2021年6月上旬期グレードフェス所感
当期のグレードフェスについて、kinzokuseitarai.iconの個人的な感想を交えつつ語ります。 今期はグレード7にてプレイしていました。
ルール
判定期間:2021/05/31 ~ 06/11
流行
1位:Visual
2位:Dance
3位:Vocal
特殊ルール
審査員が満足するのに必要な興味値がいつもより多い
3780000(グレ7)
Dance審査員が満足するのに必要な興味値が他の審査員より多い
5292000(グレ7)
審査員がアイドルにリラックス効果を付与する
2%回復(2T)
審査員影響力:231(グレ7)
所感
今期は、アルストロメリアのシナリオイベント「アンカーボルトソング」が開催されました。薄桃色やGRADのシナリオを経て、それぞれの人気も上がってきてソロのお仕事も増えた3人ですが、そうやって成長していくこと、変わっていくことを、各々がどう受け止めるべきか。そして、変わらずにいることとはどういうことなのかを見つめ直す、優しくも苦しいシナリオでした。報酬sSSR「【ever-】大崎甘奈」のコミュも含めて、色々と考察のしがいがあるお話だと思いました。 更新情報については、ガシャチケットの「限定確定」とかの表記がややこしい問題が整理されていたり、シーズの2人同士のホーム会話が追加されたくらいですね。シーズ結成シナリオ、待ってます。 今期併催のガシャは、「期間限定 飛び込んで、純白のあわい 千雪・円香スタンプガシャPlus」でした。
https://gyazo.com/24af7b0e0707346e0e2e6066ce2e428a
ライブスキルの性能は以下の通りです。
無凸:全体Da渾身2.7倍アピール
Da15%UP(5T)
リンク:Da80%UP(4T)
4凸:全体Da渾身4.2倍アピール
Da30%UP(5T)
リンク:Da80%UP(4T)
ついに全体アピールの倍率が4倍を超えてきました。渾身なのでメンタルが最大値でないと最大火力にはならないんですが、これ単体の性能としてはめちゃくちゃ強いです。「【秋空と紅葉】桑山千雪」と同じく、打つとDaUPバフも付くのが優秀ですね。リンクアピールも紅葉千雪と同様、80%UPバフとなります。 パッシブスキルは以下の通りです。
table: パッシブスキル
SP 効果 条件 確率 回数
40 (1凸) Da50%UP 千雪編成時 30% 3
40 (2凸) Da50%UP + メンタル10%回復 2T以降 30% 3
50 (4凸) Da75%UP メンタル90%以上 30% 3
パッシブは全て有用ですし、2凸は回復の補助効果も付いているのが優秀ですね。何気に出張枠採用が見込める性能なのも見どころの一つです。(アルスト以外でメンタル回復に需要があるかと言われれば微妙なところですが) 思い出アピールの性能は以下の通りです。
追加効果:Da100%UP(2T)
リンク:Da渾身4倍アピール
紅葉千雪と色違いの同一性能です。これまでDaアルストでセンター性能が最も高かったのが、リンク無しでDa3倍が打てる「【好きなものはなんですか?】大崎甜花」だったので、単純に性能向上と見ていいでしょう。このカードの実装により、グレフェスでライバルとして現れるセンター千雪シルエットの編成がDa型かVi型のどちらなのか、完全にわからなくなりましたね。 カタログスペックだけで語るのならばめちゃくちゃ強そうに見えますね!
