抽象の一人歩きに注意
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ダウスィーの虚空歩き
抽象化された知識や法則は、一見「高尚に見える」だけに取り扱いに注意が必要です。
ルールや理論、法則は、大抵の場合は具体的に起こっている事象の「後追い」の知識だったはずです。ところが、一度固定化された抽象度の高い知識(ルールや法則等)は固定観念となって人間の前に立ちはだかり、むしろそれに合わない現実のほうが間違いで、後付けだったはずの理論やルールに現実を合わせようとするのは完全な本末転倒といえます(前の図)。ここでも「抽象と具体の往復」の重要性が確認できました。
細谷 功. 具体と抽象 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.686-690). Kindle 版.
kidooom.iconこれはよく実感する
抽象化された規則やルールが作られた 理由=Whyを知らずにただ鵜呑みにしていると、ルール重視の本末転倒文化ができあがる
ドレイファスモデル を上がっていくことが、抽象化された知識とそのコンテキストを理解していく道のり 現象(具体)を後から理論付けて説明するのが抽象化でもある
現象は事実だが、抽象化した理論付けは間違いの可能性がある
カール・ポパーの反証可能性では、後者の抽象化した理論付けを反証していくことで「この抽象化は間違っていた」という知識を蓄積していくことが前進となる