井上・加藤論争
人工妊娠中絶
の倫理をめぐる論争
1987 年の 『
メタ・バイオエシックス
』 に収録された
井上達夫
の 「
人間・生命・倫理
」 に端を発する
井上は、
胎児の生命権
の意義を主張
対して
加藤秀一
が 「
女性の自己決定権の擁護
」 という論文で反論
その後も含め、計 4 編の論文にわたって論争が繰り広げられた
江原由美子
による解説を含め、『
生殖技術とジェンダー
』 (1996 年) に収録
概要
井上の問題提起
ナチスによるユダヤ人大量虐殺
は道徳的に許されないと強く確信されているのに、なぜそれ以上の数の中絶が必要悪だとしても道徳的に許容されうるのか?
加藤が問題とすべきとした 2 つの論点
1.
線引き問題
2. 女性の
自己決定
という考え方に対する批判 (
自己決定権
)
参考文献
人工妊娠中絶における女性の権利の研究