デフレ
本稿では、デフレの弊害について簡単に整理した上で、デフレ下の日本経済を振り返ることとしたい
10年続いている(2010年の論説であることに注意)
需要不足原因説で説明されてきたが、アメリカと比較するとこれだけでは説明できない 需要不足の大きさは需要と潜在的な供給力の差を示す「国内総生産(GDP)ギャップ」で測る。 2011年10~12月期の日本の需要不足は供給力の3.4%分。年率換算で約15兆円だ。
需要不足はおおむね20年間に及ぶ。
モノを作っても売れない→値下げ競争が過熱する→給与が下がって需要がさらに落ちる
これが長引くデフレの主因と説明されてきた。
違い:日本ではアメリカに比べて物価上昇の期待が低い
内閣府は「将来の物価予想」の違いに注目する。
日米の消費者に「今後1年で物価はどの程度上昇するか」を聞いたところ、04年以降の日本は「0~3%」だが、米国は「2~5%」に達した。日本は米国に比べて常に2%程度低い水準だ。日本の消費者は物価下落に慣れてしまっている。
消費者の物価見通しは企業の価格戦略や賃金交渉の前提となる。物価が上がると予測する人が多ければ商品の価格を引き上げやすい。だが日本の家計はデフレが続くと予想する向きが多いため、賃金の下落を恐れて消費意欲が高まらない。
消費者は消費をしない
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