人工妊娠中絶における女性の権利の研究
発行年 : 2012 年
以降、女性の自己決定権対胎児の生命権といった枠組みで議論
中絶が悪なのは、一旦開始された人間の生命の本来的価値が損なわれるからとした
権利の枠組みによる議論と、価値の枠組みによる議論
中絶の問題にはいろいろな側面がある
1 章 自己決定権としての中絶の権利
女性自身が自分の身体についてあまりにも認識がなさすぎる (性行為に伴う妊娠の可能性)
2 章 ジュディス・トムソンの議論
3 章 井上達夫と加藤秀一による論争
ウーマン・リブでは、「産む産まないは女の権利」 という主張
この権利概念は 1980 年代半ばに日本に輸入
社会全体に問いかける
どちらも、胎児を女性の一部として捉える考え
妊娠・出産プロセスによる胎児と女性の関係性の変化に言及がない
権利としての中絶というよりは、必要悪としての中絶というような扱い
4 章 ロナルド・ドウォーキンの議論
5 章 ドゥルシラ・コーネルの議論
6 章 中絶議論における権利の新たな枠組みづくりに向けて