漫画村問題
結局どうなったのか
アメリカでの差し止め請求
わかったこと
Cloudflareの管轄は東京地裁
放置された問題は何か
時系列イベント
著作権法には、「権利一体の原則」といった考え方はなく、何か一つでも利用行為(送信可能化、公衆送信、複製等)があれば権利侵害になりますので、一部の処理しか日本国内で行われていなくても侵害は成立します。漫画村の裁判においては、少なくともCDNによる配信の設定が送信可能化に相当すると判断されています。
漫画村を巡っては、出版業界をあげて対応すべき最重要案件であるとして、ACCS会員社が刑事事件の共同対応を推進。
2019年7月から9月にかけて、運営者を含む4名が6都県警察合同捜査本部(福岡県警察、警視庁、栃木県警察、鳥取県警察、熊本県警察、大分県警察)により逮捕
2019年11月から2021年6月にいずれも福岡地方裁判所で有罪判決が確定している。
漫画村では、漫画コミックスや漫画雑誌以外にも、一般雑誌や写真集、文芸作品など出版コンテンツ約8,200タイトル(約73,000巻相当)を掲載。...3社がその損害の一部について損害賠償金の支払いを求め共同で提訴を行なったもの。
被害額の算出はPVを巻数で割って販売価格を乗じたもの
「実際に漫画村がなければこれだけ売れたか」は確実にNOだと思うが、こういう算出がこの手の事件だと一般的に感じる基素.icon
2018年11月27日 第43回法とコンピュータ学会総会・研究会
13:20 研究報告「米国における米クラウドフレア(Cloudflare, Inc.)に対する訴訟よる「漫画村」運営者に関する情報開示について(仮)」山口貴士氏(弁護士)
カリフォルニア州弁護士の資格も持つリンク総合法律事務所の山口貴士弁護士が代理人となり、インターネットユーザー協会幹事の中川譲氏が漫画家との連携を取っていた。 山口弁護士は、米ロサンゼルスにあるロバート・W.・コーエン法律事務所に協力を求め、クラウドフレア本社がある米国で民事訴訟を提訴した。被告は運営者の氏名が不詳だったため「匿名者」とした。
その上で、証拠開示手続き(ディスカバリー)を行い、クラウドフレア社から漫画村に対する課金関係の資料を取り寄せ、漫画村運営者の特定を試みた。