NTTによるブロッキングを考える材料
批判の論点整理
基本的な誤解についても釘を差しているので、よく知らない人は目次を眺めて満足せずに読むとよい
各立場視点での事実
コンテンツ海外流通促進機構(CODA)の知的財産戦略本部で省庁間の調整役を担ってきた知的財産戦略推進事務局長 2023年5月25日
ブロッキングをネット監視だといっているのは、技術を知らない一般大衆に対するイメージ操作でしかない。
ブロッキングに必要なパケットの宛先を見るのがネット監視だというなら、すでに世の中にあるすべてのルーターにはそういう機能はついていて、いまでも24時間動作している。DNSサーバーだって同様。
アクセスログを全部政府にログを提出するわけでもあるまいし、フィルタリングリストに一項目を追加するだけで監視されていると主張するのはワーディングによる印象操作でしかない。
ちなみにアクセスログだって、いまでも名誉毀損とかで裁判所の命令があれば提出はさせられるし、
ブロッキングそのものだって、サイバー攻撃や児童ポルノサイトに対しては今でも行われている。 少なくとも現段階で提案されているブロッキングは技術的には社会的にも問題になるような手法ではない。
ブロッキングをすると監視社会になるとかいうのは、風が吹けば桶屋が儲かる的な、ほぼ根拠に乏しい連想ゲームでしかない。 世界的にもブロッキングあるいはその類似物みたいなことはおこなう方向になっているし、また、ほかに技術的選択肢はないので、まあ、時間の問題で日本はなぜやってないんだろう的なことになると思います。 まあ、なんで反対派のかたは、せいぜいいまのうちにデジタルタトゥーとして戯言をネットに盛大に残してほしいと思っていますし、ぼくはブロッキングしかないじゃん、ということを日本で一番最初に公の場で指摘した人間という勲章を世間から忘れられないようにときどき発信していきたいと思います。
Anitubeは99%が日本からのアクセスだが、運営はブラジルで、ドメインがスウェーデン、サーバがアメリカにあった。16年3月、CODAを通じてブラジル警察に告訴状を提出し、ブラジル警察が17年1月に差し押さえ、検察が10月に起訴している。だが被疑者は、Anitubeをブラジルとアメリカからだけ見られなくする「ジオブロッキング」を行った。日本からは視聴できる状態だが、ブラジル国内での侵害事実はなくなったため、ブラジル警察からは訴追されない。手詰まりになってしまった。
MioMioは中国のサイトだ。16年6月に中国の国家版権局に情報提供したところ、版権局が行政処罰を行い、いったんは、削除依頼した動画を消すようになった。だが、その後すぐ削除をやめたため、11月に再び、行政処罰を求めるべく、「行政投訴」(告訴状のようなもの)を国家版権局に提出。版権局は再び行政処罰を行い、指導・罰金を科した。その後MioMioもジオブロッキングを行い、中国国内では視聴できないが、日本からは見られる状態になった。版権局によると「中国国内では違法ではなくなったため、取り締まれない」との答えで、対策が手詰まりになった。
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ブロッキング全般の話で、NTTによるブロッキングとは直接関係のない記事
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