複数のツイートを使ってコンテキストを共有する
しかし、前提知識1より文章の文章の一部を切り取って読まれてしまう
反論: スレッド機能を使えば文章をぶら下げることはできる
しかし、数万RTされている文章に訂正がはいっても、1/50もRTされないことが(自分の観測範囲では)普通である
全てを説明することは困難
つまり議論しづらい
実際に一部だけ切り取って炎上した例
議論に向いているメディア:ブログ、Scrapboxなど
きっかけを作るという意味ではTwitterは優れているのてうまく使い分けたい 2021/04/16 追記
トピックが散逸する
議論するぞという気持ちになるためには有効
2019/9/1追記
上の文章は2つが混在していることに気づいた
1. 1 v.s. 1で議論をするときに説明を細くしながら議論するのがつらい。そういうUIになっていない
あとから言っていたことが探しづらい
2. 1 v.s.1で議論をしていると思ったら突然拡散されて読み違えた第三者からツッコミが入って議論が崩壊する
議論相手には伝わっているが、横から見ていた第三者につたわらず、かつそれ起因でコンテキストをむしした見当違いなリプライがついてしまって議論の機会を失う
議論があとからRTされまくるのをあまり見ないので、杞憂か
ちゃんと議論するつもりの無い人でも、異なる意見と接触することが頻繁にあり、それによってディスコミュニケーションと党派性を助長するアーキテクチャになっている
「意見の異なる人を仮想敵として悪口を言い合ったり嘲笑したりすることで身内の結束を固める」方向性には適性が高く、特に「手軽にretweetできること」がそれに貢献している
「ちゃんと議論するつもりの人」はSNS上にあまりいない。
「自分と違う考え方の声に否定的に反応したい人」はたくさんいる。
ちゃんと議論するコストは否定的に反応するコストよりかなり高いので、当然
最初は前者だったが自分でも気づかないうちに後者に流れてしまう人は割といて、Twitterがそう誘導する作りになってるんじゃないかっててのは確かにそうかも