金融政策入門(2013)
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1937年生まれ。60年東京大学法学部卒業、同年日本銀行に入行。65年ペンシルバニア大学ウォートンスクールでMBA取得。IMF出向後、日本銀行の国際金融・政策関連部局等を経て、91年より東京証券取引所に勤務。99年杏林大学社会科学部(現 総合政策学部)・同大学院国際協力研究科教授、2003年同客員教授、2010年より2012年3月まで、同大学講師として引き続き金融財政論を講義。現在、衆議院調査局財務金融調査室客員調査員としてスタッフの指導にあたっている
2013
「ゼロ金利政策」「金融緩和」「アベノミクス」…….この間,金融政策が政治の重要課題となり,日々の暮らしにも大きく影響を与えるようになった.その金融政策はどのように決まっていくのか.日銀をはじめとする世界の中央銀行はどのようにかかわっているのか.金融関連の専門用語も丁寧に解説.今後を考えるための必読書.
はじめに
第1章 金融政策を理解するために
2 金融政策が働く場
資金の流れと金融機関/金融商品と金融市場/金利とは/利回りとは 誰が決定するか/どのように実行されるか/金融調節はどのように行われるのか
4 金融政策の波及過程
ケインジアン・アプローチ(金利経由)/期待の役割/マネタリスト・アプローチ(通貨量経由)/金利との関係
コラム○フィリップス曲線
関係しそう
第2章 金融政策の軌跡
1 伝統的金融政策
インフレと国際収支の天井/護送船団方式/金利規制/日銀の政策/金融自由化の時代
コラム○プラザ合意とルーブル合意
2 金融危機と金融政策
平成バブル/ゼロ金利政策と量的緩和
3 デフレ対応策としての金融政策
「失われた」一〇年?/デフレとは何か/デフレの問題点/インフレの問題点/価格と物価/物価指数について/GDPデフレーターとは 4 非伝統的金融政策
伝統的金融政策と非伝統的金融政策/非伝統的金融政策/金融政策の透明性/期待への働きかけ/コミュニケーション戦略の問題点
第3章 金融政策と財政・為替政策
1 財政政策との関わりあい
国債について/国債と日本銀行/国債の発行と基礎的収支/国債の負担について/財政節度維持の重要性 2 為替政策との関わりあい
第4章 中央銀行が直面している諸問題
1 中央銀行の独立性
中央銀行の独立性とは何か/日銀の法的性格/政府と日銀の関係
インフレターゲットとは何か/日銀とインフレターゲット/インフレターゲットのメリットとデメリット/ターゲットの設定主体/ターゲット実現過程での諸問題/名目GDPターゲットについて
3 国債増発下の金融政策
第5章 デフレに対する処方箋
非伝統的政策の効用と副作用
リフレ派・反対派の論争再論
2 金融政策の波及過程再考
マネタリスト・アプローチの問題点
準備預金に金利を付けることをめぐる議論
量的緩和と信用緩和
3 デフレの真因とそれへの処方箋
コラム○準備の性格
本当にデフレだったのか/処方箋を考える/三本目の矢の重要性
コラム○人口動態と経済成長
おわりに
主要参考文献
主要中央銀行の金融政策措置一覧
重要語