翁゠岩田論争
1980年代後半のバブル経済進行の過程において、再びマネーサプライの管理を巡って1990年代前半には、岩田規久男ら経済学者と翁 邦雄ら日銀官僚との間で大論争が巻き起こることになるのであった。 従来からマネタリーベースの能動的な意味での操作性を否定し(「積み進捗率」の幾分の調整については可能とした)、なかんずくマネーサプライの管理を否定し続ける日銀理論に対し、岩田はその操作が可能であることを主張し、日本銀行側を批判した。
量的指標は操作可能だという岩田
操作できないという翁
植田和男が短期では難しいが、長期では可能という「裁定」を下すことで一応の決着をみた。
東洋経済誌上での激しい押し問答