会不逢恋
(あひてあはざるこひ)
一度逢瀬をしたが、その後会わなくなってしまった恋。
例歌
逢うことがまったく無いのなら、かえって、相手のつれなさも、わが身のはかなさを恨むようなこともないだろうに。
前者の場合、「世の中では逢うということはあるようだが、そうはいっても人(のつれなさ)を恨むし、わが身(のはかなさ)をも恨むのだ(だから、逢うことがまったくないのなら…)」という解釈となる
後者の場合、「人を思い初めてからというもの、なんとかして逢いたいと思っても人はつれないまま年月が過ぎていたのを、思いがけず逢うことができ、しかしまた仲が絶えてしまって、どうしようもない気持ちのあまり、「たえてしなくは中々に」と言うのである」という解釈(『応永抄』、『百人一首』(角川ソフィア文庫)参考より) 疑問点
「会」と「逢」とどう違うのかしら
会不逢恋だと「会ってはいるけれど、逢ってはいない」という状態 逢瀬の逢うだから、ただ会うよりもずっと親密な感じがする
あんまり変わらない…?
21-10-08 21:37