育成の仕方などは、グレ7でずっと甜花センターのDaアルストで戦ってきたすりっPさんが記事を書いてくださっているので、一読した方が良いです。 kinzokuseitarai.iconも早速これを参考にDaアルスト育成をやってみましたが、簡単に所感を述べるとめちゃくちゃ育成難しいです。現環境はGRAD編で育成するのが定石ですが、アルストのDa特化サポートでグレ7基準の性能を持っているのが「【ウォーム・スノウ】桑山千雪」しかなく、他ユニットのDa特化サポートは背水パッシブなど性能が噛み合わないことが多いため、発動できるパッシブの数がめちゃくちゃ少ないんですよね。そもそもアルストのGRADひらめき配分がVoとVi×2と偏っているのもあって、Da特化育成は非常に難易度高いです。せめて「【スペンサー家の日常】大崎甘奈」のDa版性能のサポートが来てくれればかなりマシにはなるんですが……。 (kinzokuseitarai.iconは引きました)
https://gyazo.com/a689919a468c265c9f20660ea932c444
完凸時のサポートスキルは以下の通りです。
アイドルの絆 (Lv.10)
ビジュアルマスタリーSP (Lv.9)
施設マスタリー (Lv.2)
エクセレントブースト (Lv.10)
ユニットマスタリーSP (Lv.9)
ビジュアルマスタリー体力 (Lv.5)
Vi特化の限定として、固有スキルが5種類と過積載な感がある性能となっています。そのかわり、これまでsSSRには必ず搭載されていた約束リカバーとおやすみブーストが、このカードから無くなっています。
ビジュアルマスタリーSP・体力の組み合わせは「【闇鍋上等】田中摩美々」などに代表される優秀なスキルです。他のスキルもあるのでこれらのスキルレベルは闇鍋と比較して少し控えめに設定されていますが、ノクチルのメンバーの育成ではユニマスの分のSPも稼げるため、使用感にはそれほど差が出ないか、それ以上に有用さを感じる性能かと思います。 施設マスタリーとエクセレントブーストは、正直オマケ程度に考えたほうが良いくらいに効果が実感しづらいスキルなので、消えた約束リカバーとおやすみブーストの代わりにこれらが使えるようになった、程度に見ていいと思います。
パッシブスキルは以下の通りです。
table: パッシブスキル
SP 効果 条件 確率 回数
40 (1凸) リアクション回避率15%UP + 注目度15%UP 2T以降 20% 3
40 (2凸・金) Vi70%UP + 注目度50%UP リアクション回避率UP付与時 10% 3
50 (コミュ) リアクション回避率20%UP 円香編成時 20% 2
回避バフに乏しかったViノクチルに希望が見える回避パッシブが2種搭載されています。ただし、ViUPとの抱き合わせパッシブではなく回避(と注目度UP)単体で貴重なパッシブ枠を使ってしまうので、運用上少し邪魔に感じる場面もありそうな感じはしますね。アルスト編成で言うところの回復オンリーのパッシブと評価が似ています。 4凸ライブスキルは、Vi3.5倍アピール + リアクション回避率20%UP(3T) です。Vi版の「【ROOKIE!】市川雛菜」といった性能で、倍率が若干上がっています。ルーキーと同じく回避バフを付与できる札ということで、Viノクチル編成をやる上で最重要のサポート札となりますね。 また、「【おみくじ結びますか】福丸小糸」と「【つづく、】浅倉透」という比較的新しいVi特化の限定pSSRが存在するため、Vi極の3人ユニットの出張枠、特にViアルストの脇にこれらを採用する価値があります。回避バフがアルストとも相性が良いため、Viアルストのパッシブ弱い問題の解消に一役買ってくれそうな性能だと思いました。少しもったいない運用かもしれませんが、透・小糸の無凸札の代わりに雨情円香の4凸札を採用する方針が考えられます。 現行のViノクチル編成は、思い出アピールの追撃倍率があまり強くないため、センター性能の高いVi特化のpSSRの実装が待たれます。たぶん雛菜がリンク追撃5倍とかで実装されそうな予感がしますね。 (kinzokuseitarai.iconは引けました)
https://gyazo.com/830b1dd31c731d61b9efebdd42375567
完凸時のサポートスキルは以下の通りです。
アイドルの絆 (Lv.5)
ダンスマスタリーDa (Lv.8)
約束リカバー (Lv.3)
おやすみブースト (Lv.1)
体力サポート (Lv.4)
最近のイベント産sSSRの標準性能といった感じのスキル配分となっています。育成面ではまあまあ使える感じです。
2凸パッシブスキルは、Da35%UP (4T以前, 30%, 1回) です。こちらもイベ産sSSRの標準性能ですね。
4凸ライブスキルは、Da2.8倍 + メンタルダメージ10%CUT(3T) です。新生Daアルストでダメカが有効かは微妙なところなので、よほどの意図がない限りは別のスキルの取得を優先すべきかと思います。 グレフェス
今期は嫁千雪の接待ルールということで、Da審査員の興味値が多くなっているDa有利ルールかつ、審査員がリラックス効果を付与する背水不利ルールです。
とは言うものの、現行のアルスト編成で最も育成しやすく扱いやすいViアルスト編成では、あまり審査員からのリラックス効果の恩恵を受けづらく、最近では「【×トリック/○____】黛冬優子」や「【よしよし♪】和泉愛依」の実装により100%UPパッシブの条件に低メンタルを取らずバフの個数で発動するものが増えているため、編成次第ではメンタル管理を行うことなく高倍率アピールができる状況にもなってきています。 というかリラックス効果2%って雀の涙にもほどがありますからね。その程度の回復量で背水が阻害できるわけではありませんし、メランコリー効果付与で帳消しにできるくらいの効果量なので、今期は実質Da有利ルールのみ、といった感じがしました。
ただ、グレ7で対面として出現する編成はほとんどがVo極ですね。センターもサポートも愛依が強すぎるので、Vo放クラ、Voストレイ、Voノクチルとのマッチング率は非常に高く、kinzokuseitarai.iconも今期はVo極4以上ならVoアルストでミラーマッチするくらいでした。実際8割くらいはVoアルストで潜っていた感じですね。 上記の対面以外だと、Daアルストを仮置きできるくらい育成するまではViアルストを使ってみて、Daが凹む環境にやりづらさを覚えつつ勝ち筋が全く見えないマッチを続けていた感じです。 期間の後半は、自分の方でもDaアルスト編成が仮組みできたので、実際に運用してみました。kinzokuseitarai.iconのDaアルスト編成はこんな感じです。 https://gyazo.com/1ac4d6cf848bf410f22b8d97e5527faa
まだちょっと育成を詰めきれていない部分が大きいですが、出張枠イルミネ採用型のDaアルストに挑戦してみました。 Vo枠にDa寄り全属性の全体アピール札を持つ「【花風Smiley】櫻木真乃」を、Vi枠にDaVi2極札を持つ「【アイの誓い】八宮めぐる」を採用しています。この2種のカードは、パッシブスキルの発動条件が「特定属性のバフが付与されている時」に寄っているため、花風真乃の札を打てばVoDaVi全属性のバフが付いて簡単に発動できるのが魅力です。その他、サポート採用している「【今日の手は空を切らない】芹沢あさひ」の1凸パッシブの発動条件なども同時に満たせるのがポイントの一つですね。 各ポジションのサポート編成は次のような感じになっています。
https://gyazo.com/9e823c7aa82cd12bb9941dee65cc013b
とりあえず思い出Maxを作るために、ファン感謝祭編で作った千雪さんをセンターに置いています。脇の4人の育成に難航していて、まだ全然手をつけられていないので、後日GRADで練習してセンター育成するつもりです。
https://gyazo.com/820325c8dd717b5dca86cb011effd305
サポートのひらめきはVo1, Da2, Vi1, Me1の配分でDa適正のアビリティが取りやすい形でひとまず組んでみました。甘奈はVo特化なのでスキルパネルには触れませんが、ユニマスSP要員としてゲスト採用しています。
「【スリープオーバーベイビー】西城樹里」はパッシブにメンタルダメージUPが付いているため、上限を取る際にパネル中央のルートで1凸パッシブを回避します。理想を言うとこの枠はトリック冬優子に変更したいところですが、Vo2枚のGRADでDa担当育成は難しいので、まずは安定編成での育成から始めた感じです。 https://gyazo.com/433022bad8b9cf9c752fb37df4368975
アルスト編成のリーダー担当はメンタルをしっかり盛ることが重要です。ユニマスMeを所持している「【見果てぬ先のアヴァロン】大崎甜花」をゲスト採用して、Dブロックを選んだりラジオ収録に行く回数を減らし、Daの数値を伸ばすのを意識したいところです。正直、この育成の出来はあまり納得いってないですね……。 トリック冬優子を採用したVo2枚のDa特化育成で、パッシブの質もできるだけ高くしたい意図があります。育成の方針としては、Voひらめきを消費してPRを行うPR60%ルートを狙いたいです。
https://gyazo.com/4a381f20c304a230c73390fec709cb87
絆をまるで無視したサポート編成ですが、Da2枚での育成になります。「【水面を仰いで海の底】風野灯織」のユニマス体力や、ダンスマスタリー体力3枚の強力な低消耗編成なため、持ち込みアイテムにタルトが必要ないくらい育成は楽ですね。SP供給源をユニマスに頼る部分が多いので、SP面で少し厳しいように思います。 https://gyazo.com/889a8993557601860b7e78da30b6b718
本編成では真乃の絆だけ採用価値があります。こちらもLe枠甘奈と同じくVo2枚での育成で、Vo枠真乃と同様に体力消費がほとんどないので無休で4シーズン走り切ることができます。
育成の詰めが甘いのでもう少しステータスを伸ばしたいところですね。
以上の編成を、今期はVo極のミラーマッチ以外で使用してみました。全体アピール札が6枚というロマン砲編成で、全体火力でゴリ押しできるだろうという淡い期待を持って編成したんですが……。
正直、Da以外の属性にアピールが偏るグレ7環境で、単体アピールよりも1段落ちる全体火力の倍率ではちょっと力負けしてしまいますね。パッシブがあまり強くないのもありますし、そもそも全体アピールって整地能力がないので、思ったよりもフェスマスター難度が高い印象を持ちました。これでどうやって戦えばいいんだ……? 結果
https://gyazo.com/622cae7b89a3f1cc7ec1e5198b17c17a
ですが、微妙に点が足りず、グレ7残留とはなりませんでした……。
https://gyazo.com/142160724fc6a377fe37ef206b287e55
個人的には、新規実装の嫁千雪を使った新生Daアルストで残留したかったところなんですが、育成の時間があまり取れなかったのと、そもそも運用が難しかったのもあって、どうにも上手くいきませんでした。次期はグレ6で揉まれてきます。 グレフェスTOP100
1位: 171,078pt
100位: 165,180pt
編成詳細は以下リンク
思い出アピールの火力が他のユニットに比べて控えめになりやすいアルスト編成は、現行VoDaViそれぞれの特化編成が組める幅の広さがあるものの、フェスマスターを成功させるのが異様に難しいんですよね。なので、TOP100がフェスマ基準点だとあまりランクインできないため、見た目上はアルストが環境に刺さっていないように見えます。いや、実際Vo極が強くなって勝ち筋が薄くなったせいで一時期よりも難易度上がってはいますね。 それでも、kinzokuseitarai.iconもPL出している以上他の方の中にはPLでTOP100には載らない残留点を出しているアルスト編成はいらっしゃると思うので、一応アルストもまだ戦えなくはないんですが、番付表に載れないとなかなか強いと言いづらいですね~。 余談
私事ですが、このscrapboxでグレフェスの所感記事を書き始めてから一年経ってました。続けてみるもんですね。 今でこそnoteや個人ブログなどでグレフェスについてアレコレ書かれている方も増えていたり、YouTube等で攻略動画を投稿されている方も見受けられるようになりました(とkinzokuseitarai.iconは感じています)が、元々この所感記事を書こうと思ったキッカケは、2019年度の1年間ほど、グレフェスのTOP100を集計してその感想を記事にしてまとめてくださっていた龍一さんのブログ(シャニマスのオタクになれ!)が集計記事の更新を休止したのが理由の一つでした。 最上位グレードでプレイされている方々が使っている編成の変遷や、珍しい編成のピックアップなどの環境変化について、体感ベースで書き記す備忘録的なものが欲しかったんですよね。ちょうど一年前は、ViアルストとVoアンティーカが2強として君臨するようになった時期でもありますし、「放クラが弱い」と言われるようになって久しい頃だったように記憶しています。 2周年やその前後のタイミングで参入された方にとっては、放クラはこれまでずっと弱い編成だったと思っている人も多いような気がしていて、サービス開始当初からシャニマスをやっている身としては「いやそんなことねーよ1周年前後の時期はジンジャー樹里とか嫁夏葉が最上位編成だったよ」って言いたくて、でもそういうのを反証するためには自分でも記録を取っておかないといけないな、という思いで始めたのがこの所感記事です。(1周年前後のTier1は所謂ぶらり旅による遅延Daアンティーカ編成でしたが……) また、シャニマスの細かい更新情報を記録しておくことで、後で見返したときに「こんなことあったなぁ……」って振り返ることができるようにしたい、という自分のための記事という意味合いが強いので、あまりView数とかは気にせずに書いてきてはいました。それでもまあ、「【秋空と紅葉】桑山千雪」が実装された時のViアルスト構築記事(紅葉千雪センターVi極アルストロメリア編成)だったり、3周年の高難度ミッション攻略記事(SRオンリー編成で歌姫攻略)などがView数を稼いでいることは普通に嬉しいです。scrapboxがコメントとかツイートを受け付けるようなサービスではないので記事に対する感想とかはそれほどもらえているわけではないんですが、ツイッターとかで反応もらえるともっと嬉しいですね。 まとめ
PLを出したものの残留点には一歩届かず、惜しくもグレ7残留を逃してしまいました。
Daアルストの育成も詰めたいところなので、次期はグレ6で育成を見直して試走できたらいいな~って思ってます。